今回は、3月3日に学生達と一緒に学長室オフィスアワーに出かけた杉原助手のお話です。
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平成26年3月3日(月;ひなまつりの日)の学長室オフィスアワーに、生物工学科の分子生物学研究室メンバー12名(教員2名、4年生6名、3年生4名)が訪れました。
生物工学科の卒業研究発表会で最優秀賞を受賞した花岡拓哉君のプレゼンを学長や副学長に聴いて頂くためです。
まず松田学長が4年生一人ひとりに卒業研究テーマについて訊ねられ、その後花岡君による『福山バラの酵母』プロジェクト−製パンへの適用−のプレゼンが行われました。この「福山バラの酵母」プロジェクトは朝日新聞や毎日新聞にも取りあげられています 。
(参考URL:http://www.fukuyama-u.ac.jp/life/bio/hisatomi_barapan.html)
プレゼンを前に、松田学長と学生達が談笑 |
『この研究は、2016年7月1日福山市が市制施行100周年を迎えるに当たり、「100万本のバラのまち」のキャッチコピーのもとに福山産のバラから酵母菌を単離して、製パンなどの産業開発に活かそうというプロジェクトです。特に産官学がタッグを組んで一つの目的に向かうことに大きな意義があります。』との主旨説明を、花岡君が堂々と始めました。
そして福山市のバラから高発酵性の野生出芽酵母を取得した実験の過程と製パンにこぎつけるまでの苦労をパワーポイントで詳細に説明しました。また花岡君はFMふくやまにも出演してインタビューを受けました。
(参考URL:http://www.fukuyama-u.ac.jp/life/bio/fmfukuyama2014Feb.html)卒業研究発表会で最優秀賞を受賞した花岡君のプレゼン |
『バラの花から酵母が捕れたのは今回が初めてですか?』と松田学長。
『バラの花から高発酵性の酵母を取得し、4種の酵母を製パンにまで活かす事が出来たのは今回が初めてです。』(花岡君)
『市販のパン酵母を使ったものよりも美味しいですか?』と松田学長が尋ねられると、
『市販のものよりも美味しいです。食用バラから単離された酵母で製パンしたものは味が濃く、甘みがあります。もし宜しければ・・・』と花岡君が試食用のパンを取り出しました。
『確かに食べてみると甘みがあり、味が濃いですね。市販のものはこんなに味がしません。甘みが口の中で余韻を残す様な感じがしますね。』と冨士副学長。
花岡君のプレゼンを熱心に聴き入る学長と副学長 |
「福山バラの酵母」が創り出すパンの個性 |
「100万本のバラのまち」から発見された「バラ酵母」。パンだけでなく、いろいろな発酵食品の開発(ワイン醸造など)への夢も膨らみますね!
参加者全員で最後に記念撮影です。
『三年生の皆さん、更によりよい研究成果を出して、また来年もこの時期に訪ねて来てくれる事を期待していますよ。』と松田学長から3年生へ向けて温かいエールを頂きました。