さて、国際経済学科の尾田教授をリーダーとして、平成25年度後期から大学連携による新たな教育プログラム開発・実施事業として、「国際経営を理解する人材の育成と備後企業の取り組み」というテーマで、グローバル人材育成プログラムがスタートしています。
その講義のまとめとして、平成26年2月13日(木)から2月20日(木)にグローバル人材育成海外研修がベトナムで実施され、連携大学の学生、社会人、連携大学引率教員を含めて総勢33名が参加しました。
今回はそのベトナム研修の様子を、引率した尾田教授より簡単に紹介していただきます。なお、グローバル人材育成プログラムとベトナム研修の詳しい内容・報告については、
http://www.fuec.fukuyama-u.ac.jp/ec/global.html をご覧ください。
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結団式を実施(台北空港)
研修1日目は台北経由のベトナム入国です。途中の台北空港で、乗り継ぎのための待ち時間を利用して結団式を行いました。初めに、研修目的が、「国際経営を理解する人材育成と備後企業の取り組み」の講義内容を、実際に海外で企業の進出状況を調査することであることが伝えらました。次に参加者全員が自己紹介とともに、研修への抱負を述べました。
ベトナムに到着して驚いた事は、車社会ではなく、バイク社会であったことです。また、バスの車窓から日本企業の看板が見え、多くの日本企業進出が伝わってきました。特に自動車の進出が目立っていて市内を走っている車・バイクのほとんどが日本産であったことです。
洪水のように走る圧倒的なバイクの量に驚かされる(ホーチミン市内)
研修2日目の午前はJETROを訪問し、JETROの長瀬氏によるレクチャーを受けました。ベトナムにおけるJETROの仕事は大まかに、日本の企業のベトナム進出支援とベトナムの企業が日本に進出する際の支援する二つがあります。同所のスタッフは日本人8人、ベトナム人10人で運営されているということでした。
長瀬太志氏によるレクチャーの模様(ジェトロホーチミン事務所)
研修2日目の午後から4日目までは週末に当たり、ベトナムの現状を知るため、クチトンネル、メコン川クルーズ、市内文化施設訪問等の文化視察を実施しました。
文化研修(メコン川近傍のレストラン)
ベトナムは100年間フランス植民地時代があり、ホーチミン市内には当時の洋風建築が多く残っていますが、それらのいくつかを見学しました。
文化研修(統一会堂)
研修5日目午前中はAGS経営コンサルタント河原氏の講義を受けました。3名のベトナム女性が参加されており、ベトナム人の考えなどを聞くことができました。
AGS河原光伯氏と3名のベトナム人女性を囲んで
研修5日目の午後にはベトナムで家具製造工場を操業されている佐藤産業さんを訪問させて頂きました。同社はタイで販売も実施しています。
佐藤友彦社長を囲んで
研修6日目の午前中は流通産業の三九ベトナムとJICAから講義をしていただきました。
三九ベトナム山下抄一社長
JICAホーチミン事務所酒井利文所長
研修6日目の午後はムトー精工を訪問させて頂きました。ムトー精工は岐阜に本社がある金型設計をしている企業です。機械設備で一杯の工場内を見学させて頂いた後に質問時間を作ってもらいました。
ムトー精工の皆さんと
株式会社サンエス電子工場の皆さんと
研修7日目午後には海外研修最後の企業として株式会社サンエス(繊維部門)を訪問させて頂きました。縫製作業の工場を間近で見学させて頂いた後に、質疑応答の時間を設けてもらいました。
株式会社サンエス繊維工場の皆さんと
研修最終日8日目は帰国日です。初日の結団式と同様に台北空港で解散式を行いました。まとめの挨拶で、参加者の満足度が高かったというアンケート結果が披露され、最後に、参加者の節度ある行動、引率教員の献身、また、添乗員の誘導により無事に研修が実施できたことに謝辞が述べられました。もっとも重要な点は、この海外研修を通じる体験により、グローバル人材として就職等の機会を拡大できるようにという要望が述べらました。
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学長から一言:引率の教員の皆様、他大学の学生や社会人も含めての海外研修、本当にお疲れ様でした! 広島県の事業に申請して採択されたものですが、来年度も。。。。もちろん!