うれしいニュースが入ってきました!
薬学部の白川 真 講師が、2年に1度開催されるホウ素中性子捕捉療法に関する国際学会 Young Researcher's BNCT Meeting(第9回, 2017年11月13~15日)において、「Improvement of encapsulation method of boron compounds for development of DDS formulation at high boron assembly」という演題でベストプレゼン賞を受賞しました。
図1 受賞の様子
図2 賞状
白川講師のコメント:
私が昨年、福山大学に着任してから取り組んだテーマで、冨田教授に支えられ、研究室の学生(4年次生 中村駿次君、原田茉莉さん)と共に昼夜がんばった成果です。
図3 学長室を訪問
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は、極めて侵襲性の低いがん治療法で、臨床試験が最近行われ始めるなど、次世代のがん治療法として期待されています。しかしながら、BNCT成否の鍵となるホウ素薬剤および中性子線の分野で今も様々な課題が残っているのも事実です。
図4 ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)による癌治療
そこで我々は、BNCTの治療効果増強を目的として、新規ホウ素薬剤である高濃度ホウ素含有リポソーム製剤を開発しました。このリポソームへのホウ素含有法の検討と得られたリポソームの血中安定性について明らかにし、新薬としての可能性を見い出せたことについて本学会で報告しました。
図5 高濃度ホウ素含有リポソーム製剤
現在は、生体内での薬物動態や中性子線照射における抗腫瘍効果の確認を進めています。
学長から一言:白川真講師、おめでとうございます。そして2人の連名の学生さん、おめでとうございます。癌の治療法にも、どんどん新しい手法がでてきますね。。。「昔は癌は怖い病気だったんだよ」と年寄りが語る時代も近い?!?今後の発展を期待しています!!!