2016/04/01

スマートシステム学科1年生、RoboCupJapan に参加しました!

こんにちは、工学部スマートシステム学科 (学科フェイスブックはこちら)ブログメンバーのMGです。

今回は、3月25日~27日の日程で開催された RoboCup JAPAN OPEN 2016 AICHI に当学科1年生の花見堂君が参加しましたのでレポートしたいと思います。

RoboCup(ロボカップ)とはなにか? それは、ロボットと人工知能を扱った国際的ロボット競技会です。日本では、NHKが長年実施している「大学ロボコン」や「高専ロボコン」が有名ですが、全世界的なロボット大会と言えば、ロボカップと言われています。当初は、ロボットによるサッカーの競技会でしたが、ロボットやパソコンの発展とともに、ロボットサッカー、ロボットレスキュー、家庭用ロボットなどの分野の競技も扱われる大きな大会となりました。

今回参加したのは、ロボカップの日本大会です。当学科の花見堂君は昨年の全国学会で発表したロボットが注目され、ロボカップレスキュー ブリッジリーグへの参加オファーを受けたのです。

ブリッジリーグとは、実際のレスキューロボットへの導入となるような、若年層の参加を想定したクラスであり、今回の大会からあらたに設定されたクラスです。

さて、名古屋から地下鉄とリニモを乗り継いで、会場の愛知工業大学(愛知県豊田市)へ向かいました。大会初日の金曜日、全国から集まった参加者ですでに受け付けは長蛇の列となっていました。


愛知工業大学のキャンパスは、このイベントのために屋台が出たり、ちょっとしたお祭り状態となっていました。会場には案内看板が。我々は、ロボカップレスキューの会場へと急ぎます。


ロボカップレスキューの会場は、ホールの地下階に設けられており、実物大の瓦礫屋内が再現されています。福島第一原発に突入した国際レスキュー機構 IRS タイプのロボットも見かけました。やはり、実物大のレスキューロボットは迫力があります。 


我々が参加したのは、会場の一画に設けられた4分の1の模擬フィールドです(下の写真)。奥側の三つが今回の予選で使われるもので、障害物コースを5分間で何往復できるかを競います。


開催者の愛知工業大学の奥川先生による競技の説明です。この予選を行った後に、立体的に組まれたコース、通称アントコース(蟻の巣)を走行することになります。


予選には、福山大学、岐阜高専、愛知工業大学から4チーム、個人参加が3チームの合計7チームがエントリー。今回は、ブリッジリーグのお披露目ということで、順位を付けないエキシビジョン大会という扱いです。


用意されたパドック(控室)で、マシンの調整をする花見堂君。なんと、余裕の笑みがこぼれているのかな? このキャタピラがついたマシンは、当学科の教養ゼミで製作している「レスキュークローラ」です。花見堂君は、このマシンを無線操縦に改造してくれました。


それぞれ障害物のパターンが異なる3つのコースに挑戦します。また、ロボットの機体も各チームが工夫しており、非常に興味深いですね。障害物でもっとも困難なのは下の写真のランダムステップ(乱雑階段)と呼ばれるものです。レスキュークローラを操作してこれを走破して行くことができるか・・・・。応援している方にも力が入ります。




この予選の結果は、福山大学は下の写真のように、全3コースで得点(回数)37を記録し、非公式ながら一応トップとなりました。その後のアントコースの走破も福山大学と岐阜高専の2チームだけで、なかなか優秀な結果と言えるのではないでしょうか!


アントコースの中に、参加者と参加ロボットが集合して記念撮影です。今回の競技で使用したレスキュークローラは市販のキットを使って製作したのですが、無線モジュールは当学科オリジナルで、一度もトラブルを起こすことなく運用できたのはなかなかスゴイことです。また、このような大きな大会に参加して、他のチームとの情報交換もでき、非常に勉強になったイベントでした。


レスキュー以外にも、ロボットによるダンスパフォーマンスや、小中学生対象のロボカップジュニアでの自律走行競技などが行なわれていました。



上の写真は家庭用ロボットの開発を目指すロボカップ@ホームの一場面です。ロボカップはロボットサッカーから始まりました。私が学生だった頃は、「2050年の競技会で、人間のワールドカップサッカーの優勝チームに勝てるようなロボットチームを開発する」なんてことが提唱され、半信半疑で話を聞いていました。昨今の技術の進歩を見ると、本当にロボットが人間を凌ぐような時代が来る予感もします。ワクワクするような、怖いような、そんな気分ですね。

今回のロボカップジャパンは日本での大会でしたが、まだまだ、この上の大会もあります。実績を積んで世界大会にいけるようなロボットを製作したいですね。

余談ですが、会場では「ロボカップジュニアせとうちオープン2016」のポスターを見かけました。これは5月3日、5月4日に福山市ものづくり交流館で開催され、福山大学も協賛しているイベントです。お時間がありましたら是非お越しください!



学長から一言:スマートシステム学科のロボットも、いい線いけるようになりましたね~!!!感激!!!「感激」しているのはそれを作ったり関わったりしている人間で、ロボットではありません。。。1年生の花見堂君、これからもがんばって!!!(「がんばる」のもロボットではなく花見堂君!!!)