2015/09/04

バリ島研修に行ってきました!

スラマット・シアン(Selamat Shiang)!国際経済学科学長室ブログスタッフの足立です。8月23日~31日まで、経済学部海外研修で経済学部学生8名とインドネシアのバリ島に行ってきました。

バリ島といえば、南国の楽園、サーフィンのメッカ、神々の住む島などいろいろなイメージがあると思います。私自身はワイキキ化(洗練?)されたリゾートよりも、バリヒンズーのもと、伝統文化や伝統芸能を受け継ぐ神秘的なバリ島、そしてやさしいバリ島の人たちが大好きです。

今回の研修は、MERSの影響でソウル経由は避け、上海経由を選択しました。上海空港では卒業生(中山大学から3年次編入)の陳さんと待ち合わせをし、上海の外灘や田子坊などを案内してもらいました。陳さんは福山大学を卒業後、得意の英語と日本語力を生かして、米系のHP(ヒューレットパッカード)でエンジニアとして働いています。
 
旅先で活躍する卒業生に再会! われわれ教員にとっては最高にうれしい瞬間です!

前列向かって一番右が陳さん
 今回の研修の目的は、大きく分けて3つあります。第1に片言でもいいから英語を使って自主的にどんどん行動すること、第2にサラスワティ外国語大学で交流会とディスカッションを行い、バリ島にかけがえのない友人をつくること、最後にバリ島の小学校を訪問し、環境学習ボランティアを行い、子どもたちに環境教育を行うことです。

毎年バリ島研修では、短い期間ですが、モチベーションアップのために、英語かインドネシア語を学習することにしています。今回参加した学生たちは全員が英語を希望しました。授業では日本の中学・高校ではあまりできなかった会話中心の学習をします。昨年私は留学生2人とインドネシア語の授業に参加しましたが、英語同様とても楽しかったです。

英語の授業-先生のMarinaはオランダ人のハーフ
なぜ、バリ島で英語?と思いますが、最近物価が安いのでフィリピンやインドネシアなどのアジアの国で長期滞在して英語を学ぶ学生たちが増えています。また、今回はバリ島の孤児院でボランティアをするためにインドネシア語の基礎を学ぶ日本の大学生にも大勢出会いました。日本の大学生もえらいですね!

サラスワティ外国語大学との交流会&ディスカッションも今年で3回目になります。バリ島の学生24名と日本人学生8名が4つのグループに分かれて、「バリ島の環境問題」をテーマにディスカッションしました。

バリ島の学生による歓迎の伝統舞踊にはじまり、バリ島の紹介、日本人学生による広島の紹介、バリの環境問題についての発表、日本の環境問題と対策についての発表、ディスカッション、成果発表という流れです。今年は初めから和やかなムードで、楽しく交流することができました。

バリ島の学生によるウエルカムダンス
広島の紹介
ディスカッション後全員で記念写真
ディスカッションが終わるころには、すっかり友達になり、一緒にランチに行ったり、夕方からビーチに行ったり、後日バリの学生の家に招待してもらってパーティーをしたりと、予想以上の交流ができました。今はSNSもあるので、こうした友人関係がずっと続くので、うらやましい限りです。
すっかり仲良くなりました
バリ島の小学校訪問では、その熱烈歓迎ぶりに驚かされました。到着した途端、満月の日のお祈りの最中だったにもかかわらず、われわれのところに殺到し、危うく将棋倒しになるところでした。日本人が珍しいのか、私も学生たちもものすごい数のサインをしました。
熱狂的な歓迎を受けました
校長先生と記念写真
バリ島の小学校では、朝早くにクラブ活動をします。伝統舞踊、バリ文字や竹ガムランなどのクラブが盛んで、校庭が狭いため、スポーツはバスケットボールとバドミントンぐらいです。クラブ活動の様子を見学したり、一緒に参加させてもらったりしました。
竹ガムランのクラブ活動
バリ島は観光地であるにもかかわらず、人々は道路に平気でゴミを捨てます。よってゴミだらけです。ゴミの分別も進んでいません。普段道にゴミを捨てない日本人観光客も、バリ人が平気でゴミや吸い殻をポイ捨てしているのを見て、真似をしてしまいます。

サラスワティ外国語大学でのディスカッション、小学校での環境教育ボランティアを通じて、バリ島のゴミ問題を解決するには、行政による環境に対するシステムづくりと人々の意識の向上という両面からのアプローチが必要であると改めて感じました。

今回の小学校ボランティアは日本人会とバリの大学生が一緒に作った、Clean Up Baliという団体の活動に参加させていただいたものです。環境カルタなどで小中学生に楽しく環境指導をしている団体です。小学生の早い時期から環境学習をし、意識を高めることの重要性を改めて感じました。この子どもたちが大きくなる頃、バリの町からゴミが消えているとイイですね!なお、訪問の様子はジャカルタ新聞の取材を受けました。
環境カルタ大会-白熱しました!
Clean Up Baliのメンバーと
パッケージツアーで行くバリ島は豪華リゾートホテルに宿泊し、マリンスポーツや自然を楽しみ、伝統文化に触れることもあるでしょう。それはそれで楽しい旅になるはずです。しかし、若い大学生には、洗練されたバリ島だけではなく、バリ島のあらゆる面を見て感じてほしいと思っています。そして何よりこの研修で出会った友人は、彼らの一生の宝物となり、素晴らしい友人を得た土地バリ島を彼らは一生涯忘れることができないと思います。
かけがえのない友人を得ました
またバリに戻ってきます!
研修最終日には、マリンスポーツを楽しんで真っ黒に日焼けし、少したくましくなった学生たちの姿が頼もしく見えました!


学長から一言:大変有意義な研修になったようで、よかったですね。。。長期の留学だけでなく、短期の語学研修や文化研修などたくさんのメニューが大学には用意されているので、大学在学中にぜひ一度は、学びの意識を持って海外に出よう!!