2014/06/25

渕上教授が日本家政学会学会賞を受賞!!


 日本家政学会第66回大会で生命栄養科学科の渕上倫子教授が学会賞を受賞されました。この賞は、家政学に関する研究分野において顕著な業績をあげ、研究成果を多数発表し、現在も研究活動を継続している方に授与されるものです。渕上教授は、平成24年度の日本調理科学会学会賞に続き2つ目の学会賞受賞です。渕上教授はこれまで、加熱・冷凍・高圧・乾燥などの調理操作による野菜・果実などの物性・微細構造の変化とペクチン質の関係に関する研究に取り組まれ、多くの業績をあげられました。そのご研究内容が評価されて、この度、日本家政学会学会賞という名誉ある賞を受賞されました。本日は、日本家政学会学会賞受賞について松田学長に報告に伺った時の様子をご報告します。あ、名乗り忘れておりました。私、学長室ブログメンバーのY.N.です。

 渕上教授と共に学長室のドアをノックすると、松田学長が満面の笑みで私達を迎え入れて下さいました。渕上教授が松田学長に学会賞の賞状を手渡し、受賞の報告をされると、学長はご自分のことのように嬉しそうに「おめでとうございます。」と労をねぎらわれました。続けて2011年にリレー講座で渕上教授がご講演された「イモの調理を科学する」の内容に触れられ、イモを煮る際に一気に加熱するのではなく、一度、6070℃に予加熱してから煮るとイモに含まれるペクチンという成分が分解されにくくなるため、煮崩れ防止につながるということを聞き、大変驚かれたことをお話になられました。


 
写真1) 松田学長に賞状を手渡す渕上教授
 
 
写真2) 談笑する松田学長と渕上教授その1 

 渕上教授は、大学をご卒業後、岡山県立短期大学食物科で助手、講師、助教授、教授、岡山県立大学保健福祉学部教授を経られ、現在、本学で教授を務められております。科学研究費を始め、多くの研究費助成を受けられてきましたが、若い頃は研究費も少なく、研究を進めるのが大変だったそうです。栄養価計算をするのに電卓が高価でなかなか買えなかったというエピソードや昔は手回し計算機を使っていたという話では、松田学長と渕上教授のお歳が近いこともあり大変盛り上がりました。まさにガールズトーク!!笑顔が絶えません。

写真3) 談笑する松田学長と渕上教授その2
 
 写真4) 渕上教授
 
写真5) 松田学長
 
 最後に賞状を持って記念撮影。今後は渕上教授、まだ論文に纏められていない研究データがたくさんあるので、論文のご執筆に尽力されるとのことです。まだまだ、ご活躍が期待されますね。渕上教授、本当におめでとうございました。


写真6) 記念撮影


学長から一言:ほぼ同世代なので、若い頃の貧しく物のない時代の研究の苦労話で、盛り上がってしまって・・・ブログメンバーのうら若い(!!)N.Y.さんには、ちょっと実感がなかったかも・・・