2016/06/03

人間文化学科の学生、模擬授業頑張っています!

人間文化学科の学長室ブログメンバー、Sです。こんにちは。

今回は、今月から本格的に始まる教育実習の事前演習「模擬授業発表会」についてお伝えします。

人間文化学科では、資格取得の一環として、「国語」や「地理歴史」をはじめとする教科の教員免許状を取得することができ、毎年多くの学生が教職関連科目の履修をしています。

しかしながら、こうした科目を履修するだけでは免許は取得できません。科目履修のほか、「教育実習」への参加が必須となります。教育実習では、2~3週間、実習校にて教科の教授方法等を実地で学びながら、自身も授業を担当します。普段、大学で学んでいる学生が、実習校では「先生」になるわけです。これはとても大変なことです。もちろん、授業のための準備もしなくてはなりません。

具体的には、

・自分がどの単元を教えるのかを確認し、その単元の内容をしっかりと理解する。
・さらに、授業をどう進めるかについて計画を立てる。
・必要なプリントや資料を準備する。

などなど…。こうした準備ができて、ようやく教壇に立てるのですね。

今回は、5月下旬に教科ごとの発表会が開かれ、実習生が模擬授業を発表しました。以下、私のゼミ生による「地理歴史」の授業を中心にお伝えします。

模擬授業開始

指導案とワークシート、そして教科書

 一人目の学生が扱った内容は、奈良時代における権力闘争、そして、それを背景に進められる東大寺大仏の建造、というものでした。まずはとても大切な「導入」…

実習生:「修学旅行などで奈良に行ったことのある人はどれくらいいますか。」
参加者:ほとんどが手を挙げる。
実習生:「たくさんいますね。では、東大寺の大仏を見たことがある、という人は?」
参加者:これもまたほとんどが手を挙げる。

見たことがない、という人がいることも想定して、大仏の写真を黒板に貼る実習生。そうして、「ではこれほどまでに大きな大仏がなぜ作られたのか、知っている人はいますか」という発問に続きます。事前に実習生同士でリハーサルをしていたとあって、なかなか運びも良かったと思います。板書も大きな字で見やすかったですね。

  

もう一人の学生は、鎌倉時代を取り上げ、当時の武士たちがどのように生きていかなくてはならなかったのか…という内容を扱いました。この学生は、当日になって資料が完成し、急いでチェックするなどして間に合ったのです。担任から見ていても非常に緊張しているように見えましたが、教壇に立つと、淡々と、しかし堂々とした語りで授業を進めていきます。 


 


今回は、実にさまざまな実習生が模擬授業を披露しました。発表前に入念なシュミレーションをして、手探りながらも比較的スムーズに授業を進めることができた学生もいれば、準備不足のために教員からの質問に答えられず、厳しい言葉をもらってしまう学生もいたようです。


少し大袈裟な言い方になってしまいますが、模擬授業の準備や当日の発表には、学生の個性はもちろん、日頃の生活習慣や考え方、物事の進め方、つまり、「その人自身」が少なからず反映されるように思います。



 とにかく、実習生のみなさん、ご苦労様でした。さて、毎年のことではありますが、模擬授業を終えた後、数人の実習生は次のようなことを言ってきます。


 「教壇に立つことがあんなに緊張するだなんて…」
「あんな大勢の前で授業ができる先生たちのこと尊敬します…」


模擬授業では教員も座っていますので、それは緊張すると思います! が、実習先では何十人もの生徒に注目されるわけですから、また別の緊張を感じることになると思います。しっかりと頑張ってきて下さい。実習後の報告も楽しみにしています。

学科ブログでは「国語」の模擬授業についても記事を載せています。


学長から一言:学生の皆さん、教育実習に出かける前の模擬授業、お疲れ様。。。実習先で教壇に立つときは、生徒に対しては正真正銘の教師であることを忘れないで、しっかりがんばってねッ!!!