福山大学弓道部顧問の片桐です。
2015年10月23日~25日にかけて徳島県鳴門市で行われました「第61回中四国学生弓道選手権大会」において、情報工学科3年の松藤一樹君が個人の部で5位に入賞しました。
この大会は、全国大学弓道選抜大会の予選も兼ねており、団体(男子:6人一組、女子:3人一組)の部で、男女とも中国地区の大学の中で4位までに入賞すると全国選抜への出場資格が得られます。残念ながら、団体の部では、思うような成績が残せませんでした。
さて、今回大会の参加大学は、中四国地区の学生弓道連盟加盟校(48校:男子34校、女子36校、共学を含む)です。1つの大学の登録メンバーは、男子10名、女子5名までとなっています。つまり、松藤君は、男子参加者約350名と競い合い5位を勝ちとったことになります。
では、弓道の個人戦の様子を振り返ってみたいと思います。
第1次予選は、時間短縮のため、団体戦の最初の立ちの結果が適用されます。
松藤君は、予選通過ライン(4射2中以上で通過、松藤君の成績「○×○×」」)ぎりぎりでの通過です。団体戦の試合の流れの中での成績が適用されるので予選通過の余韻に浸るまもなく1次予選通過者が決まってしまいます。
なお、福山大学で1次予選を通過した男子部員は、10名中6名でした。
出場者全体では、200人くらいが1次予選を通過していたようです。
本学の女子部員の予選通過者は、5名中2名でした。
第2次予選は、団体予選の終了後(夕方、18時頃から)に行われ、4射3中以上で予選通過となります。
松藤君は、一本目を外し後がない状態から、その後、3本を中(あ)てての2次予選通過です。
第2次予選を通過した弓道部員は、6名から3名に絞られました。
全体では、100名程度にまで絞られました。
なお、女子個人の部には、2次予選はありません。
女子1次予選を通過した学生は、女子個人の決勝戦に進むことができます。
個人の決勝戦は、翌日の朝9:00から開催されます。
個人の決勝戦は、的を外した時点で入賞圏内にいなければそこで終わりです。つまり、入賞するためには的に中て続けないといけません。
弓道部男子で2次予選を通過した学生は3名ですが、2本目(2段目)が終わった時点で松藤君のみになっていました。
松藤君は、そこから3本詰めて(中てて)いきます。
その時点で、残っている選手は、18名までに絞られています。
6本目(6段目)に臨む前に、的の大きさが、一尺二寸(約36cm)から8寸(約24cm)へと小さくなります。
その6段目で、1位~4位までの入賞者が決定しました。
松藤君は、5位決定戦へ。
5位決定戦は、的の中心により近いところに中った矢の持ち主が入賞です。
この時点で残っているのは、6段目で中った4名を除いた14名。
松藤君は、14番目に射ります。
「ぱーーーん」
と会場内に的に中った音とともに、
割れんばかりの歓声。
矢は、誰よりも、真ん中に中っていました。
弓道は、28m離れた先にある一尺二寸の的を射抜く競技です。
多くのスポーツがそうであるように、「時間」、「場所」、「心理状態」など、さまざまなことに翻弄される中、「平常心」を保ち続けることを求めらる競技です。
今日も、弓道部は、そのための練習に励んでいます。
追記
8月11日~13日に開催された「第63回全日本学生弓道選手権大会」の個人戦に、7月5日に開催された地区予選(4射3中以上)を通過し、男子1名(松藤一樹:情報工3年)、女子2名(渡邉実来2年:心理、田邊梓2年:心理)が出場しました。
参考:全国大会地区予選通過者男子:554名、女子:363名。
学長から一言:
弓道場がきれいになって、練習にも一段と力が入ってきましたね。。。さらに上位の成績を目指して、がんばりましょう。。。期待しています!!!