2016/09/30

福山大学におけるワークライフ支援活動 第5回女性研究者情報交換会

こんにちは、薬学部の学長室ブログメンバーGoです。
ワークライフ支援室長を務める、薬学部 杉原教授からの一報です!

↓ ↓ ↓

ワークライフ支援室(男女共同参画推進室)は、9月7日(水)の昼食時に大学会館2階のフーズカフェで、第5回女性研究者情報交換会を開催しました。今回は、関心のあるテーマで情報交換をおこなうために、「子育て」と「介護」のテーブルに分けました。今回の参加者の人数は12名でしたが、テーマ別のテーブル設定は好評で、楽しく有意義な情報交換会となりました。

育児のテーブルでは、子育て中の当事者同士が、仕事と育児の両立の中で体験した苦労や現時点で直面している課題をざっくばらんに語り共感しあう場になりました。睡眠不足で大変なことや、親類や実家などからのサポート、離乳食や保育園への入園児時期、そして仕事と育児を両立する意義などが話題となりました。

介護のテーブルでも、日常生活の中で直面している困難が話題となりました。介護は、運動や認知機能が減退し、社会との関わりも減少していく過程に寄り添うことから、子育てとは逆に介護者の負担と心労は歳月の経過と共に増えます。 介護の負担が増加していく状況を考えるだけでも、しばしば大きなストレスになるとのことでした。介護に携わる当事者同士がお互いにアドバイスをおこなえる機会や困難を共感し合う環境が職場にも必要なのかもしれません。


この度の情報交換会を通して、育児や介護などのライフイベントを乗り越えるためには、ワークとライフのバランスを保つことが不可欠であり、その視点をもって職場環境の改善検討をさらに推進していく必要性を実感しました。

また、この情報交換会の中で、本学の福利厚生の制度やその制度を活用するための手続きをさらに周知していく必要があることを再認識しました。この情報交換会で収集した意見や要望は、今後のワークライフ支援室活動において大きな参考になると思われました。
最後になりましたが、情報交換会に参加してくださいました皆さまに御礼申し上げます。また、この情報交換会のために夏期閉鎖中のフーズカフェを運営してくださった食堂関係者の皆さまに感謝申し上げます。


学長から一言:10月20日開催の「ワークライフ支援室 男女共同参画推進研修会 『イクメンが世界を救う~男性の育児とワークライフバランス~』」が、いよいよ気になりますね。。。ぜひ、ご参加を!!

ブルガリア・ソフィア大学留学中の学生からお便り

みなさんこんにちは。学長室ブログメンバー、国際交流課の神原です。


今日は、今年の3月からブルガリアのソフィア大学へ留学中の森  沙久実さん(メディア・映像学科 4年次生)から、レポートが届きましたのでお伝えします。

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 7月上旬、私は思い切って日本までの往復の飛行機を予約しました。1年の留学生活の中で、一時帰国は「もったいなーい」って思いますよね。私もそう思います(笑) ですが、3月にブルガリアに来てからホームシックになってしまい、いつまでもいつまでもどこか寂しく感じていた私は「くよくよして時間を無駄に使うよりはマシ」と考えて一時帰国を決めました。この選択は結果としていい方向に転んだと思っています。

 まず日本のことばかり考えなくなりましたし、今の留学生活が貴重な時間なんだと改めて感じることが出来ました。すると「ブルガリアのことをもっと知ってみよう」という探求心が生まれ、以前は尻込みしていたことにも挑戦することが出来るようになりました。(ボランティアや後で述べる一人旅などです。)今ではブルガリアのことが前よりも好きになりました!

 今後留学される方でどうしても日本を恋しく感じてしまう人は一時帰国も選択肢の一つに入れておくと気が楽になるかもしれません。が、その際はお財布とよく相談してくださいね!


 初めての海外一人旅に挑戦しました!デンマークのコペンハーゲンを2泊3日です。今まで唯一旅行したことのあるギリシャも友達とだったので、とても勇気がいりました・・・。ですが、旅行を終えた今は「もっと世界の色んな場所に行ってみたい!」という気持ちでいっぱいです。また、英語を皆が学習するのもこういう醍醐味があるからなんだ、もっと語学面での学習を頑張りたいと思いました。

コペンハーゲンの中央駅です。


ローゼンボー離宮にある王冠。ルビーとサファイアが埋め込まれています。

ニューハウン。デンマークといえばこの景色。

レゴはデンマークで生まれました。

 デンマークの伝統料理「スモーブロー」。ビールと一緒に。

コペンハーゲン郊外にあるフレデリクスボー城のバロック庭園。
フランスの造園を見習って造られたそうです。

コペンハーゲンは港町として発展したので、運河をカナルツアーで一周できます。

 旅行先にコペンハーゲンを選んだ理由ですが、以前岡山県の倉敷市にあった『倉敷チボリ公園』のモデルとなった『TIVOLI』に行くためです。この遊園地は童話作家アンデルセンが童話の構想を練るためによく訪れたと言われる場所であり、またウォルト・ディズニーが『ディズニーランド』を建設するにあたって参考にしたと言われている場所です。

アンデルセンの像とチボリ公園の入り口。

 チボリといえばこの建物?倉敷チボリ公園にも昔ありました。

 クリスチャンボー城のロイヤル・レセプション・ルーム。
 

 11年間いつか訪れたいと夢見ていた場所で観覧車(といっても日本の観覧車とは違い、早いスピードで何回転もします)に乗って夜景を見たとき、勇気を出してよかった、留学してよかった、と思いました。


 留学生活はあと5か月ほど、長いようであっという間だと常々感じています。やり遂げたと最後に思えるように、頑張ります!

 最後に、9月21日に杉田君(建築学科 3年次生)と森山君(国際経済学科 2年次生)が無事ブルガリアに到着し、寮に入ることが出来ましたのでご報告致します。 写真には写っていないのですが、今回は日本語学科のソフさんにお手伝いして頂きました。ソフさんも2人に会うことを楽しみにしていたので、手続きのことや暮らしのことについて色々と教えてくださり、2人も熱心に聞き入っていました。
森山くん(左)と杉田くん(右)
二人は寮の部屋が一緒です。

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 森さん、近況報告ありがとうございました。 確かに一時帰国はもったいないような気もしますが、思い切って帰国してよかったですね。一時帰国中も、留学出発間際の森山君と杉田君に色々なアドバイスをしてくれましたね。ありがとうございました。森さんがいるおかげで二人はとても心強いと思います! 残りの留学生活も実り多い生活になるといいですね!

 杉田君は半年間、森山君は1年間ソフィア大学で勉強します。最初は慣れない文化の中での生活はストレスもあるかと思いますが、すぐに慣れると思いますので、楽しんでください!

 最後に1枚。。。

ヴェリコ・タルノヴォにあるツァレヴェッツの丘 でポーズを決める森さん


松田学長から一言:ソフィア大学とは、相互に留学生を毎年交換し、とても緊密な関係になっていますが、この森さんのレポートで本学からの留学希望者がさらに増えそうですね。。。森さん、続編を待っていますよッ!

2016/09/29

機械システム工学科 自動車整備士技術講習会が始まりました!

機械システム工学科の学長室ブログメンバー、Kです。今回は9月23日(金)に実施された自動車整備士技術講習会開講式の様子を報告します。

機械システム工学科の自動車システムコースでは、毎年度後期に、自動車整備士の資格を取得を支援するための「福山大学分教場 後期自動車整備士技術講習会」を実施しています。今年も9月23日(金)に開講式が実施されました。




この講習は、2級ガソリン自動車整備士と2級ジーゼル自動車整備士に対応しています。

今年は、7名の学生が試験に挑戦します。技術講習は学科だけでなく実技の講習もあります。


学生たちはこれから来年2月まで頑張って勉強していきます。全員が整備士に合格できるよう、しっかり応援していきます。


学長から一言:自動車の世界も、自動車が世に普及してから最大と言ってもよい革新期に入りそうですねッ!!!自動車整備士もその最先端を担うのだという気概を持って、7人の学生の皆さん、がんばってください!!!





2016/09/28

情報工学科生がファイナリストとして発表~ITを使って未来の旅行を変えるコンテスト~

 学長室ブログメンバーの工学部情報工学科の池岡です。

 工学部情報工学科4年生の川野由香子さんが、ITを使って未来の旅行を変えるコンテストTRAVEL×IT CONTEST」に参加し、「i-Spotパネル」という題目で発表を行いました。

 これは200余りの応募の中から選ばれたファイナリスト10組によるプレゼンテーション発表会です。学生による発表は川野さんを含めて10組中3組のみで、それ以外は(株)電通をはじめとする社会人によるものでした。

ITを使って未来の旅行を変える 「TRAVEL×IT CONTEST」


 本コンテストは、JTBパブリッシング・DNPDNPデジタルコムの主催による「ITを使って未来の旅行を変える」というテーマでアイデアを競うものです。今回は910日に東京市ヶ谷のDNPプラザにてファイナリストによるプレゼンテーションが実施されました。

コンテスト詳細


大賞になったのは(株)電通の下氏による発表「TraveRing」でしたが、やはりプロらしい素晴らしい発表だったそうです。また、 3組の学生のうち「自動走行キャリーバッグ」を発表したのはなんと高校1年生でした。そんな中、川野さんも「i-Spotパネル」の発表をがんばって行ってきました。

川野さんによる発表


 「i-Spotパネル」とは中道准教授のコミュニケーションデザイン研究室で川野さんを中心に、大学院生と大学院に進学予定メンバーで検討したアイデアです。これは一般的な情報収集のためのWiFi環境とは違い、旅行者が情報発信したくなるような場所に「i-Spotパネル」を置くことで、案内がスマートフォンを通して提供され、その場で旅行者自身が情報発信できる仕組みを提供するというものです。プレゼンテーションではパネルのデザイン案とデモソフトウェアを使い発表を行いました。鞆の浦の常夜燈を例に「i-Spotパネル」の利用シーンを紹介し、福山のアピールもしてきました。

 大学に戻って報告を済ませたあと、ファイナリストだけに送られるノベルティを持って研究室のメンバーで記念撮影をしました。本プレゼンに関わった研究室のメンバーのみなさんお疲れさまでした。



発表報告後のノベルティを囲んでの記念撮影(川野さん右)


なお、会場の写真は本学の工学研究科修了生で現在、DNP情報システムに在籍している渡辺恵太氏に撮っていただき、またコンテストの情報も渡辺氏にご提供いただいたことを付記しておきます。


学長から一言:情報工学科、がんばっていますね!!!その挑戦心、そしてファイナリスト10組に入るとは、すばらし~い!!!さっそく使えそう!!!本学も広いので、どうでしょう!?!


2016/09/27

経済学部生、バリ島研修へ~最高の夏休み!グローバル人材へのヒント~

Selamat Siang!(こんにちは!)国際経済学科ブログスタッフの足立です。日本はもうすっかり秋らしくなってきましたが、常夏のバリ島での経済学部生の海外研修をレポートします。

経済学部のインドネシアバリ島研修も4回目となりました。回を重ねるごとに内容も充実し、学生の満足度もアップしてきました!今回は9月4日~12日の8泊9日の日程で21名の学生(1年生16名、2年生1名、3年生4名)と一緒に上海経由で行ってきました。

9月4日広島空港を出発して経由地の上海に向かいます。当日は台風12号の影響で飛行機が飛ぶかどうか心配でしたが、なんとか無事に出発できました。集合時間に全員集合して出足は順調です。上海浦東国際空港までは約1時間半のフライトです。上海ではトランジットが7時間ほどあるので、街に出てみようと思います。上海出身の徐君がいるので私も少し安心です。

ところが、空港に到着すると、21人はばらけてしまい、トイレに行く学生や、入国カードを書いてなくて書きはじめる学生など、先頭を歩いて行った3年生4名が係員に誘導されるまま、トランスファーゲートに行ってしまったようです。いきなりのハプニングですが、何ともなりません。4人には7時間を空港で過ごしてもらうことになりました。空港内なら迷子にもならないし、安心です。

無事に中国に入国した学生も、両替するだけで時間がかかります。上海のダウンタウンまでは地下鉄を利用するのですが、日曜日ということもあって切符売り場は大混雑。全員が切符を買い終えるころにはすでにへとへとです。大人数のため何をするにも時間がかかるので、外灘に行って写真を撮り、上海気分を味わい、昼食をとって空港に戻るコースに変更しました。
上海外灘!一番上海らしい風景?

さあ、いよいよバリ島へ出発です!

上海からバリ島までは約6時間のフライトです。バリ島に到着したのは深夜、そこからバスでホテルに行きチェックインして眠りに就いたのは早朝の4時ごろでしょうか。明日からのハードスケジュールに備えて少しでも眠らないと体が持ちません。

バリ島研修初日は国立ポリテクニック大学での文化研修、交流会、英語の授業。午後からは提携校のサラスワティ外国語大学での交流会とグループディスカッションです。初日にちょっと欲張りすぎました!

毎年のことですが、バリの学生の積極性とフレンドリーさには驚かされます。福山大学の学生もはじめは圧倒されていましたが、すぐに打ち解けて仲良くなりました。価値観の異なる友達をつくるというのがこの研修の目的の一つです。
ポリテクニック大学でのレセプション
民族衣装を身につけて
今回の研修は少し欲張って2つの大学と交流しました。ポリテクニック大学の学生は観光学科の学生で英語しか話せません。サラスワティ外国語大学の学生は日本語学科なので日本語が話せます。これにより英語と日本語でバランスよく交流ができました!

また、ちょうどガルンガン(日本でいうお盆)にあたったので、バリの学生の自宅を訪問して、お祭りの準備を手伝ったり、お祭りの料理をいただいたりと、ツアーではできないような経験もしました。
サラスワティ外国語大学でのディスカッション
ペンジョールという飾りづくりを体験しました
バリの学生の自宅にて
 バリ島研修では毎年必ずボランティア活動にも参加しています。今回はサラスワティ外国語大学の学生と一緒にサヌールビーチでゴミ拾いをしました。リゾートのビーチは清掃されていますが、現地の人たちが泳ぎに行くビーチにはジャワ島からの漂着物がいっぱいです。

なぜバリまで来てゴミ拾い?と思われるかもしれませんが、バリの海は日本までつながっています。地球のゴミ拾っている感覚ですね!日本人の環境意識の高さをバリの人たちに伝えるチャンスです。
われわれが清掃していると、バリの人も手伝い始めます
ゴミ拾い後はみんなでゲーム。楽しかったです!
また、ポリテクニック大学では、毎日英語の授業と文化体験を実施してもらいました。バリ料理体験、伝統舞踊体験、フルーツカーヴィング、お供え作り、ウブド遠足などです。バリの大学生に習いながら様々な体験をして、学生たちは本当に楽しそうでした。同じ世代の友達と一緒に文化を学ぶという体験は彼らにとって貴重なものになったはずです。
バリ島の伝統料理に挑戦
フルーツカーヴィング…難しいです^^;
こんなのできました!
歓迎のダンス
全員でケチャ
ウブド宮殿にてサマーコースの修了式
3日目ぐらいからは、その日の研修を終えると、夕方新しく友達になったバリの学生が迎えにきてくれて、あちらこちら連れて行ってくれます。今回は22人と人数が多く、全員で行動がしづらいので助かります。毎年のことですが、こうなると研修は成功したようなものですね。


帰国前日には、サラスワティ外国語大学の先生のご自宅でのバーベキューに全員招いていただきました。本当にありがとうございました。
全員でバーベキュー
研修を終えた学生たちの日焼けした顔には、少し自信のようなものが感じられます。帰りの空港にはバリの学生たちが見送りに来てくれて、新しい友だちとの別れを惜しんでいました。彼らは「帰りたくない」「きっとまたバリ島に来る!」と口々に言っていました。次来るときには「お帰りなさい」と言ってくれる友達がいるのは素敵なことですね!

8泊9日の研修はあっという間に終わりましたが、「グローバル人材とは何か?」ほんの少しだけでもヒントを見つけてくれたことでしょう!


学長から一言:学生の皆さん、最高の夏休みは、最高の国際交流、最高の友達作り、最高の学習の時間だったようですね!!バリの大学の皆さんと引率の足立教授には、心から感謝!!

2016/09/26

“あかはなそえじ先生”来たる!福山大学教養講座

こんにちは、薬学部の学長室ブログメンバーGoです。
9月23日(金)は、平成28年度第3回福山大学教養講座が開講されました。
今回の講師は、昭和大学大学院保健医療学研究科准教授の副島賢和先生でした。
副島先生は、小学校教諭として長年勤務された後、昭和大学病院の院内学級「さいかち学級」をご担当されています。
副島先生は、“あかはなそえじ先生”というお名前でもご活躍で、大泉洋さん主演のテレビドラマ「赤鼻のセンセイ」のモデルとなったり、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも紹介されたりと大変著名な先生です。
講演は、院内学級を通して得られた体験談を基に、病気を抱えた子供たちの“感情”についてお話されました。ときにユーモアを交えた、マイクを使わない肉声でのご講演に、会場全体が引き込まれた様子でした。

副島先生、ありがとうございました!


学長から一言:約1000人の学生達を相手に、マイク無しの人間愛あふれるご講演で、実に感動的でした。。。人が生きるということについて、幸せの意味について、教師の役割について、等々、深~く考えされられる内容でした。。。ありがとうございました!!!


2016/09/24

スペシャルオリンピックス柔道・陸上コーチクリニック in 福山大学

  お疲れ様です。学長室ブログメンバーの経済学科中村和裕です。

 9月18日(日)9:30~17:00まで、本学にてスペシャルオリンピックス柔道・陸上コーチ クリニックが開催されました。

 スペシャルオリンピックスとは、知的障がい者に、スポーツ環境やその成果を発表する機会を提供している団体です。詳しくはこちらをご覧ください。

 今回のクリニックは、柔道・陸上のコーチ資格を取得するために開催されました。

 参加者は36名で、本学の学生が6名(柔道1名、陸上5名)、他にも島根県や岡山県からの参加がありました。
 
スケジュールは午前中が講義、午後がそれぞれの競技に分かれた講義・実技といった内容でした。

 午前中の講義の講師は、スペシャルオリンピックス日本・徳島の理事長でもある田所 健作ナショナルトレーナーによる、「ゼネラルオリエンテーション」、「アスリート理解」というテーマで行われました。


「ゼネラルオリエンテーション」では、スペシャルオリンピックスの使命・歴史・トレーニングプログラムと競技会・特徴などについて、「アスリート理解」では、障がいをどうとらえるか・知的障がいとは・知的障がいの特徴・関連する障がい・具体的な支援の方法・プログラムでの注意事項などについて学びました。

 個人的に印象に残ったのは、田所トレーナーが「スペシャルオリンピックスは特別なオリンピックではなく、とっておきのオリンピックである」という言葉でした。



 
 午後からはそれぞれの競技に分かれて講義・実技と行われました。

 私は自分の専門でもある柔道に参加しました。

 講師は昨年ロサンゼルスで行われたスペシャルオリンピックス夏季世界大会に日本人で初の審判として参加した、日本文化大学の専任講師の濵名智男コーチでした。
 
 現在、柔道はスペシャルオリンピックス世界夏季大会に採用されていますが、柔道発祥国の日本は参加しておりません。世界大会に参加するためにはナショナル大会を開催しなければなりません。 

 そのナショナル大会を開催するためには、6つの都道府県でスペシャルオリンピックスの柔道プログラムを開催しなければなりません。

 現在、日本国内では神奈川県と大阪府でしか行っていない状況です。


 講義では、世界大会での様子や、実際の柔道プログラムに関する国内外の事例などをお話しいただきました。また実際に濵名コーチは神奈川県で2つの柔道プログラムを実施しており、体験を踏まえたお話は非常に参考になりました。




 講義後は柔道場にて、柔道プログラムの指導方法について教えていただきました。 


  
 健常者に対する柔道指導では強化の面が強いのですが、スペシャルオリンピックスの柔道プログラムでは、柔道の技術を応用し遊び感覚で行われる指導方法が多くありました。
 




 終了後はスペシャルオリンピックス柔道コーチクリニック修了証書を頂きました。これから柔道認定コーチなるためには、実際のプログラムを5回以上行う必要があり、その後柔道認定コーチとして認められます。


 陸上のコーチクリニックは、辻 和生ローカルトレーナーが体育館にて、講義・実技を行ってくださいました。




 陸上の講義・実技は柔道と同じ時間だったので、参加した学生の感想を記載させていただきます。

大畠 直人 君(経済学部3年)
「大変貴重な経験をさせていただき、すごく勉強になりました。陸上の時間ではいろいろな指導方法を学びました。備後運動公園での陸上プログラムに機会があれば参加しようと思います。またスペシャルオリンピックスについて全く知識がない状態でしたが、1日の講習会で多くの事を学ぶことが出来たと思います。これからもこういった機会があれば積極的に参加していこうと思います。」

 今年の夏はリオオリンピック・パラリンピックを多く目にする機会がありましたが、競争の先にある「勝者が称賛される」考えも素晴らしいですが、スペシャルオリンピックスの「誰もが称賛される」スポーツの形は障がい者スポーツだけでなく、すべてのスポーツに必要な考え方だと思います。

 今後もスペシャルオリンピックスの活動の普及を学生たちと進めて行けたらと思います。

 開催に際して、スペシャルオリンピックス日本・広島の尾道支部の皆様には大変お世話になりました。この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。


学長から一言:教員、学生共に、すばらしい経験でしたねッ。。。「誰もが称賛される」スポーツの形は、教育の形でもあります!!!