本日は、12月22日(火)に行われました平成27年度 生命栄養科学科 卒業研究発表会の様子をご報告します。
この発表会では、本学科9研究室(給食経営管理研究室、栄養教育研究室、応用栄養学研究室、病態栄養学研究室、食品プロセス学研究室、食糧科学研究室、公衆栄養学研究室、環境代謝工学研究室、内科・栄養医科学研究室)で1年間研究した成果を発表します。
写真1 卒業発表会の会場
卒業研究発表会は、菊田学科長の挨拶からはじまりました。
写真2 菊田学科長の挨拶
1人の持ち時間は、発表時間5分と質疑応答2分です。発表する学生にとっては長い長い7分間だったそうです。
写真3 発表する4年生の様子1
ここで、生命栄養科学科9研究室のうち、応用栄養学研究室の内容について少しだけご紹介します。
写真4 発表する4年生の様子2
「ダイジョ、ツクネイモの調理特性」について発表をした学生は、福山市で栽培されているヤマノイモの1種である「ダイジョ」の研究を行いました。
ダイジョは長期間保蔵すると色が茶色に変色し、えぐみが強くなる欠点があります。この原因を突き止め、改善できればダイジョの消費拡大に貢献できると考え、ダイジョの性質(保蔵による色の変わりやすさ、すりおろしてとろろにし、冷凍した時の性質の比較)を、同じヤマノイモである「ツクネイモ」と比較しました。
発表後「なぜ長期間保蔵すると色が変わりやすくなるのか」など、様々な質問が寄せられました。
写真5 発表する4年生の様子3
次に「高圧力を利用したユズマーマレード」の発表の様子です。
マーマレードは加熱して作るので、生の果物と比較して鮮やかな色やフレッシュな香りがなくなります。食品に高い圧力をかけてマーマレードを作ると、加熱しないので果実本来の色や香りを保った品質の良いマーマレードを作ることができます。
今回の発表では、この圧力をかける時間の検討結果を発表しました。
「高い圧力をかけることのメリット」や「市販品のマーマレードとの違いは?」など活発な質疑応答が行われました。
ここでは全てを紹介できませんが、どの学生さんも1年間の成果を伝えるべく堂々と発表を披露してくれました。
その後の同級生や教員からの質問には、的確に答えている学生さんも居れば、緊張のあまり詰まってしまう学生さんも居ました。
写真6 教員からの質疑の様子
しかし、入学した時の姿を覚えている教員からすると、学生実習や学生実験、3年生での臨地実習や就職活動を経て成長した姿に、思わず母のような(一部の教員は父のような?)気持ちで身守ってしまいました。
4年生54名の皆さんが発表を終える頃には、辺りはすっかり日が落ちていました。
終了後、卒業研究発表に関する判定会議が行われ、結果、全員合格でした!
みなさん、今日まで本当にお疲れ様でした。
学長から一言:卒論発表会が早いですねー。。。そうか、これから管理栄養士の試験の最後の追い込みなのですねッ。。。冬休みも返上でしょうが、がんばってねッ。。。応援しています!!!