人間文化学科のSです。こんにちは。
今回は、先日予告でお伝えした、「福山ルクシアタ- 灯りの朗読ライブ」当日の模様をお伝えします。以下、青木教授による報告です。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
本学人間文化学科朗読愛好会が、12月20日、ローズコム4F中会議室で行われた「福山ルクシアタ 灯りの朗読ライブ」で、初めての朗読を披露しました。
取り上げた作品は、井伏鱒二の小説「朽助(くちすけ)のゐる谷間」で、加茂町の奥にある大谷池という農業用ため池ができたときの物語です。その谷の底に住
んでいた老人・朽助と、孫のタエト、そこに、朽助に子守をしてもらい、今は東京で「不遇な文学青年の暮らしをしている」「私」が帰省して、家が池の底に沈
むまでを共に過ごす間のことを描いています。
昭和初期の物語ですが、朽助はハワイ帰りで、昔は「私」に英語を教えており、またタエトは、アメリカ人との間の混血児という設定で、モダンな感じがします。
今回は、井伏鱒二の小説を高校生にも興味を持って貰おうという意図から、三人のキャラクターを漫画で描いたイラストを映し出して朗読しました。また、それに、十七弦の箏の即興演奏をバックにお願いして、雰囲気を盛り上げました。三人の学生の熱演は、会場でもインパクトを与えたのではないかと思います。
初めての公演ではありましたが、手応えを感じることができました。これからも、井伏の小説を中心に、朗読活動を続ける予定です。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
当日客席に座って聴いていた私(S)からもいくつか…。
お恥ずかしながら、これまで「朗読会」というものを体験したことがありませんでしたが、本当に素晴らしかったです。 「ただ読む」のではなく、作品の世界を「声」と「演出」で作り上げ、そこに聴衆を引き込んでいたと思います。以下、メンバーからの感想です。
朗読をすることになるまで、「朽助のゐる谷間」という作品を知りませんでした。内容の把握に時間がかかりましたが、とても面白い作品で、朗読をしていてとても楽しかったです!
メンバーが集まって僅か2ヶ月という短い期間でしたが、何回も練習を重ね、無事にイベントを終えることが出来ました。私は群読の経験がなかったので、とても新鮮でした。これからも活動を重ねて朗読の楽しさを皆さんに知ってもらいたいと思いました。
また、学科ブログの方には、学生が執筆してくれた「舞台裏」などを載せています。今後の活動も期待しています。
学長から一言:いいですね~。。。すばらしいアクティブ・ラーニングですよ。。。これからもがんばってくださいねッ!!!実は。。。恥ずかしながら、私も「朗読会」というものを体験したことがない。。。グスッ。。。