2014/12/15

エコロジーではなくエノロジー!生物工学科3年生ワインを学ぶ

こんにちは、生物工学科の佐藤です。

今日はエコロジーではなくエノロジー!

着々と準備の進みつつあるワイン教育の一環で、生物工学科 3年生たちが酒類総合研究所を見学してきました。

生物工学科 吉﨑助教からの報告です。

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吉﨑です。

12月4日(木)、生物工学科3年生の生物科学特別実験の一環で、東広島市にある独立行政法人酒類総合研究所の見学に行って参りました。もちろんスクールバスで。


酒類総合研究所は財務省所管の研究所で、酒類に関する研究、講習、技術の普及、鑑評会などの業務を行っています。

生物工学科では今年度から「福山大学ワインプロジェクト」と称し、ブドウの栽培からワイン醸造まで学科全体で取り組んでいるところですが、私も実はこの夏に酒類総合研究所に研修に赴き、ワイン製造に関する講義と実習を受けてきたばかりです。今回学生を引き連れて再度お世話になってきました。

玄関では杉玉がお出迎えしてくれます。杉玉は日本酒の造り酒屋などの軒先に吊して新酒ができたことを知らせるものだそうです。さすが酒類総合研究所ですね。


まずワイン学の概論をお話いただきました。ワイン学は英語でEnologyといい、立派な学問です。学生にとって大変勉強になったようです。このあと沢山の質問が出ました!


研究所内にある製造設備も見せていただきました。生物工学科にも順次設備を入れているところですが、そこはやはり規模が違います。ワイン以外にも日本酒やビール、焼酎などの設備も見学できて非常に面白かったです。


官能検査室で官能検査の方法についても解説してもらいました。やはりお酒のおいしさは人間の舌で測るしかないのですね!!


研究所敷地内のブドウ畑も見学しました。ワイン用ブドウ栽培でよく用いられる垣根仕立てになっていますね。一般的な棚仕立てとの違いが分かるでしょうか?


ブドウが残っています。これは二番なりといって、後から伸びてきた枝に付いたものです。通常は捨てるものですので、試食できるとのこと。もちろんいただいて来ました。糖度・酸度とも高く非常に美味です!多くの種類が植えられているので、味の違いを楽しんできました。


また、研究所で試験醸造された赤ワイン、白ワイン、ロゼワインのテイスティングもさせていただきました!学生の多くは甘口のロゼ、先生方には辛口の白が好評のようでした。この嗜好の違いは飲酒量の違いからくるように思われ、とても興味深いですね。



最後に研究所を案内していただいた後藤奈美先生、小山和哉先生を囲んで記念撮影。この度は大変お世話になりました!



学長から一言:鹿児島大学で焼酎造りの研究をしていた吉﨑助教は、この春から福山大学でワイン造りの研究です。。。これはおいしいワインになりそ~!!