2014/10/07

三蔵祭で「伝統木造住宅の耐震補強実験」を大公開!!

みなさん、こんにちは。
学長室ブログメンバー、工学部建築学科のSです。

 この10月17日~19日に開催されます三蔵祭の行事として、工学部建築学科&安全安心防災教育研究センターで行われる「伝統構法による木造小壁の耐震補強に関する検証実験」についてお知らせします!

 ひとくちに木造住宅といっても最近建てられた新しいものから江戸時代に作られた古いものまでありますよね。実は、外から見たのではわかりませんが住宅を建てた時期によって作り方が違うそうです。そのため耐震補強の仕方は作り方によって違うそうなのです。

 そこで、実験を担当されている山田明講師に今回の実験内容について聞いてみました。


S:先生、なぜ伝統的な木造住宅を対象にして研究しているのですか?

山田:伝統的な木造住宅は、土壁でできていることが大きな特徴です。最近、このような住宅の良さが見直されるようになってきましたが、耐震性については分からない点が多かったのです。 

 そのような中で、この10数年の間に様々な研究が行われ、多くのことが分かってきました。耐震補強法も開発されています。しかし、依然として不明なところが多いのも事実で、だからこそ研究のやりがいがあります。



S:なるほど、では今回の実験の具体的な内容について教えて頂けますか?

実験装置にセットされた試験体

山田:現在、木造の小壁(「こかべ」と読みます。襖などの扉の上にある壁のことです)について研究しています。耐震補強の現場に行くと、天井裏の隠れた部分に壁が塗られていない小壁が多いのですが、これによってどの程度耐震性が低下するか、どのように補強したらよいか、実験して調べています。

 実験は9月から順次行っていますが、このたび最後の実験を公開します。小・中・高校生をはじめ、地域のみな様が、木造住宅や地震防災について興味を持つきっかけになって頂ければと思います。もちろん、大学の実験をのぞいてみたいという人も歓迎します。


S:ありがとうございました。公開当日の実験を楽しみにしています。


実験の公開日時は10 月19 日(日)13 時から、場所は福山大学30号館1階構造実験室です。
詳細はhttp://www.fukuyama-u.ac.jp/info/event/entry-1587.htmlをご覧ください。


学長から一言:私も、借家ながら典型的な木造家屋に住んでいて、小壁もたくさんありますね-。。。名前も知らなければ、気にしたこともなかったですが。。。勉強しま~す!