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今年度新設された「宗教文化史」のなかで、11月に行った学外研修「四国遍路体験」については、以前の学長室ブログ(2016.12.14)でその概要を紹介しました。参加した21名の学生には研修を終えた後、次の3点についてレポートを提出してもらいました。
<レポート課題>
1)四国遍路研修に出かける前に、自分が思っている四国遍路についてのイメージ及びこの研修に期待することについて述べなさい。(400字程度)
2)11月8、9日に実施した四国遍路道を辿る研修を通じて、どのような発見があったか、あるいは「四国遍路」とはどのようなものだと感じたかについて述べなさい。(800字程度)
3)この2日間の体験を通じて、自分の気持ちにどのような変化があったか、あるいはどのような変化を感じたかについて述べなさい。(800字程度)
全員からレポートが提出された後、誤字・脱字、文体や体裁を整えたりして少々手間取りましたが、学生による編集委員会も立ち上げ、なんとか55ページほどの冊子にまとめて発刊し、それぞれの体験の足跡を形で残すことができました。
完成! |
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●真言宗の開祖弘法大師空海が始めたものですが、札所八十八ヶ寺には真言宗だけではなく様々な宗派があること。
●明治期の廃仏毀釈で神仏分離となったが、以前の神仏習合のままの寺院や逆に寺社に分離された札所寺院があること。
●同じ境内に神仏が並置という見慣れない風景だったこと、お遍路さんが持つ杖についても、金剛杖には弘法大師が宿っておられるので、宿に着くと己より先に杖の先を洗い清め、床の間や上座に安置すること。
●「同行二人」とは常に弘法大師が一緒にいるということで、決して一人ではないのだということ、また「お接待」も経験しましたが、お接待は飲物や食物、時にはお金、宿の提供など様々ですが、それは「施す」のではなく、自分の分まで「巡拝」してきてほしいと託す「巡拝の委託」であること。
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そして今回、最も力を入れた企画であった大西住職や小山田住職の特別講話及び偶々在寺されていて即席でお願いした白川住職の講話にも多くの学生は深い感銘を受け、自らにも真摯に向き合い、多くのことを学び取ってくれたようでした。課題3についても、心の変化を自覚するまでは行かないまでも、確かに短期間に多くの経験をして「四国遍路」についての認識を新たにしてくれたことを確信しました。
カラー写真があることで、研修時の雰囲気がより伝わってきます |
※ 「レポート集の閲覧」等に興味のある方は、山川教授までお問い合わせ下さい。
学長から一言:私も謹呈していただき拝読しました。。。経験を内省することがメタ認知の成長・人の心の成長の根源ということが、とてもよく分かる冊子でした!!!