2014/03/01

社会人に学ぶ「話し方」


こんにちは。人間文化学科のメンバーYです。

人間文化学科では、1年生で学友会剣道部に所属する野口真奈美さんの全国大会出場(http://blog.fuext.fukuyama-u.ac.jp/2014/02/blog-post_4.html)315日に宮地茂記念会館で行われるビブリオバトル(春の見学会)、第6回「友だちにすすめたい本コンクール」…と、お伝えしたいことがたくさんあるのですが、今回は220日に行われた、第1回「社会人話し方講座」を取り上げたいと思います。
 
 この行事は、人間文化学科の学びの中心に位置付けられた「言語運用能力の育成」を目指した活動の1つ、学生による企業実習の締めくくりとして行われました。実習は学生たちが「言語運用能力」を社会の様々な現場で活用するとともに、企業の方にご指導いただくことで、大学における学びの実践を目的としています。また、大学の言葉についての研究・指導と、社会とを繋ぐことを目指しています。
 今回の「社会人話し方講座」は、実習を終えた学生と来年度実習に参加する学生、教員が集まり、ご指導下さった企業の方々に、社会において求められる「話し方」についてお話を伺うことで、学生の職業や就職に対する意識向上を図るとともに、企業と大学のコミュニケーションの場を設けることを目的としています。
 

行事の中では、3人の学生による報告と3つの地元企業の方の講演を行いましたが、今回は、株式会社ロイヤル・コーポレーションで実習を行った、3年生の藤井篤さんの体験を紹介します。
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  様々な人の営業に同行して、それぞれのスタイルや特徴を学ぶことができた。「話し方」については、営業を行う方は、仕事に限らず趣味や社会の動向など、話題が豊富であること、個人・企業といった相手によって話し方や内容に変化があることが分かった。
移動中に雑談をしていた時、親しく話しができるのは、自分が相手を信頼している、自分が相手から信頼されていることだと感じた。そこで、信頼関係を相手(営業の場合はお客様)と築くために何をしているのかとその方に尋ねたところ、「何度も訪問すること(話すこと)」との答えが返ってきた。また、自分が話すことだけではなく、相手に話してもらい、それを傾聴すること、相手のことを知るための情報収集が不可欠であり、コミュニケーションにおける「聞く」ことの重要性が分かったのは実習の成果だと思う。
 企業の方のお話では「お客様が1番幸せで、満足できることが大切。そのためには、自分自身がまず幸せであり、楽しめていること」という言葉や、「人と人とのつながりを大切にすることが最も重要」という言葉が印象に残った。
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  他の2人の学生も、「仕事に対するイメージと実際の仕事との違いが分かって良かった」、「アルバイトとは違う社会の空気を吸うことができ、就職活動の参考にすることができる」と感想を述べていました。そして、何より「企業実習の機会を後輩にもぜひ活用してほしい」とのことでした。
 今後は、学科の垣根を越え、人間文化学部全体の研修に繋げて行く予定です。
 ここでご紹介できなかった学生による報告や、企業の方のお話は人間文化学科のHP(http://www.fuhc.fukuyama-u.ac.jp/human/hc/)に掲載しますので、あわせてご覧下さい。学科のHPには、315日のビブリオバトルの情報(左がポスターです)、野口真奈美さんのインタビューなども掲載しております。


学長から一言:社会人基礎力を学生に身につけてもらうために、どの学科も工夫していますね!