2014/03/26

全国学会で優秀講演賞をいただきました!

こんにちは、ブログメンバー工学部スマートシステム学科 MGです。

さて、手前味噌で恐縮ですが、学長短信No.50 で紹介されましたように、2013年12月神戸で行われました計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会での発表に対して優秀講演賞を二つもいただくことができましたのでその紹介です。

今回は、登壇してくれた当学科の学生2人と学長室にて報告を行いました。
1年生の國延昇市君、「レスキューロボットコンテスト・シーズ備後版の開発」で登壇発表、受賞となりました。これは新入生対象の初年次教育の講座である「教養ゼミ」で当学科が行っているミニロボット競技の開発と実施での内容をブラッシュアップしたもので、1年生みんなの受賞と言えるでしょう。3年生の藤井博晃君、「レスキューロボットコンテストに用いるダメージ計測用ダミーの性能評価と改良」で私と連名、研究室で開発している触覚センサの性能評価のデータ取りをしてくれました。


 さて、せっかくの機会ですので、その研究(?)内容を少し紹介したいと思います。
毎年夏に、神戸市でレスキューロボットコンテストが行われており、福山大学チームも何度か挑戦しております。レスキューロボットコンテストの会場では、より若年生向けにタミヤから発売されているキットを使って、レスキューロボットコンテスト・シーズ(レスコン・シーズ)というロボット操縦体験が行われています。ロボットを使用して、被災地を模したフィールドを走破し、要救助者を救出するシミュレーションが題材とされています。

このレスコン・シーズを意識したロボット競技を、1年生の初年次教育に導入してきました。これは前期の講義ですので、夏の前期の講義最終日に完成、その後、大学祭でデモを行うために、1年生の有志で少しづつ改良しました。

各大学で開発されているレスコン・シーズフィールドは、地域の特色が盛り込まれています。ここでは備後版ということで、尾道地域と尾道大橋をフィールドに取り込むようにしました。尾道大橋の特徴的な斜張橋のモデルは、建築学科の酒井助教の助言によります。
さらに、バルサ材や紙細工で尾道の街並みを再現(したつもり)、ミニカーも配置してそれらしいフィールドを目指しました。昨年10月の大学祭三蔵祭で出店し、主に小学校低学年児童に好評でした。これらの写真が三蔵祭当日の模様です。

建築学科で製作される模型とは、多くの面で違いがあります。特にスケール感の不統一、ロボットに対して町並みがあまりに小さい。リモコンロボットを動かすことのできるディオラマを作るのはなかなか難しいのです。今回のレスコン・シーズ備後版は、8月に神戸で行われるレスキューロボットコンテストに持っていくことができそうなので、また改良を行う予定です。

そのレスキューロボットコンテストは、ロボットを用いた被災者救助がテーマであり、人間になるべくダメージを与えず救助しなくてはいけません。ロボットによるダメージを計測するために下の写真のような遠隔で触覚センシングを行うダミーロボットが用いられます。特に重視されるのが首への衝撃です。今のダミーロボットは首への衝撃を磁気式センサを用いて計測していますが、地磁気や周囲のモータからの影響を受けないように、透明樹脂を使った光学式触覚センサを開発しました。現在はまだ、提案段階で、ダミーロボットへの搭載は今後の課題といったところです。




今回は、学生がメインで取り組んでいるゼミの研究を紹介してみました。彼らに負けないように、私も自分の研究を頑張らなくてはいけませんね。

ちなみに、2014年は福山大学工学部が主幹事で10月に電気・情報関連学会中国支部連合大会が本学で、11月に計測自動制御学会中国支部学術講演会が福山駅前宮地茂会館で開催予定です。研究は大学のメインコンテンツですので、もっともっと充実させていきます!


学長から一言:学長室を訪問してくれた学生は、4月にやっと学部2年生と4年生になります。。。こういう若々しい学生の講演が賞をいただける全国学会というのもステキですね。。。1年生の時からのアクティブ・ラーニングの成果もオミゴト!!