2015/07/28

コンピュータグラフィックス

メディア情報文化学科(平成28年度よりメディア・映像学科)の学長室ブログスタッフTです。

 平成28年度より学科名称を変更するメディア・映像学科の柱の一つであるコンピュータグラフィックスの応用について、その後のレポートを2件です。

一つ目はバーチャル祭壇についてです。
学長室ブログでメディア情報文化学科の中嶋教授の紹介があり、その中でバーチャル祭壇について次のように紹介されました。

「最近のトピックとしては、JA安芸や中国システム機器と共同で研究中の「バーチャル祭壇」があるとのこと。実はお葬式の祭壇やお花、というのはかなり大きなお金が掛かったり、使い捨てのものも多いなどいろいろな悩ましい状況があるのですが、これが実現していくとそういった問題が無くなるだけでなく、宗派に合わせた演出や、故人のストーリーを上映し人柄をより伝えるような魅力的な(といってよいのかはわかりませんが)葬祭の可能性もひろがっていくのではないかということです。こちらも近々メディアへの登場の機会もありそうです。」

 予告通り、実際に葬儀場に設置され、新聞やテレビでバーチャル祭壇(新聞報道では映像祭壇とも呼ばれたようです)のことが伝えられました。

この学長室ブログも、メディアの一つ!ということで簡単に紹介します。
 福山の企業と中嶋教授の開発したものは、大型スクリーンを設置してコンピュータグラフィックス(CG)で立体的な祭壇を再現し、ご本尊は実物を用意するものです。次のようなイメージになります。



 バーチャル祭壇

 これによって祭壇の飾り付けなどの管理費が抑えられ、また、大型スクリーンを使っての故人にかかわる映像などによる多様な演出も可能で、費用を抑えて高い演出効果で故人を送ることができるものです。
 
 二つ目は鞆の浦での活動です。江戸の風情を残している鞆の浦の町並みを3DCG(三次元コンピュータグラフィックス)で記録するプロジェクトが進行中で、この様子が新聞で伝えられました。ここに新聞記事は掲載できませんので、7月27日の某新聞の朝刊の福山版をご覧ください。学生たちは建物の大きさを実測したり、質感を確かめたり、無人機ドローンで上空から撮影し瓦などのデータ収集を行いました。「江戸時代の建物がこの状態で現存しているのがすごい。忠実に再現したい」と感じた学生たちは、収集したデータをもとにして3DCGのバーチャルな世界の中に建物をつくり、今の状態を記録します。そして、記録されたものは、将来鞆の浦の町並み保全を支える活動で活用されます。制作した3DCGは一般公開する予定です。

 一般公開がメディアで取り上げられる頃に、記録(記憶)メディアの一つである3DCGの活躍の様子をお伝えしようと思います。


学長から一言:回りの世界が、過去と重なり、見えないところと重なり、重層的になるようで、面白いですね~。。。当分、メディア情報文化学科(来年度からメディア・映像学科)から、目が離せません!!