2017/01/03

人間文化学科の英語学ゼミを高校生が体験!

人間文化学科の学長室ブログメンバーSです。本年もよろしくお願いいたします。
今回は、本学科における高校生(盈進高校)のゼミ訪問・体験について、山東講師からの報告です。

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昨年7月盈進高校に出張講義でお邪魔しましたが、今回は3名(午後は4名)の生徒さんたちが研究室を訪問してくれました。大学側からはゼミ生3名と2年次生4名が参加しました。私の研究室は「英語学ゼミ」で、さまざまな観点から英語をみつめ、その本質に迫っています。

午前の部はTips for Improving Listening Skills(リスニング力をアップさせるコツ)をテーマに、音声面における日本語と英語の違いについて学んだ後、早口言葉を練習し、洋楽の歌詞の聞き取りに挑戦しました。

日本語は声帯を振動させて発音していますが、英語には声帯を振動させずに発音する、無声音と呼ばれる音が含まれています。これには空気の流れを用いた音が多く、普段無声音に慣れていない私たちは、英語のリスニングが苦手で当然なのです。そういった仕組みを理解した上で、英語独特のリズムを生み出す音変化の特徴を学習すると、リスニング力は格段にアップします。

英語についての質問に学生が答えています
リスニング練習の後は、4年ゼミ生がブルガリアでの留学生活について発表しました。高校生たちは、留学中に訪問した国の数とブルガリアの物価があまりにも安いことに驚いていましたが、日本との文化の違いなど真剣に聞き入っていました。


お昼は皆で一緒に大学食堂へ行き、恋バナなどに花を咲かせながら、楽しいひと時を過ごしました。

午後からは発音・文法・スペル・語彙の観点から、American English and British English(アメリカ英語とイギリス英語の違い)について考えました。特に同じ言い回しであっても、アメリカとイギリスで意味が違うものは混乱してしまいます。たとえばfirst floorはアメリカでは1階ですが、イギリスでは2階を指します。またbillはアメリカでは紙幣を意味しますが、イギリスでは請求書を意味します。中学・高校では習いませんが、双方の違いはかなりたくさんありますので、自分が書いたり話したりするときは、どちらかに統一しておく方がよいでしょう。

自身の海外旅行について紹介
ザンビアでの活動について紹介
ティータイムを挟んだ後は、3年ゼミ生が大学生の学生生活や海外での体験談などを紹介しました(参考記事「ザンビアの素敵な仲間たち-NGO活動参加を通して見る未来」)。熱心に話をするあまり時間をオーバーしてしまい、帰りのバス出発時刻に少し遅れてしまいましたが、どの道へ進むにしても、しっかりとした目標を立て、人生を歩んでいってほしいというのが、私たちから高校生に対するアドバイスです。


学長から一言:高校との連携が深まっています。。。高校からのご希望により、普段の大学のゼミ室の活動に高校生が参加する試みが始まりました。。。当日はいろいろなゼミ室が高校生を迎えたはずですので、他からもブログが出てくるかもしれませんね。。。高校生の皆さん、希望があれば高校を通してぜひご連絡下さい。。。お待ちしていま~す!!