2016/04/11

期待に胸躍らせて。。。税務会計学科在学生インタビュー

学長室ブログ担当の張楓(税務会計学科)です。3月20日に、税務会計学科のインタビューシリーズとして学科の卒業生へのインタビューを紹介しましたが、今回は学科に編入し斌君へのインタビューを紹介します。

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張斌君は、20164月に「大学間学術教育交流協定」(※)に基づいて中国の天津科技大学日本語学科から税務会計学科に編入してきた3年生です。来日してちょうど1週間となりますが、大きな期待と少しの不安を胸に抱く張君に、福山大学への留学経緯やこれからの抱負などを聞いてみました。
 
(張楓准教授の研究室にて)

 ・福山大学経済学部税務会計学科へようこそ。来日してまだ1週間ですが、福山大学と経済学部、税務会計学科の印象はいかがですか。

 福山大学キャンパスの素晴らしい環境に大変驚いています。とても静かで勉強にとても適する環境だと感じています。そして、税務会計学科の先生もほかの学科の先生も留学生にとても親切で、なんでも丁寧に説明していただいています。心から感謝しています。

・日本語勉強のきっかけを教えてください。
 高校の時から日本の歴史、とくに明治維新や日本の近代経済発展の歴史に興味があって、いろいろと本を読んだりしてきました。出身校はとても厳しい私立学校でしたので、漫画やインターネットは禁止されていました。でも、そのときの読書が功を奏して日本に対する関心が増すばかりでした。日本語を本格的に勉強したくて、天津科技大学日本語学科に受験し、入学しました。同級生のなかで大学に進学して日本語を専攻したのは私だけです。

・天津科技大学ではどのような大学生でしたか。
 福山大学に編入するまでの2年半の大学生活では、勉強はあまりしませんでした(笑)。学生会の会長を務めていました。様々な活動を組織したりして非常に刺激的でした。それから、昨年に親友とともに企業を立ち上げました。自動車学校ですが、実質、親友に投資する形で参画して、また実際の教習にも携わっていました。

福山大学会館前
・実にアクティブですね。20歳ぐらいで創業するとは大変驚きました。
 父親も広州やアモイなどで中小企業に関する物流の会社を経営しています。自分でも実践してみたい気持ちに駆られて実行しているだけです。だから、今度の留学を契機に福山大学税務会計学科でもっと日本の中小企業のことを勉強しようと思っています。

・福山大学への留学を決めた理由を教えてください。
 福山大学が天津科技大学と締結した「大学間学術教育交流協定」に基づいて留学生募集を知ったのきっかけでした。卒業すると、両大学から同時に学位を取得できる「ダブル・ディグリー」制度にともて魅力を感じました。それから2年間という長期留学期間も非常にメリットが大きいと思いました。さらに、福山大学では日本語を強化するための特別授業の開講や天津科技大学の卒業要件にあわせて指導してもらえること、また宿舎の手配もしてもらえると聞きましたので、福山大学への留学を決心しました。

福山大学キャンパス1号館前

・税務会計学科を選んだ理由を教えてください。
 日本の中小企業経営をもっと勉強したいと思ったのは最大の理由です。それから経済学や国際経済学より非常に実学的で将来の個人創業に役立つと思ったからです。税務会計学科ではもっと簿記や企業管理、中小企業、とくに中国の泉州によく似ている備後地域の中小企業について勉強したいと思います。

・目標はともて明確ですね。これからの抱負をお聞かせください。
 とりあえず7月に日本語能力試験1級をとれるように頑張りたいと思います。それから、アルバイトを探して日本人とたくさんコミュニケーションをとりたいと思います。

福山大学キャンパス1号館前
・来日してちょうど1週間経ちましたが、日常生活は少し慣れましたか。
 今の宿舎にはとても満足しています。毎日自転車で買物をして自炊しています。中国でも料理がとても好きでよく作っていました。一緒に留学してきた女子友達は料理ができなくて私のところで食べていますよ。(笑)

・それでは、食堂を開業した方がよさそうですね(笑)。来日早々、本当にありがとうございました。留学生活を楽しんでくださいね。

 

「福山大学は、これまで「世界の可能性はアジア」という認識を持ち、特に急速な経済発展を見せている中国を核として、平成16年に中国の対外経済貿易大学と学術教育交流協定を締結し、校の教授を毎年経済学部に招聘し、「中国対外経済貿易論」などの特別科目を開講するなど、経済学部を中心にいち早く教育研究交流を開始した。その後、平成17年に首都師範大学、平成18年に貴州師範大学、平成19年に上海師範大学、天津科技大学および中山大学、平成20年に湖南大学、平成22年に四川学国語学院成都学院、平成25年に広東技術師範学院、平成26年に凱里学院、平成27年に延辺大学と山西師範大学、次々と大学間学術教育交流協定を締結し、両国の教育研究交流をはじめ、ダブルディグリーを中心とする留学生の相互派遣等を行っている。これまで多くの優秀な中国人留学生が本学の経済学部、人間文化学部および工学部に編入し、数々の素晴らしい業績を残してきた。
 近年、中国に現地法人を置く日本企業の経営状況の把握に貢献できるツールとしての日本式簿記が重要視されるようになり、日本語ができる人材の就職にも一役買っているため、中国での簿記能力検定試験の受験者が激増している。このことから、本学の協定校を含め、506校にも上る日本語学科を設置している中国の大学の多くが日本式簿記に関心を持つようになり、そのための講座を選択科目として開設するなど、日本式簿記が中国で大変な広がりを見せている。その影響もあって、税務会計学科への留学希望者が次第に増え、今年度の春編入生だけでもすでに10名にも上り、留学生の半数近くが税務会計学科に入学するようになってきている。」


学長から一言:しっかりした目標を持って、福山大学の良さもしっかり認識しての留学。。。大きな成果を持って2年後に留学を終えられるよう、支援しますよ!!