本学科主催の「市民フォーラム 食と健康のライフサイエンス」第2回が、11月18日(土)に福山駅前の福山大学宮地茂記念館で開催されました。
その様子について、本学科のK助手より報告が届きましたので紹介します。
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2回目となる今回は、「食中毒に気を付けよう」をテーマに行われました。
まず生命栄養科学科 菊田 安至教授から、「食品の衛生管理」というタイトルで講演がありました。
細菌、ウイルス、寄生虫、自然毒による主な食中毒の特徴について解説がありました。
ソラニンやチャコニンはジャガイモの芽に多いことは有名ですが、芽だけではなく小さなものや緑色のものにも含まれている可能性があります。そのため、自家製のじゃがいもは小さなものは食べない方がよいこと、食べる場合は日陰で干すことが大切だという話に、多くの方が関心を持たれたようでした。
次に、「ノロウイルスの流行を防ごう」について、福山市保健所 生活衛生課 次長 藤井 千香子先生よりご講演いただきました。
食中毒は「夏」にも多いですが、これからの寒い時期に流行する食中毒は「ノロウイルス」です。
ノロウイルスは非常に小さく、少量でも発症します。そのため、どのように予防し、対策していくかが重要になります。「トイレットペーパーを10枚重ねてふき取ったとしても、手や指にウイルスが付いており、知らず知らずの内に汚染を広げてしまう可能性がある」とのことで、目に見えないからこそ念入りにする必要があると改めて危機感を持ちました。
そして、感染予防に最も重要なポイントは、「ハンドソープを併用した流水による手洗いを2回繰り返すこと」とのことでした。二度洗いが一度洗いよりもなぜ有効なのか、分かりやすく説明していただきました。
講演後は質疑応答が活発に行われました。
最後に、平成29年度市民フォーラム 修了式がありました。本年度開催した2回の市民フォーラムの両方に参加した方へ、井ノ内学部長より修了証書が授与されました。
食と健康のライフサイエンスへご参加くださった皆様、ご協力くださった関係者の皆様、ありがとうございました。
学長から一言:タイムリーな市民フォーラムでしたね。。。地域の方々の役に立って、病気予防と健康増進につながるとよいですねッ!!!