2015/09/28

捕獲大作戦!

こんにちは! 学長室ブログメンバーの学生課前原です。

久々の投稿ですが、遅くなりましたが、夏季休業中にちょっとおもしろい事がありましたのでお伝えします。
福山大学は、自然豊かなキャンパスで、キャンパス内に大小様々な池もあります。
その中の薬学部棟付近にある池に、学生から「変な魚がいるので捕っていいですか?」と相談がありました。
私は半信半疑で学生と一緒に確認に行くと、、、

確かに変な魚がいる!

分かりにくいかも知れませんが、中央の魚影です。


しかし、とても私達だけで捕獲することはできません。
そこで、生命工学部海洋生物科学科の水上講師に相談し、後日捕獲作戦を実行することになりました。

当日は、小雨が降って、水も濁り、悪条件でしたが、海洋生物科学科のアクアリウム科学研究室の学生有志で作業は始められました。
まずは、ポンプで池の水を減らす作業を始めようとしたところ、ポンプが動かないアクシデント!
学生達も困っていると、そこへ水上講師が遅れて到着し、すぐにポンプを修理しました。
先生頼りになります!

人が池の中に入れる位まで水を減らした所で、巨大なネットで魚を端まで追い詰めます。
池の底はぬかるみが酷く大変な作業です。
女子学生も池の中に入って頑張ってくれました。
しかし、この時点ではまだ魚の姿は確認できていません。

巨大なネットを使い魚を追い詰めます。


ここまで追い詰めました。

ここまでネットを使い追い詰めましたが、コイやヘラブナは確認できましたが、お目当ての魚は見つかりません。
これは失敗したかと落胆しかけた時に、水上講師の足元で大きな魚が暴れだしました!

「足元にいる!」

慌てて、全員で網を使いなんとか捕獲に成功です!

網の根元は折れましたが、捕獲成功!

捕獲した魚はアリゲーターガーと言って、本来日本には生息していない外来種の魚で、世界最大級の大型淡水魚です。今回捕獲した魚も70cm近くありました!
水上講師も「こんなに大きいとは思わなかった。」と言っていました。




上記にも書きましたが、この魚は本来日本では生息しておらず、外来種です。恐らく誰かが飼育目的で購入し、飼育を持て余し、福山大学の池に放流したものと思われます。
魚に罪はありませんが、外来種の放流は日本の魚の生態系を崩す恐れもあり、今、様々な池や川で問題になっています。
飼育、購入する前によく考え、飼育するなら最後まで責任を持ってもらいたいものです。
しかし、今回の一件で学生達も「とても貴重な体験でした。」と言ってくれました。
これも立派なフィールドワークだと思います。
こんな貴重な体験ができる海洋生物科学科は本当に魅力が一杯ですね!

今回、捕獲したアリゲーターガーは因島内海生物資源研究所の水族館に持ち帰りました。
病気等の調査も含め、しばらくは飼育される事になります。
瀬戸内海の魚ではない為、展示されるかは分かりませんが、興味がある方、見てみたい方は是非、因島の水族館へ足を運んでみてください。この魚以外にも色々な魚を見ることができると思います!


学長から一言:「なんでも相談窓口」をかねる学生課のお兄さんの前原君、な~んだか楽しそうですねッ! でも、大学の自然豊かなキャンパスを、動物放棄の場にしてもらっては困りますねッ!