学長短信No.46(http://www.fukuyama-u.ac.jp/mfp/index.html)でもすでに簡単に紹介しましたが、12月14日(土)、13時30分からリーデンローズで開催された、第46回福山明るいまちづくり推進大会で、心理学科の団体が、福山市「善行市民賞」を受賞しました。心理学科長であり、かつこの団体を指導した平教授に報告してもらいましょう。
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平です。受賞したのは、犯罪心理学研究室が主なメンバーであるPACE福山支部という団体です。PACE福山支部は、2006年度から福山市内を中心に、小学校で「地域安全マップ」作製指導を行っています。「地域安全マップ」は、地域の環境に注目して安全な場所と危険な場所を見分ける能力を小学生に身につけてもらう活動です。小学校の授業の中で実施するのですが、児童のみならず、参加された教職員、保護者、地域ボランティアの方々まで、自分たちの地域を自らの手で、安全・安心なまちにしていこうという意識が芽生えてきます。大学生が指導者となるため、とても温かな雰囲気で活動が行われています。
授賞式には代表の三島和馬君と原田知樹君が出席、賞状と記念品の金メダルを受けとってきました。この両名に加え、陰の功労者(真の実力者?)の副代表の佐藤衣里子さんと一緒に、学長室へ報告に行きました。表彰状と金メダルを見ていただきながら、「この賞は7年以上の活動実績のある団体に贈られるもので、先輩達からの活動を継続しただけです」と謙虚に報告していました。実際には、小学校から依頼があった場合、事前の打ち合わせ、メンバーへの連絡と準備、当日の運営と指導に大変な努力だったと思います。
代表の三島君は、授賞式にはご両親も出席されたそうで(2階でひっそりと)、成長した姿を卒業式の前にも見せることができました。
学長へ報告する三島和馬君、佐藤衣里子さん、原田知樹君(奥から)
PACE福山支部は、このような活動を継続するため、現在は社会福祉法人広島県共同募金会の「社会課題解決プロジェクト」の参加団体として認定され、助成金を受けています。いわゆる「赤い羽根共同募金」ですが、ドナーチョイス型という、提供者が支援したい団体を選んで募金できるシステムです。原田知樹君はそのプロジェクトリーダーとして活躍しています。2014年1月から3月までが、来年度助成金の募金期間となります。是非、学生自治の活動を維持するため、読者の皆さまからの温かい援助の申し入れを期待しております。
今回訪問した3名は、初代心理学科長を務めておられた、松田学長の講義を受けていません(既に大学運営に専念されていました)。そういうこともあって、学長室の訪問と記念撮影は、とても良い思い出になったようです。