人間文化学科では、教職資格や言語資格など、様々な資格取得支援を行っており、資格を目指す学生は自身のペースで支援を受けながら準備を進めています。今回の座談会メンバーは、昨年12月に行われたHSK(漢語水平考試)の中級・上級に合格、もしくは合格ラインのスコアを達成した学生です。
5年ほど前ですと、受験級は初級(1・2級)に集中しており、中級(3・4級)受験者はごくわずか、上級を受ける学生はまずいませんでした。しかし、ここ最近は受験級も全体的に上がっており、学生達の中国語への興味やレベルの程度が底上げされているように思います。
今回、人間文化学科では3・4・5級を受けた学生全員が合格ラインを達成するなど(1年次生には1級受験者がおり、彼らも全員合格しています)、学生達の頑張りが実を結びました! 彼らはどのようにして、日々学習してきたのでしょうか。
短い時間でしたが、盛り上がりました |
景山 とにかく単語を覚えて、読み書きに支障が出ないよう頑張りました。ただ、リスニングは清水先生のところで個別指導を受けました。
大森・臂 私達は、劉国彬先生の授業をもともと受けていて、授業以外に週2〜3回、劉先生から過去問やリスニング練習、日記を使った練習を受け、勉強を進めていました。
石井 問題集を集中的にこなしました。リスニングは特に何も。去年半年、首都師範大学に留学していたのですが、そこで受けた作文の授業ではかなり鍛えられました。いきなり500字の作文を書くんです。書き終わらないと教室を出られない…(周りから「ええぇ!」と驚きの声)
北京の町並 |
臂 リスニングと会話です!
石井 ピンイン(中国語の発音表記)を書いたりすることかな。
景山 リスニングです。何度も聞いて、「あっ!」とわかった瞬間もあるんですけど、実感がどうもわかない。「本当にこれでいいのかなあ」と思ってしまう。
清水 リスニングでは、わかったようでいて、それでも不安な時ってありますよね。更に聞いたり発音したりしていくと、しっかり定着する。
石井 僕の場合、留学した時は、耳が慣れるのに1ヶ月くらいかかりました。
大森 発音が難しいです。去年の夏に台湾の淡江大学での語学研修に参加したんですけど(滞在記はこちら)、なかなか思うように話せなくて…。期間は3週間でしたが、あっという間でした。食べ物が美味しかった記憶しかない(笑) やっぱり半年は行きたい。12月には孔子学院のスピーチコンテストに参加したんですけど、そこでも発音に苦労しました。ただ、とても勉強になりましたよ!今度はHSKK(漢語水平口試考試)を受けようと思います。
台湾・平渓のランタン祭 |
臂 もっと話す力をつけたいです。
石井 僕は結構なまりがあるので、発音などを標準語に近づけたいです。
景山 HSK5級を目指したいです。あとは、中国語圏へ旅行に行ったときなどは、自分が通訳やガイドなどをして、自分の中国語力をアピールしたい(笑)
大森 会話とリスニングのレベルをあげることです。研修後は特に会話のレベルを上げたいと思いました。そして、台湾で働いてみたいと思います。
清水 ありがとうございました!
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目指す資格は同じでも、アプローチは色々です。ただ、彼らに共通していることは、授業や研修の折に、中国語ネイティブの学生と交流した経験があり、それが中国語学習継続の基盤になっていることです。
また、外国語学習や留学について大学にあれば良いと思うことは?と聞いたところ、以下のような意見が出ました。
・海外の学生と交流できる機会が多いと良い。例えば、海外からの研修生が来た時、期間中ずっとサポートしたい。
・海外に出ることに抵抗のある学生は多いと思う。そうした気持ちを和らげるために、渡航経験者の話を聞く機会がもっとあると良い。
・中国語の本を読みたい。図書館に対訳本があると嬉しい。
最後に、学生にメッセージを書いてもらいました。学びを積み上げていく中で、「楽しい」「嬉しい」「上達する」ということが、次のステップに繋がっていくことを改めて感じました。
学長から一言:福山大学の学生の留学熱がジワーっと温度を上げているようですね。。。いろいろ教員も努力しているようですが。。。成果が目に見えてくると学生同様うれしいですねッ!!!