2016/04/05

薬学部教員・学生の論文が、優れた論文として紹介!!

こんにちは、薬学部の学長室ブログメンバーGoです。
4月3日は満開の桜の中、福山大学の入学式が行われました。新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。

さて、薬学部では、先日の吉冨教授の「日本薬学会教育賞」受賞につづいて、もう1件の嬉しいニュースが入ってきました!

2015年12月に掲載( Biol. Pharm. Bull. )された道原 明宏 准教授、見土 万由子 さん(学部5年生)、松岡 浩史 講師、水谷 友莉香 さん(学部6生)の執筆論文「Lower Squalene Epoxidase and Higher Scavenger Receptor Class B Type 1 Protein Levels Are Involved in Reduced Serum Cholesterol Levels in Stroke-Prone Spontaneously Hypertensive Rats.」が、この度、毎月の掲載数10万を超える科学論文の中から、循環器疾患における注目すべき優れた論文として、World Biomedical Frontiers(http://biomedfrontiers.org/cardio-2016-3-2/)に紹介されました。

論文共著者の松岡講師、水谷さん、見土さん、道原准教授 (左から)


道原准教授の研究室では、コレステロール不足が引き起こす脳卒中発症機構について研究を進めています。具体的には、脳卒中易発症モデル動物(100%脳卒中で死亡するラット)の知見から、高血圧、血清・脳内コレステロールの低下、脳内酸化ストレスの増加が脳卒中において重要な因子である可能性を報告しています。今回紹介された論文は、脳卒中ラットの血清コレステロール低下機構を明らかにした論文です。要約すると、肝におけるコレステロール合成酵素(スクアレンエポキシダーゼ)の低下とコレステロールの取り込みに働く受容体(スカベンジャーレセプタークラスBタイプ1)の増加が血清コレステロールの低下に関与していることが報告されました。

道原准教授の研究室メンバー
(内海生物資源研究所での研究セミナーにて)

松岡講師は、福山大学グリーンサイエンス研究センターのプロジェクトでも活躍しています。

道原准教授からは「この研究は大学からも助成金をもらっており、福山大学で勝ち取った名誉だと思います!」との喜びの声。

道原准教授、松岡講師、そして道原研究室の皆さん、おめでとうございます!


学長から一言:教員と学生によるすばらしい研究成果、おめでとうございます。。。研究成果がすばらしいだけでなく、大学教育にはこの研究のワクワク感が必須!!!