2014/12/27

ベトナム研修レポート

年末年始、皆様いかがお過ごしですか。
さて、広島県ものづくりグローバル人材育成事業担当のKさんが、国際経済学科のO教授より依頼を受けて作成したレポートを、経済学部のブログスタッフIがお送りします。
(・・・皆様にとってはどうでもいいことですね(笑))

ブログタイトルは、正式には「平成26年度大学連携による新たな教育プログラム開発・実施事業海外研修(ベトナム)レポート」とするところですが、長すぎるので思い切り短くしました(・・・これも皆様にとってはどうでもいいことかも(笑))



(以下レポートです)

平成25年度より「広島県ものづくりグローバル人材育成事業」の指定を受け、地元企業の協力のもと、備後地域(広島県東部)にある4大学(福山大学、尾道市立大学、福山市立大学、福山平成大学)が連携し、グローバル人材育成をねらいとした、大学生および社会人向け実践的講座を実施しています。平成26年度は、10月と11月の土曜日に、大学教授による国際経営の理論と、備後企業の海外進出のケーススタディの講義が、宮地茂記念館にて全15回行われました。社会人17名を含む、73名の受講生で、とても盛況でした。

※講義の模様は、経済学部のHPに掲載しています。
http://www.fukuyama-u.ac.jp/ec/original/entry-888.html

また、12月13日(土)から12月18日(木)まで、ベトナムでの海外現地研修を実施しました。参加者数は、学生26名(福山大学5名、尾道市立大学6名、福山市立大学9名、福山平成大学6名)、引率教員4名の総勢30名です。社会人は参加が難しく、残念ながらゼロ。昨年度の要望等を勘案し、土曜日出発で旅程を6日間に短縮して実施しました。

※この研修の詳細なレポートは、以下のURLからご覧いただけます。
http://www.fukuyama-u.ac.jp/archives/015/201412/H26_vietnamreport.pdf

ベトナム経済のレクチャーとして、AGS、JETRO、JICAの方々からブリーフィングを受け、工場見学としては、家具製造販売の佐藤産業(株)、(株)サンエス(電子・繊維)、金型メーカーのムトー精工(株)を訪問させていただきました。また、イオンのベトナム1号店の見学も行いました。

学生が最も印象に残ったイベントにあげていたのは、AGSコンサルタントの方の講話です。ベトナム人女性3名を同伴され、参加者との交流が活発に行われたためでもあります。また企業訪問に関しては、ベトナム人労働者が作業している工場内で、実際に説明を受けながら見学をさせていただき、その後で質問時間を設けてもらいました。活発な質疑応答が展開され、学生が積極的に議論に参加しました。アンケートの自由記述でも、この研修体験が有意義だったと評価が高かったです。


バイクの多さに圧倒される

クチの地下トンネル見学

AGS(株)によるブリーフィング

グループディスカッションの様子

(株)サンエスの繊維工場にて

ムトー精工(株)にて


以下は、アンケートに対する参加者の自由感想です。

<研修目的について>
海外がどのようなところか、実際に自分の身をもって体験すること。海外に対して、言葉の壁や、スリ、病気のことなど抵抗があり、怖いところだと思っていた。しかしグローバル化が進む中で、まずは一度行くだけ行って、外の世界を見てくることを目的としました。また、実際に海外進出している企業を訪問して確認することも目的の一つです。

<日本とベトナムとの違いについて>
とても大らかで人生を楽しみ続けているベトナム人と、毎日何かしらに追われ、狭い生活をしているような日本人。貧しくても人生を楽しむ方法はいくらでもある。日本は理路整然としていて、清潔でルールをきちんと守る国。ベトナムは全てにおいてエネルギッシュな国であると感じた。

<海外研修全体への感想について>
現代では、世界中のニュースが日本で見られるし、インターネットを利用して様々な情報を得ることができる。今回の研修で、実際に自分の目で見て、肌で感じることで、日本にいては知ることのできないたくさんのことを知ることができた。また、自分の将来を考えるきっかけにもなりました。この機会と経験を今度の人生や就職活動に活かせるよう、ベトナムに来て感じたことをしっかり考えて生活していきたいと思う。とても成長できる場となった。

最後に、引率責任者の国際経済学科長 尾田温俊教授のコメントです。

グローバル人材が一朝一夕に育成できるということはありえません。海外現地で働く日本人の方々に質問して頂いた回答から考えさせられる点、および、ベトナムと日本を比較して様々な気付きがありました。このような海外体験を通し、海外に対する思考が変化し、理解が深まるというプロセスを経て、徐々にグローバル人材としての資質が形成されるということではないかと思います。


学長から一言:4大学が連携しての講義と海外研修。。。広島県の誇るすばらしい事業として今後も発展してほしいですねッ!