薬学部 杉原教授より、コンケン大学薬学生の実務実習についての報告です。
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タイの首都バンコクから飛行機で北東に1時間ほどにあるコンケン市から、コンケン大学薬学部6年生2名、Ms. Jiramars Kajuysang(ニックネーム Grace)、Ms. Thanapanramon Phadungkit(Venus)が来日し、9月18日(月)から10月27日(金)までの期間、福山近郊の施設で実務実習を受けました。コンケン大学生の本学への来校は今年度で4回目になります。今回も松田学長や鶴田薬学部長が学生達を暖かく迎えました(写真1, 2)。
写真1 学長室を訪問 |
写真2 薬学部長室を訪問 |
コンケン大学生の授業への参加に際しては、山下 純 准教授など薬学部の教員による協力がありました。客員教授の菅奈奈美先生の医療コミュニケーションの授業で、本学の学生は、「相手に合わせる気遣い」をテーマとして、コンケン大学生との交流を通して学修しました。本学学生の多くが語学の壁を高く感じているようでしたが、積極的に話かけてくれる学生や気遣ってくれる学生もおり、医療コミュニケーションの授業がとてもよい国際交流の場となりました(写真3-1, 3-2)。コンケン大学では英語による授業がおこなわれているため、コンケン大学生は流暢に英語を話すことができます。入学時は英語での授業についていくのが大変で、母国語での補習授業にも出席したそうですが、卒業年次になると高い語学力が身に付いており、海外での実務実習が可能となるレベルに達するようです。英語の修得は、学修の可能性や将来の選択肢を広げる上からも重要であると思いました。
写真3-1 医療コミュニケーション授業 |
写真3-2 医療コミュニケーション授業 |
写真4 セルフメディケーションの演習 |
写真5 高機能患者シミュレータを使った演習 |
写真6 基幹病院薬剤部での見学実習 |
写真7 健康サポートを実施している薬局施設での学修 |
写真8 保健所施設の見学 福山すこやかセンターの敷地の一角にある、夜間だけ開いている福山夜間成人診療所の前で。 隣接して小児夜間診療所もある。 ハートビル法に基づいて設計されている福山すこやかセンターを、社会福祉協議会やボランティアの方が案内してくださいました。障害者も使いやすいように施設内の随所でおこなわれている工夫を学修しました。 |
写真9 研修会でタイの薬学教育や薬剤師の役割を紹介 |
写真10 大学祭前日の餅つき大会 |
写真11 学生主催のオープンセミナー |
写真12 さよならパーティー |
コンケン大学生達は、6週間の実務実習を無事に終了し、タイに帰国しました。多くの方々のご協力により、充実した実習を受けることができました。ホスピタリティに溢れた温かいご指導やご厚情に深く感謝いたします。本学の薬学生にとりましては、海外の薬学生と触れ合う貴重な機会になりました。また、タイの薬学教育を通して、優れた英語力や高いコミュニケーション力、しっかりとした薬学の知識を修得しているコンケン大学の学生達から、良い刺激を受ける機会になりました。
薬学部 教授 杉原成美
学長から一言:毎回、素朴な雰囲気の、とてもしっかりした学生さんが来られますね。。。親日家、新福山家になって、帰っていただいているようです。。。一緒に学んだ薬学部生の皆さん、将来どこかで遭遇しますよ!?!