2017/04/15

工学部スマートシステム学科 充実の新入生オリエンテーション!

こんにちは。工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)学長室ブログメンバー、伍賀です。

機械システム工学科のオリエンテーションの様子はこちらのブログで紹介されていますが、スマートシステム学科の新入生も4月5日・6日と「ツネイシしまなみビレッジ」で一泊二日の新入生オリエンテーションに行ってきました

昨年度に引き続き、今年度もオリエンテーションのロボット製作で親睦を深め、今年は新メニューの「坐禅」や企業訪問を取り入れ、「知識」「技能」「態度」の3つの要素を学ぶことにしました。

 会場となるツネイシしまなみビレッジ

1日目午後、会場に到着すると自己紹介の後に、沖准教授から「ロボット製作:ミニミニロボット競技会」の説明がありました。新入生は、まだ、全員の顔と名前が一致しない状態ですが、4,5名の班に分かれ、一致団結してレゴでリモコン式レスキューロボットを製作していきます。
沖准教授の「ロボット製作」説明。まだ学生の顔が固いです。

このミニミニロボット競技は、製作したロボットを使って、木端やプラスチック破片が撒かれたフィールドを踏破して赤青のボールを取るまでのタイムを競います。各班、モーターのレゴブロックをもとにして、タイヤをつけたり、ボールをキャッチするための手を製作したりと、レゴブロックと悪戦苦闘の様子です。

4輪車型にツメを搭載したロボットを製作

 リモコンで動きを確かめながら組立てます。まだ顔が固いかな。

 リモコンにこだわりがあるチームもあります

毎年のことですが、このリモコンレスキューロボット製作には、新入生のみなさんは時間を忘れて没頭するようですね。あっというまに2時間、3時間が経過し、夕食や入浴の時間となりました。その後、いよいよミニミニロボット競技会の開催です。今回は新入生の4チームによる大会になりました。

それでは、1回目のトライアル。最初のチームは「レッドブルー」でマシーン名は「マシーンファング」。自動車のようにハンドルでステアリングを行うタイプの4輪車ロボットです。ツメの機構でボールをがっちりキャッチ。いきなりのミッション成功に「今年はハイレベル」という雰囲気が会場にでてきました。

 チーム「レッドブルー」とマシーンファング。ちょっと緊張。

 ツメ機構でボールをがっちりキャッチでミッション成功!

続いてのチームは「ビートルズ」で、ロボットの名前が昆虫王者(ムシキング)と昆虫にこだわりがあるようです。左右のキャタピラで移動し、カブトムシのようなツノでボールをすくい上げるという作戦です。

 チーム「ビートルズ」とロボット「昆虫王者」

 「昆虫王者」も、みごとにボールを救い上げることに成功!

3つ目のチーム「キバオウ」、ロボットの「ディアベル」は3輪車型で、ロボット前面のシャッターのような機構でボールを掻きいれます。ロボットの上部に操縦者が乗っているのがご愛嬌。後部にたくさんついたタイヤは飾りではなく、バランスをとるためのオモリの役割があります。

  チーム「キバオウ」とロボット「ディアベル」

 3輪で高速に動き、タイムは1分以内を達成!どよめきが起こります。

最速なので、動画もお見せしましょう。

最後は「ウォーリー」でロボット名も「ウォーリー」。この班はコントローラに拘りました。マシーンは4輪車型なのですが、ハンドルを切るのではなく、左右の回転の違いで舵をとるというシステム。そのため最初は曲がることが難しく、大変だったようです。

 コントローラにこだわったチーム「ウォーリー」とロボット「ウォーリー」

 ウオーリー、最初はなかなかボールを掴めない!
ハラハラドキドキで会場は爆笑の渦に。

このようにみんなで一つのものを製作していくことで、自然と打ち解けあい、チームとして一体感がでてきました!

1回目のトライアルの後、僅かなインターバルを使って改良と調整。いわゆるPDCAです。各チーム「ツメの長さが足りない!」「バランスが悪い!」「操縦しにくい!」などと熱く意見を出し合い、改良、テスト走行を行い、2回目に臨みました。
 みんなで、競技フィールドを確かめながら改良を考えます。
みんなすっかり顔が明るくなっています。

実は、学生リーダとして、4年次生や大学院生も参加。新入生に負けてなるものかと、それぞれにツボを抑えて、笑いをしっかりととりながらも、きらりと光る個性を備え「発想がスゴイ!」と新入生を唸らせました。さすが、当学科で揉まれた先輩です。では、動画をご覧ください。

4年生のマシーン。スマホから遠隔操縦できるようにしました。

大学院生と4年生のチーム。
芸達者なのも基本がしっかりしているからです。

2回目のトライアルでは、見事に全ての班がボールをキャッチして持って帰ることに成功しました!最もタイムが良かったのはチーム・キバオウですが、パフォーマンス賞はチーム・ビートルズでしょうか。
ベストスコアのチーム、キバオウ
 ムードメイカーのチーム、ビートルズ、ノリノリですね。

競技会の後は新入生、学生スタッフ、教員スタッフみんなで記念撮影を行いました。この競技会を通じて、一体感が増した気がします。
 すっかり打ち解けました。みんないい笑顔です。

二日目はうってかわって、ピリっとした厳粛な行事が予定されています。まず、早朝、食事前に数学の試験で頭をキリッとさせます。新入生のみんな、寝ぼけてないかな?2日目の厳しい行事のため、早く寝るようにという指導をちゃんと守って試験に臨んでくれたようです。
 朝イチで数学試験!!

朝食を食べて、散策の時間ということで、ツネイシしまなみビレッジの近くの神勝禅寺まで15分ほどで徒歩移動、ここで今年度の新しい試みですが、みなさんに座禅を体験してもらいました。

 神勝禅寺まで散策しました

神勝禅寺のお庭は、日本庭園になっていて、その一角に坐禅を体験できる御堂があります。日本庭園の散策で、ひとまず、昨日よりずっと研修所に詰めていた気分を、リフレッシュ!
 お寺の庭でみんなで集合写真

その後、お堂に移動し、お寺の方の指導の下、15分~20分ほどの座禅体験を行いました。最近は畳の部屋が少なくなってきたのか、べたっと座ることが苦手な新入生の方もいたようで、少々苦戦したようです。貴重な坐禅体験になったのではないかと思います。
 お寺の方の指導の下、座禅を組みます
足を組むのが難しい・・・!

二日目の午後、このオリエンテーションの最後のメニューとして、企業訪問がありました。地元の福山市の、株式会社アドテックプラズマテクノロジー様と、ローツェ株式会社様にご協力いただきました。会長、社長に直々に社内を案内していただき、さらに新入生に対して激励のメッセージを頂戴しました。
アドテックプラズマテクノロジーで開発されたプラズマ発生装置
開発者の方からの説明もあり、充実の見学会です

ローツェ株式会社会長崎谷様より、製造プロセスのご説明

ロボット競技会あり、和の心の坐禅あり、最先端技術に触れる企業訪問ありの、非常に濃密な合宿オリエンテーションでした。これからの4年間の福山大学での学生生活のプロローグとして、良い体験になったのではないかと思います。

新入生の皆さん、お疲れ様でした。これから、スマートシステム学科では、学生が活躍し学び成長するカリキュラムがたくさん用意されていますのでご期待ください! また、このオリエンテーションを支えていただいた、学生リーダーと在学生のみなさん、株式会社アドテックプラズマテクノロジー様、ローツェ株式会社様に感謝です。

学長から二言:充実の合宿オリエンテーションでしたねッ!!!新入生の表情がどんどん豊かになっていきましたよ。。。4年後にはどんなツワモノの表情になっているかな?!?「た・の・し・み」 企業の方、お寺の方、ご協力ありがとうございました!!!