2015/08/05

川崎医科大学の学術集会で発表!

こんにちは。社会連携センターの学長室ブログメンバーNです。

今回は、8月1日(土)に川崎医科大学で開催された学術集会での発表報告です。

なぜ、川崎医科大学の学術集会で発表することになったかと言いますと、福山大学社会連携センターでは、大学等から創出される有用な技術を確実に捕捉して、適切な権利保護・活用を行える仕組みづくりのため、5大学で構成される広域ネットワーク(西日本医系大学知的財産管理ネットワーク)へ加入して、広域大学知的財産アドバイザーの杉原長利先生の指導を受けながら知財関係等の規程類の改訂を進めています。

加入している5大学は、幹事校の川崎医科大学と川崎医療短期大学、川崎医療福祉大学、岡山県立大学および福山大学です。

幹事校の川崎医科大学の学術集会では、プロジェクト研究に採択された全課題の研究成果が一堂に会して発表されると聞き及んで、川崎医科大学の学内研究の全容を知る好機、新たな研究アイデア、共同研究の契機を発見することが出来る好機と考え、福山大学からも発表を募って5題の発表をしてきました。
今回の発表総数は、口頭発表13題、ポスター発表115題でした。

と言うことで、いつものように写真を用いながら学術集会の様子をお伝えします。
少し画像の多い文になってしまいました。最後までお付き合いください。

川崎医科大学へは、町支教授ご自慢の自家用車エスティマ7人乗りと福山大学の公用車キャラバン10人乗りの2台に分乗して午前9時に出発しました。
所用時間は1時間余りですが、天気も良く山陽自動車道を快適に走行しましたのであっという間に到着しました。

先ずは、900×1800mmのパネルボードへのポスター発表に用いるポスターの貼り付け作業と展示品の陳列から始まります。

学術集会は川崎医科大学 柏原副学長の司会によって始まり、川崎医科大学 福永学長が開会の挨拶をされました。
学術集会は口頭発表とポスターセッションを交互に行う形式で行われました。
口頭発表では町支教授が「西日本医系大学知的財産ネットワーク」における福山大学の取組とポスターセッションで発表される先生方の研究内容の概要説明をしました。

発表会場はスクリーンの見易い階段式教室で中規模の会場でした。会場では川崎医科大学の先生、岡山県立大学や福山大学の先生などが熱心に聴講されており、さらに教室後部では立って聞いている方達もおられ、多くの聴講者で埋まっていました。

昼休憩は、川崎医科大学の方に準備して頂いたサンドイッチやケーキと飲み物を頂きながら、幹事校の川崎医科大学 柏原副学長を初めとする川崎医科大学の方と加入校の各大学の先生との懇親の場となりました。

ポスターセッションは7階と8階の学生及び教職員ラウンジで行われました。7階から8階への階段は緩やかに曲線になっており、それに合わせて窓も曲線であるなど斬新な会場でした。


それでは各先生方の発表の概要と発表の状況を報告します。
薬学部薬学科教授で社会連携センターの町支センター長は、口頭発表に引き続きポスター発表もしました。「西日本医系大学知的財産ネットワーク」における福山大学の取組についてと題して、口頭発表の内容を網羅したポスター発表でした。

人間文化学部心理学科の橋本教授は、「注意の瞬きにおける訓練効果-T2 検出を促進する課題の短縮版による検討-」と題して、健常者を対象に訓練効果を検討した内容を発表しました。傍らは腕っ節のある?2名の学生(浅野君、小林君)です。長崎で行われるボートレースのペーロン選手です。質実剛健で頑張ってください。

工学部スマートシステム学科の仲嶋教授、伍賀准教授、香川教授は、「プライベート音空間を有する看護支援スマートベッドシステム」と題して、ナースコールの負荷を軽減する目的で、保有する技術の「音波制御技術」と「信号解析技術」を活かし、対象患者のつぶやき音源をピックアップし、音声解析・認識により患者の要望や切迫度合をコンピューターが判断して看護師に連絡するスマートベッドシステムを提案しました。

工学部スマートシステム学科の田中准教授、沖准教授は、「Kinectを用いたリハビリシステムの考察(身体動作と指先動作の検出)」と題して、Kinectを用いた身体動作と指先動作によるロボット制御研究によるシステムのデモンストレーションや医療やリハビリへの応用を紹介しました。


生命工学部生命栄養科学科の井ノ内教授は、「健康成人における食後血糖およびインスリン分泌に影響を及ぼす品種米の胚乳澱粉の構造と物性に関する研究」と題して、食後血糖の急上昇を抑え、インスリン分泌をあまり刺激しない低グリセミックインデックス食が有用とされることから開発された高アミロース米の新品種「雪の穂」と糖質米「あゆのひかり」の主成分である胚乳澱粉、フィトグリコーゲンなどの多糖成分の構造と物性に関する研究内容を紹介しました。秦野教授も応援に来ました。
 


薬学部薬学科の上敷領准教授は、「コレステロールトランスポーターNPC1L1によるα-トコフェロールの細胞内取り込み」と題して、α-TocopherolのNPC1L1への結合、及び結合後に起こる細胞内への取り込みに関する研究内容を紹介しました。

福山大学の公用車のキャラバンを運転して教員を連れてきた徳永課長です。道中の事故もなくお疲れ様でした。日々、難題な裏方仕事をお願いしています。

工学部・生命工学部の村上事務長です。愛車の400ccバイクで風を感じながら走行距離70kmを馳せ参じてきました。昨年度まで、社会連携センター関係の裏方仕事をお願いしていた関係で気にかけて頂いています。

学長室ブログメンバーの社会連携センター中村です。今回の福山大学の学術集会への参加は主に社会連携センターが関係して活動している「西日本医系大学知的財産管理ネットワーク」へ加入したことから始まっており社会連携センター教員として連携活動の一環で参加しました。

最後に、今回の川崎医科大学学術集会で本学が発表できる機会を企画して頂きました柏原副学長をはじめ、川崎医科大学 福永学長ならびに関係者の皆様に感謝申しあげます。
なお、今回の川崎医科大学学術集会への参加におきましては、ご多忙中にもかかわらず快く参加して頂きました本学の皆様にも心よりお礼申し上げます。

今回は、異なる学部・学科の教員が集って外部で研究発表するという極めて稀な行事でした。他学部の先生方の研究内容をじっくりと拝聴できる良い機会となり、今まで以上に親密になれ連携意識が芽生えたことから、これを契機に学部間の垣根を越えた研究プロジェクトに繋がればと考えております。

ありがとうございました。


学長から一言:Nさん、詳しい報告をありがとうございました。。。本学の医療とつながる研究を近隣の医療系大学に知っていただくよい機会になりましたね。。。8月9日(日)13:00~16:30には、社会連携センター主催で「2015年度 福山大学研究成果発表会」が、福山市ものづくり交流館であります。。。5学部14学科すべて発表します。。。一般の人も参加O.K.。。。エフピコRiM7Fなので、お買い物ついでに、ちょっとお寄りください!!