2014/10/22

アクアフェスタ2014~海洋生物科学科の大学祭~


好天に恵まれた福山大学大学祭。
一般の方々や大学進学を目指している高校生たちにとって、“大学を知る”絶好の機会になったと思います。

海洋生物科学科では、今年も、さまざまなテーマで展示や催しを行いました。

まずは・・・
学芸員資格養成課程学生による企画展示で、みなさんをお出迎えしました。
彼らは水族館や博物館などで働くために必要な学芸員資格を取得するために、ふつうの学生よりも沢山の授業や実習を履修し、日々励んでいます。

彼らは身近な生きものの生態や食材などへの利用について発表しました。
大学の近くを流れる本郷川に生息している魚たちを上流・中流・下流に分けて飼育展示しました。
また、海に生息しているお馴染みの美味しい魚(メバルやカサゴなど)を飼育展示しました。


馴染み深い磯の魚たち
さらに、海岸でよく見かけるヒトデやナマコなどに触れてもらうためのタッチング・プールも作りました。

タッチング・プール

学芸員を目指している彼らにとっては自分たちで企画・展示をする勉強の場となり、お客さんへの丁寧な説明を心掛けるコミュニケーションの機会を得ることができました。


学生実験室では、1年生の企画展示で会場を賑わせました。

まずは、毎年恒例となっている「金魚すくい」です。
子どもたちに大人気です!!

上手にすくえるかなぁ?

つづいて・・・「木片でお魚のストラップをつくってみよう‼」です。
カッターナイフなどで木片を刻み、お好みの魚を形づくります。

切り刻んだ木片・・・魚に見えますねっ <●)))≪

ほら‼ こんな可愛いのが出来上がりましたぁ♪

デベラ(タマガンゾウビラメ)
チンアナゴ

部屋の奥へと歩みを進めると・・・
つぎは、フィールド生態環境コースの学生が海の生物の調査方法について展示をしました。
会場には、普段使用している調査用の器具類や胴長などが展示され、学生実験での調査の成果を発表しました。

調査に使用している胴長など

その横では、資源利用育成コースの学生が因島キャンパスのすぐ目の前に広がる海岸で分布調査をした貝類、甲殻類、魚類などの生態を紹介しました。

磯でよく見られるヒザラガイやカメノテ、フジツボなどは、とっても美味しい磯の珍味です‼

磯でよく見かける生きものたち

さらにその奥のスペースでは、アクアリウム科学コースの学生が4つのテーマで展示発表しました。

①絶滅危惧種の紹介です。むかしはどこにでも居たといわれるメダカも、昨今では絶滅危惧種に挙げられています。

絶滅危惧種に指定されているお魚たち

②癒しのクラゲ Worldです。水槽のなかをふわふわ~っと漂っているクラゲを眺めていると、のほほ~んとした気もちになりますねっ♪

癒しのクラゲ

③グッピーの世界です。観賞魚として馴染み深いグッピーにも、色彩や尾鰭の形状に違いがあります。この形態の違いが“遺伝”によるものだということを、絵にして発表しました。

いろいろなグッピーの種類

④エイの毒針です。瀬戸内海で最も知られているエイといえば「アカエイ」ではないでしょうか。
スーパーでも切り身にして売っています(鍋の具材として珍重されます)。
しかし、このエイの尾鰭の付根には“毒針”があります。刺されると酷く傷みます。海岸で打ちあがっているエイを見掛けても、毒針には触らないようにしましょう‼(たとえ死んでいても、毒は失活していません)・・・こんな怖い一面ももっているアカエイですが、腹面の口の形には、独特な愛嬌を感じます。
アカエイの模型(学生の手づくり)

今年のアクアフェスタ2014・・・
たくさんのお客さんにご来場頂きました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

また来年も、学生たちとともに興味深い内容の展示発表を企画したいと思います。

(海洋生物科学科 Kenji♪)


学長から一言:大学祭の期間中、実は今年は、海洋生物科学科の会場に行けませんでした(学長は、大学祭期間中も結構忙しい)。。。なので、このブログ、、とても楽しく拝見!!