2017/11/30

経済学部生が福山ビジネスサポートセンターを見学!

学長室ブログ担当の張楓経済学部税務会計学科)です。このたび、11月18日(土)に行われた、経済学部在学生による福山ビジネスサポートセンターFuku-Biz(フクビズ)の見学会の様子を紹介します。
-----------------------------------------------------------------------------------------
 まず、福山ビジネスサポートセンターFuku-Biz(以下、フクビズ)ですが、福山駅前にあるエフピコRiM1階にオフィスを置き、備後圏6市2町を対象とする市営の無料経営相談施設として2016年12月に開設されました。商品開発からイベント企画、起業支援に至るまでの様々な取り組みが積極的に実行されてきています。
高村センター長(右)、池内プロジェクトマネージャー(左)
   開設以来、実績のバロメーターとされる相談件数は、10月末時点では1550件に達しており、静岡県の『富士市産業支援センター(エフビズ)』(小出宗昭センター長)をモデルに設置された全国各地の支援機関「よろず支援拠点」のなかで、最大規模となっています。今年の夏頃、私が中国新聞の記者から取材を受けたほど、地元では大きな話題となっており、知る人ぞ知る備後地域の支援機関へと大きく成長されています。

 このたび、11月18日(土)に実施された経済学部在学生のフクビズ見学会は、実はフクビズの高村センター長と池内プロジェクトマネージャーからのご招待で実現したものです。招待された契機となったのは、本学経済学部が開講した名物講義「備後経済論」における、10月5日(木)の高村センター長と池内プロジェクトマネージャーによる「フクビズ支援事例にみる、地域の経済を活性化させる原動力」と題するご講義でした。

高村センター長
池内プロジェクトマネージャー
高村センター長はベンチャー企業経営などを、池内プロジェクトマネージャーはエルメス銀座本店店長や高級皮革ブランド・バリー社社長などを経て、それぞれフクビズに就任されたことにみられるように、いずれもビジネス最前線で活躍された方々ということもあり、学生や社会人はその豊富なビジネス経験に基づいた生き生きとした熱い語りに引き込まれ、魅了されました。
社会人の聴講者による質問
講演後の20分程度の質疑応答時間に多くの質疑があり、学生の関心度の高さが伺われました。時間の関係で取り上げられなかった質問もあり、メールにてセンターに送りましたら、高村センター長から、「受講生の関心の高さと積極性に大変驚いており、ぜひとも学生をお招きして見学会を開かせてください」とのご連絡、ご依頼があり、11月18日の見学会の実現に至りました。

自由参加の見学会でしたが、6名の学生の参加を得ました。うち4名は「備後経済論」の受講者でした。さらにフクビズの活動を知りたい学生だけでなく、これから起業、また福山の活性化を考えているのでどうすればよいかと、そのヒントを得るための学生もいました。

「女性の相談者はどのぐらい来られますか」、「課題解決に際しての情報収集の方法」、「視点を変えて物事を見るために何をすべきか」、「相談にこられる企業経営者の強みの引き出し方」、「町を元気にする方法」、「失敗から学んだもの」、「某業種に興味があって起業は可能でしょうか」、「企業での実務経験はなければ起業はむずかしいでしょうか」・・・・

質問に丁寧に答えながら、見学生に優しく問いかけてうまく質問や関心を引き出していく、高村さんと小池さんに感服です。多くの質問の回答は「企業秘密」ということで、高村センター長より、知りたい方はぜひとも気軽にフクビズに訪れてみてくださいとのことです。

実は福山大学の学生が訪れたのは、今回の見学会がはじめてではなかったそうです。高村センター長のお話によると、福山大学某サークルに所属している経済学部の学生が「備後経済論」講義を聴講したあと、早速、大学生と企業との連携に関する相談をもちかけてきました。フクビズがネットワークを活用して大学生に地元企業を紹介して現在「産学連携」の活動に発展しているようです。

 「備後経済論」講義は、地元企業さらに備後経済に対する理解を深めるとともに、就職活動の参考にすることを目的として、地元企業の経営者などを講師に招き、起業立ち上げの苦心談、経営理念、若い世代へのメッセージ等を熱く語りかけてもらう形式の講義としてスタートしてすっかりと定着してきた講義です。しかし、やはり経営者による一回限りの「招き入れ」式大学講義で終わる場合がほとんどで、企業経営者と学生との関係の持続性を持たせるにはどうすればよいかについて個人的に悩んでいました。「招き入れ」式講義で培われた信頼関係、ネットワークを無駄にせずに、アクティブラーニングに活用できる大いなる可能性を今回の見学会から強く感じました。


学長から一言:「備後経済論」の講義が学生の心に火を付けて、新たな学びがかなり自主的にアクティブに始まるというのは、素晴らしい!!!広がって、多くの学生の企業活動への目覚めと活性化につながることを期待していますよ!!!