先日、香港にいる学科の卒業生とスカイプでつないで、中国映画業界の話をしてもらう機会を設けましたので、今日はそのご報告です。
メディア情報文化学科では、世の中でいま起こっていることをいろんな方から直に伺う機会として、スカイプを利用したゼミ活動を積極的に行っています。その様子は、こちらの学科ブログよりご覧ください。県外の方はもちろん、県内、市内の方ともつないで、授業に活かしています。
今回のスカイプでは、学科卒業生の登場です。李さんは、去年の3月に福山大学を卒業した後に、香港の大学院で映像制作、映画のマネージメントについて学んでいました。そして、今月から映画の制作会社で働くことになったとの連絡をもらいましたので、「この1年の知見を私たちに話してくれませんか?」とお願いしたところ、「喜んで」とのお返事。学科の学科活動の時間にスカイプでつないで話をしてもらいました。※学科活動については、こちらの記事をご覧ください。
スライド資料をもとに、大学院で学んだこと(脚本分析やファンディングの方法、法律のことなど)を始め、中国の映画業界がいまどのように動きつつあるのかについて、具体的な事例を交えながら話してもらいました。
中国では、映画を映画館で観るという観客の経験を養うために、チケットを通常より安い値段に設定するであるとか、国内で流通しているSNSのサイトを駆使した宣伝が行われているのだそうです。その結果、中国の興行収入はここ最近増えてきているとのこと。映画業界を活発にするためには、もちろん映画コンテンツの内容の充実も重要ですが、それだけではなく、いかに「映画ファン」を増やしていくかという視点が必要なのだということがよくわかりました。
在学生からは、「最近の日本の映画で人気の作品は何か」「中国では、表現規制はどんなものがあるのか」などの質問が飛び交いました。昨今の政治事情もあり、中国国内で日本映画が上映される機会は少ないようですが、最新のドラえもん映画は中国でも上映され、興行収入もよかったのだそうです。李さん自身が、「自分が関わった映画が日本で上映されるといいな」と話していたことも、とても嬉しく思いました。
最後に、李さんから在学生に向けてのメッセージとして、「みなさん、英語をがんばりましょう。言語が増えると見えるものが変わるよ」との言葉を受け取りました。福山大学在学中にブルガリアのソフィア大学に留学し、中国語、日本語、英語、ブルガリア語と学んできた李さんならではのメッセージでした。在学生のみなさんには、どのように響いたでしょうか。
最後になりましたが、就職前の忙しい時間の合間を縫って学科の活動に協力してくださった李さん、本当にありがとうございました。新天地でのご活躍を祈念しております。
学長から一言:内容も、その手法も、いかにもメディア情報文化学科(来年度から、名前改めメディア・映像学科)らしい、授業内容と授業方法ですねッ! 面白~い!!