2013/10/15

文化フォーラム~菅茶山~


 こんにちは。人間文化学部人間文化学科のブログメンバーYです。
残念ながら、写真では全く見えませんが、スクリーンには、江戸
時代の人が描いた松永や尾道の様子が映し出されています。

人間文化学科では、教員の研究内容を分かりやすく紹介する、文化フォーラム(講演会)を実施しています。今年の文化フォーラムは、神辺出身で近世を代表する儒学者・漢詩人、菅茶山に関連する内容です。

 929日の文化フォーラムでは、福山文学館において、現在調査中の古文書の紹介を兼ねて、旅日記に描かれた黄葉夕陽村舎や、菅茶山と親交があった備前(現在の岡山県)の文人武元登々庵が地域文化に与えた影響などについて、私が話をさせて頂きました。
 登々庵の詩を携えて、茶山を訪問した大西圭斎という絵師に関する新情報に興味を持って頂けたようです。旅日記には、江戸時代の松永の姿も描かれており、塩田について「塩浜」と記されています。また、日記に登場する「陰陽石」が、今でも松永にあることを来場者の方に教えて頂きました。
 
 
次回10月27日のテーマは「菅茶山の詩作と交流」です。
 次回1027日(日曜日)は、菅茶山が京都遊学を通して知り合った、大坂懐徳堂の文人たちによる詩の応酬と知的交流についての内容が予定されています。場所は、福山駅北にある福山文学館の研修室、講演は14:00からとなります。参加費は無料、事前の申込等は不要で、どなたでも御参加いただけます。
 また、来年度の文化フォーラムは、がらりと雰囲気を変えて、英米文学についての講演会を企画しております。詳細が決まりましたら、改めてお知らせいたしますので、御期待下さい。


学長から一言:菅茶山から、いろいろと話題が広がっていって、興味が尽きないですね。。。塩田を塩浜と記すのも、風情のあること!