情報工学科の授業のひとつ「実用ネットワーク管理」の紹介を担当の山之上教授にしてもらいました。
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現代社会では、スマートホンも含め、コンピュータネットワークなしの生活は考えられなくなっています。情報処理技術者はコンピュータネットワークの構築・保守・管理運営を担う役割も持っています。従って、コンピュータネットワークに関する色々な設定やトラブルシューティングができることは情報処理技術者の必須条件です。
コンピュータネットワークの構築方法と管理運営方法を理解し、トラブル・シューティングを行うことができるようになるための知識を実機で作業しながら身につけるために、情報工学科では「実用ネットワーク管理」の授業を開講しています。
授業の4回くらいまでは、ssh というコマンドを使って、コンピュータネットワークを経由して他のコンピュータを遠隔操作するための設定や、実際にsshを使ってコンピュータを遠隔操作する授業と演習を行います。
授業の5回目と6回目では、Wireshark という、コンピュータネットワークを流れている情報を可視化するツールを使って、コンピュータネットワークには実際にどのような形で情報が流れているか調べ、暗号化されている通信や、暗号化されていない通信を見てみるための授業と演習を行います。
その後、Raspberry Piという小さなコンピュータを使って、家庭用ブロードバンドルータと同じような機能を実現したり、同じくRaspberry Pi でWebサーバを構築したりする授業と演習を行います。今年はRaspberry Pi を、受講者一人一人に割り当てて、Webサーバを構築し、LAN(Local Area Network)の中に設置されたWebサーバを、そのLANの外から閲覧できるようするなどの演習を行いました。
実用ネットワーク管理で使っている機材
授業の中では4名くらいのグループに分かれて、グループ内で協力して演習を行っています。写真からもわかるように、グループ内だけでなく、グループを移動して、みんなで協力して演習が行われています。
実用ネットワーク管理の授業の様子
この授業は複数の教員で担当していますが、そのうちの一人である私、山之上は、情報処理学会の「インターネットと運用技術」研究会に参加していて、その研究会の主査(研究会会長)を務めたこともあります。このことについて、河合塾の「みらいぶプラス」でも紹介してもらっています。
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以上、山之上教授からの授業紹介でした。
学長から一言:コンピュータリゼイションの進歩とその進歩の恩恵を広く社会が享受することが出来るようにするには、人材育成が欠かせませんねッ!!!学生の皆さんの成長を、多くの人々が、期待を込めて待っていますよ!!!