2018/01/17

「老舗の永続繁盛の秘訣・日本型経営」経済学部講演会のご案内

学長室ブログメンバーの張楓経済学部税務会計学科)です。

今回は少し先のことですが、経済学部の備後経済研究会主催の講演会開催(4月26日)のご案内をさせていただきます。

講師の前川洋一郎先生は、元松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)出身の「老舗学」研究に関する著名な研究者です。前川先生は、個人的に全国企業家研究フォーラムで意気投合して年齢の垣根を超えた親交をさせていただいており、非常に気さくな研究者です。全国各地の老舗を知り尽くされている前川先生の新しい研究成果は、大学教員だけでなく、学生諸君や地域活性化に関心のある方々にも非常に役立つものと確信しておりますので、ぜひともご参加いただきたく、お願いいたします。
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講演会
「老舗の永続繁盛の秘訣・日本型経営」


講師:前川洋一郎先生
  (公益資本主義推進協議会・理事)

日時:2018426日(木)18:30~20:30

場所:福山大学宮地茂記念館(JR福山駅北口徒歩1分)

概要:日本は創業後100年以上の長寿企業「老舗」の多いことで有名である。一説に2万数千社とも5万社ともいわれている。では、なぜ日本は老舗大国なのであろうか?第1にそもそも老舗はどうして生まれ、今日まで生き残ってきたのか。そのメカニズムを姫路の鍛冶屋・明珍をケースに迫る。第2に老舗に共通する経営パターンを日本人の武士道、実学、商人道、家訓、企業家・実業道の歴史の中でひも解く。第3に老舗の大半が中小同族であることから日本独特の家伝と社伝を分析し、欧米型と違う日本型経営を浮き彫りにする。まとめに、最近脚光を浴びる公益資本主義経営の視点から永続繁盛の秘訣「老舗経営」を改めて見直す。

プロフィール:
1944年大阪生まれ、67年神戸大学経営学部卒業、同年松下電器産業㈱(現パナソニック㈱)入社、経営企画室長,eーネット事業本部長、取締役財界担当役員を経て、07年関西外国語大学や流通科学大学、大阪商業大学大学院で教鞭、現在老舗ジャーナリスト、公益資本主義推進協議会理事、専門は企業経営論、経営史『老舗学』。兼大阪商工会議所ツーリズム振興委員会副委員長、日刊工業新聞社キャンパスベンチャーグランプリ大阪審査委員、高知工科大学大学院起業マネジメントコース客員教授、企業家研究フォーラム監事、老舗学研究会共同代表ほか。所属学会は経営史学会、組織学会ほか。

主なご著書:
『カラオケ進化論』(編著)。『老舗学の教科書』(共編著)。『なぜあの会社は100年も繁盛しているのか』(単著)など。
 


<主催者:福山大学経済学部備後経済研究会(幹事:張楓)>


備後経済研究会は備後地域の企業・経営者を研究し、産業集積地としての備後地域の特徴を明らかにすべく、本学教員にとどまらず、企業経営者や行政関係者、さらに他大学の研究者にもご参加いただき、研究成果の報告やそれにもとづく活発な議論を行うと同時に、企業へのインタビューや論文の公刊、備後地域の皆さんに向けた研究発表を活発に行っています。
研究会は34ヵ月に1度のペースで開かれています。高校生でも大学生でも企業経営者でも、どなたでも参加は自由です。興味のある方は一度、備後経済研究会のホームページをご覧ください。サイト内では過去の活動内容とともに、多くの研究成果(ディスカッションペーパーや論文)がアップされています。入手できない場合、張楓(kaede@fuec.fukuyama-u.ac.jp)までご連絡ください。



学長から一言:「老舗学」という研究領域があるのですねッ!確かに、日本的な経営法の共通点がありそう。。。公益資本主義については、本学の教養講座で、大久保秀夫氏にお話しいただき、感動したので学長短信No.78(2016.5.1号)に紹介していますよ!