2017/04/22

足下を見つめると…

学長室ブログを担当している、大学教育センターのT&Wです。今回は、福山大学キャンパスでの不思議な春の出会いについて、投稿します。




スクールバスを降りてエスカレーターに乗り、大学会館を左手に欅(けやき)と桜の並木の坂を登っていると、欅の幹のほとりに珍しいものを発見。不思議なキノコがひっそりと顔を出しています。

そのうちのひとつを採取して研究室に急ぎ、ネットで「キノコ図鑑」を調べてみると、その名前が判明しました。それはアミガサタケ。キノコのカサの部分が、名前の通り網目状になっています。特徴については、「各種、林内の地上に発生しますが、主にサクラ、モミ、トウヒなどの木の傍らに群生しています」との記述があります。

おそらく間違いなく、アミガサダケだと思われます。学名はMorchella esculenta。ヨーロッパでは、食用キノコとして親しまれているようで、乾燥品やペーストにして販売されているようです。生で食べると有毒だと言われており、十分な加熱処理が必要であるようです。

福山大学の桜は先週までは咲き誇っていたのですが、今はほとんど散ってしまい、これからは葉桜の時季を迎えようとしています。その中で、ふと目にした自然の小さな光景に不思議な感動を覚えるのです。

「スクールバスを降りてエスカレーターに乗り」と書きましたが、筆者は、大学への通勤には自家用車を使っています。したがって、日常生活の中でのこのような出会いなど、あろう筈がありません。では、なぜ? スクールバスで通勤する先生が見つけ、私のところに持ってきて下さったからです。それをあたかも自分が発見したかのように書いています。

生活のあり方を少しだけ変え、ものの見方を転換することで、足下を見つめると、見えなかったものが見えてきます。





学長から一言:私が毎朝40分、田舎道やキャンパス縦断しながら、自然を満喫して、英気を養っている。。。この気持ち、分かるでしょ!!!