2017/03/07

「第8回全日本EV&ゼロハンカーレースin府中」開催!~機械システム工学科生奮闘記(その2)

こんにちは機械システム工学科のKです。

第8回全日本EV&ゼロハンカーレースin府中」開催!~機械システム工学科生奮闘記(そのの続きの投稿です。今回は、レース結果と学生からのレポートを紹介します。

「第8回全日本EV&ゼロハンカーレースin府中」は2月19日に府中市桜ケ丘グランドで開催され、福山大学からは2チームが参加しました。



参加チームと結果は次の通りです。 

   

福山大学からは11名の学生が参加しました。
学生のレポートを紹介します。


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機械システム工学科自動車システムコース 3生
 今回で8回目となるこのレース。一昨年の第6回も参加したので、今回で2回目の参加となった。一昨年と同様に今回も多くの方面からたくさんの車両が集まり熱い戦いが繰り広げられた。私たちはこのレースに出場するため、1回目から15回目までの授業の間でEVのデザイン構想、設計、製作を行った。考えたEVは、車体の全長とホイールベースをなるべく短くしつつも、製作メンバー全員が乗り降りできる大きさで、レースで勝つことが出来る車体。それに加え、デザイン賞も狙えるデザインにすることだった。リーダーや各作業工程の担当を決め、それぞれが自分の役割を果たし、車体の完成へ向けて製作を行った。当初の設計から変更になった部分も多くあったが、臨機応変に対応し、授業時間以外でも空いている時間があれば作業を行い、15回目の授業の発表会までには車体を完成させる事ができた。発表会以降は、デザイン賞を狙いにいくため、ウイングの取り付けや塗装を行いレースへ向けて優勝へ向けてチームのベクトルを合わせていった。レース前日から、コースの製作、整備を行ったが、4年生の先輩達の協力もありテスト走行を行う事ができた。テスト走行を無事終え、この調子なら明日のレース当日は、いい結果を残すことができるだろうと思っていた。レース当日のフリー走行も、前日と変わらずとても良い走りで何も問題はないように見えた車体だった。しかし、予選で急にトラブルが起きてしまい、そのままその後のレースには出場できなくなってしまった。優勝を目標としていた私たちは、ただただ呆然とするしかなかった。そして、とても悔しかった。福大から出場していた、もう1台のゼロハンカーも同じく予選でリタイアとなってしまい2台とも、とても残念な結果になってしまった。車をしっかりと整備するという、一番基本的なところがおろそかになってしまったことが今回の結果に繋がってしまったのだと思う。このレースに出場するにあたり、多くの人の協力や助けがあり、たくさんの事を学ぶ事ができた。様々な面で自分を成長させる事ができたのが今回のこのレースだと思う。もし、来年もう一度挑戦することがあれば今回のこの経験を踏まえてしっかりと車体の整備を行い、今度こそ優勝したいと思う。
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経済学部国際経済学科  3生
 今回のゼロハンレースで得たと思うのは、同級生との仲が深まったことや、モータースポーツの厳しさを改めて知り悔しさ半分、楽しさ半分でした。自分たちのチームは車の設計段階で優勝をみんなで目指していて軽量かつ、最小限の補強、ホイールベースを短くすることで曲がりやすくする、などといった仕様でレースに勝とうとみんなで協力して作りました。車が完成していくうちに自分はドライバーなのでレースで勝ちたいという思いが強くなりました。レース前日のフリー走行では車の調子は良かったのですが、レース当日にチェーンが外れやすくなったり、タイロッドの部分が故障したりと、不甲斐ない結果で終わり、悔しい限りです。自分の思った通りには行かなかったけど、車を作り、その車でレースに出るというなかなかできない体験が出来、とてもいい経験になったと思うと同時に将来、社会人になっても忘れることがない思い出になったと思う。自分は経済学部の人間でEV創作という授業をとってみて一番楽しい、やりがいのある授業だったと思う。
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機械システム工学科機械システムコース 3生  
 
 今回のゼロハンカー制作は人生の中でも特に充実していて楽しくも辛かった時期でした。
自分の中でのゼロハンカーを作るにあたってのコンセプトは「素人なりにやりたいようにやって大会に参加する」という感じで「絶対に大会でいい成績を残したい!」という熱い感じではなく正直ゆるい気持ちで参加していました。はじめは三人で作業をしていましたが、途中からあまり仲良くない少ししゃべった程度の関係の三人が参加したいということで、6人チームで作業をすることになりました。最初は作業以外に話すことが無く二人きりになると正直気まずかったりしました。しかし作業を一緒にするうちにだんだんと仲良くなれました。作業中も笑いの絶えないチームであったと思います。皆機械システムコースで自動車システムコースの学生はいなかったので自動車についての知識や経験が浅かったのもあって1月末まではなかなか作業が進みませんでした。周りの友人や先生たちからは無謀とまで言われ、何回も作っては壊しての繰り返しで、作業中どんよりした空気やイライラもよく伝わってきました。そして本当に終わるのかと自分たちも思っていました。しかし素人なりに普通の機構であったりネットで調べたゼロハンカーではなく意見を出し合い見たことが無いような、ひねってある、ゴチャゴチャしてかっこいい斬新なデザインを作りたいという思いからいつからかデザイン賞をとるという目標に向かっていました。ラストスパートの時にはエンジンもちゃんと点いて、直管で爆音であったがこの時ほどこの爆音で高揚したのは初めてでした。そして何とか期限内までに完成することが出来ました。最後の日は夜の九時くらいまで作業をしていました。こんな時間まで学校にいることは初めてで完成して帰る時なんとなくこの感じが心地よく特別な感じがしてうきうきしていました。今思えばこれが青春なんだなと思います。これでようやく終わったと思い一安心していました。次の日は大会スタッフとしてグランド整備、コース作り、ルールの伝達や試走をしました。あまりに時間が無かったので僕たちは校内で練習もしていなかったので試走でちゃんと走れた時は本当に嬉しかったです。そのときですが、足回りのナットが何個か絞めていないことに気づいてもう一回学校まで帰ってナットを締め直したという緊急事態も発生しました。そして次の日、大会本番いろんな自動車がどんどんグランドに入ってくるのが少し楽しかったです。中には他県から来ているチーム、70は超えているお爺さん、自分たちと違ってとても軽そうな車などなど全部で45台が集まりました。そして試走もちゃんとして走ることを確認してフリー走行に移りました。この時です。ボルトたった一本が外れてしまっていて右後輪が駆動しませんでした。結果はリタイヤ。僕は最初大会に参加すること自体が目的で成績は気にしてはいませんでしたが、自分達は平日はもちろん土日の授業、バイト以外の時間は全て製作時間に使っていました。本番で走れないことが思いのほかショックですごくやるせない気持ちになりました。その後もどんよりとした気持ちで大会スタッフとして楽しめないまま大会が終わりました。表彰式の時デザインに力を入れていて自信もあったのでデザイン賞は1位だと思っていましたがこちらも45台中4位と中途半端な結果でした。知らないうちに自分たちの作った車に思い入れがあって本当に悔しい思いでいっぱいで、その時初めて自分がこんなにも負けず嫌いなのだと自覚しました。そして大会が終わって3日はこのことをひこずっていました。しかし考えてみると悪いことばかりではなく、いい経験もできて、新しい友好関係も築けて、自動車の先生たちとも少しは仲良く慣れたのかなと思います。大学生活も残り1年という時に良い青春ができたのかなと思います。
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機械システム工学科機械システムコース 3生
 
 僕は最初にゼロハンカーを作ると聞いて車の知識もほとんどないしものを一から作ると言う経験もないし何より時間が足りないと思い絶対に完成しないと思っていました。なので最初に小林先生に人を集めろと言われてた小林ゼミのメンバーに一緒に作るかと誘われたけど完成しなかったら意味ないなと思ってたので断りました。それから2週間くらいして本格的にゼロハンカーの作成が始まったらしく慌ただしくしていたのでどんな感じで作業をしているのかなと思い作業場をみにいきました。まだ作業を始めたばかりで3人で分担してフレームから作っていました。作業を見るまではどんな感じなのか全くイメージがわかなかったけれど作業をしているのを見てまず第一に楽しそうだなと思いました。だから一緒にゼロハンカー作りたいなと思ったけれど一回断ってるしすでに作業を始まっており役割分担もできていてこれから参加したら邪魔にしかならないんじゃないのかと考えてかなり躊躇したけれど一緒に作業を見に行っていた友達2人とすごく話し合ってゼロハンカー製作に入れてもらえるように掛け合いました。結果、嫌な顔せず僕らをゼロハンカー製作の仲間に加えてくれました。この時、勇気を出して行動してよかったと今でも思ってます。ゼロハンカー製作の仲間に加わることができたので、製作するからには「絶対に完成させたい!」「カッコいい車を作りたい!」という気持ちで本気で取り組もうと決心しました。
 いざ作業が始まってみると、自分の経験したことのないことを行おうとしているのでかなりの難しさかありました。ものづくりの経験も全くなく道具の使い方からわからないことが多々あり苦戦しました。その様なときに先生方に道具の使い方を教えてもらいゼロハンカー製作のアドバイスもたくさんしていただきました。しかし、やはりゼロハンカーを作ると言うことは始めての経験で自分達で考えて作った部分は強度が足りなかったり動いた時に他のパーツに干渉したりし作り直す部分が多々ありました。そのようなことがあり冬休み明けくらいまで授業の空き時間のみで作業をしていたけれどこのままでは本当に完成しない状況になったので土日も作業をするようにして最終週では夜遅くまで残ってゼロハンカーを急いで完成させました。本当にギリギリで完成して嬉しかったけれど計画性の大事さを今まで以上に実感させられました。
 そしてゼロハンカーレース本番になり他のチームのゼロハンカーを見て見た目はまず勝ったなと思いました。デザインにも力をいれていたのでデザインとレースでの優勝、どちらも取れるんじゃないかなと自信がありました。
練習のフリー走行を終えて予選が始まり僕は旗係りをしていたので自分達のゼロハンカーが走るのを楽しみに待っていました。予選では14番目くらいに走るはずなのになかなか出てこないので不安になっていましたが問題があって最後の方にまわされていました。いよいよ走る順番になり楽しみに待っていましたが車は動かずリタイアと言う結果に終わりました。何があったのか聞いてみるとフリー走行でネジが外れて右タイヤが回らなくなっていました。ネジが1本ないだけで本番で走れなくなりとても悔しい思いをしました。しっかり点検をしていれば部品を余分に持ってきていればといろいろな後悔が込み上げてきました。結果はリタイアでしたけれど今までの人生で経験したことのないものがたくさんありました。
このような経験ができたのはいろいろな方の協力のお陰です。自動車の先生方にはたくさん迷惑をかけました、僕らのために時間を使ってくださりありがとうございます。それから小林先生、このような機会を与えてくださりとても感謝しています。ものづくりに対しての考え方がすごく変わりました、大学生活で一番の思い出になりました。そしてゼロハンカー製作メンバーの皆、期間で見れば短いけれど僕にとってはとても長く感じ、皆と思い出に残る経験ができてよかったです。ありがとう。

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学生たちはそれぞれ素晴らしい体験ができたようです。


学長から一言:小さな成功の積み重ねも、小さな失敗で0に帰す。。。たくさんたくさん学んだすばらしい経験でしたねッ!そして、仲間の良さを実感できたことも、本当に良い経験でした!!!