2月25日(日)に、府中市の府中商工会議所で「ドローンを使ったビジネスアイデアコンテスト」が開催され、海中探査学生プロジェクトに参加している機械システム工学科6人のグループ(発表当日は1人欠席)が審査員特別賞を受賞しました。
1人欠席の5名チームで参加 |
コンテストは、ドローンを使った新しいビジネスのアイデアを募集するというものでした。当日は、あらかじめ書類審査で絞られた19件の発表が行われました。グループは「瀬戸内の里山・里海研究」の一環として、「ドローンを利用した新しい獣害対策」を発表しました。
分担により全員が発表 |
近年、イノシシやシカなどの獣が畑を荒らす被害が全国で問題になっており、被害総額は年間200億円といわれています。現在の主な対策は罠や電気柵、そして狩猟ですが、前者は設置場所が限られ、後者は免許が必要であるなどの問題があります。そこで本アイデアは、
① ドローンを用いて、獣にGPS発信器を取り付ける
② 発信器の情報を追って、山中の獣の住みかを割り出す
③ 再びドローンを用いて、住みかの近くで獣を餌付けする
という作戦で、獣が里に出てこなくなるようにするものです。
海洋生物科学科の渡辺准教授らが研究している「バイオロギング」にヒントを得たアイデアで、人間と獣が共存する本来の姿を取り戻そうという環境保護の考えによるものです。この方法ならば、従来法のように獣に苦痛を与えることがなく、追い払っても繰り返し害獣がやってくるということもありません。
受賞した審査員特別賞は、二等賞です。一等賞(最優秀賞)こそ逃しましたが、一生懸命アイデアを練った努力が実って、グループ全員満足な様子でした。審査員からは、「獣害には多くの農家が頭を悩ませているので、この技術をぜひ実現してください」という激励の言葉をいただきました。これを励みとして、これからの研究にいっそう弾みがつくことでしょう。
みんなで記念写真 |
なおこの日は、機械システム工学科の小林講師とモノづくりクラブ、建築学科の都祭教授の発表もありました。小林講師は「アイデアが斬新で賞」を受賞しました。私(内田)も1件の発表を行ったのですが、残念ながら賞は逃しました。
学長から一言:「ドローンを使ったビジネスアイデアコンテスト」での審査員特別賞を受賞の学生の皆さん、おめでとう!!!学生の皆さんの優しさがにじみ出たアイデアですねッ!イノシシがどんどん増えるのではないかと、ちょっと心配ですが。。。
学長から一言:「ドローンを使ったビジネスアイデアコンテスト」での審査員特別賞を受賞の学生の皆さん、おめでとう!!!学生の皆さんの優しさがにじみ出たアイデアですねッ!イノシシがどんどん増えるのではないかと、ちょっと心配ですが。。。