本日は,心理学科が毎年一般の方を対象に募集をしております「こころ川柳」の選考結果について,皿谷陽子助手からの寄稿です。
******
心理学科では毎年10月から12月にかけてテーマを決めて『こころ川柳』を募集しています。この企画も今年で9年目を迎えました!
この企画の趣旨は,幅広い世代に「福山大学人間文化学部心理学科」を知ってもらう為に始まりました。毎年,日本全国から応募いただいています。
そしてなぜ「川柳」なのかと言いますと…
『心理学を学び,研究することは「心の観察」を伴います。川柳は,元来,心の動きや世相,あるいは風刺などを五・七・五の音で詠む短詩として親しまれてきました。心を観察するためには,客観的な視点からその一瞬一瞬を鋭く切り取らなければなりません。ですから,川柳という短い詩にその内容を込めることは,心理学的視点を磨くことにもなります。』(と偉そうに言ってみましたが…)
要は,季語などは関係なく,短い文にテーマとなるものを「心理学的」に捉えよう!ということです。
心理学科棟周辺の自然を見ていると,一句詠みたくなりませんか? |
なお,テーマは,毎回,ニュースや流行語大賞などから決めています。
第8回は「○○ぶり」,第7回は「SNS」,第6回は「ありのまま」などなど。
過去の受賞作品は心理学科のHPに掲載しています。
また,受賞作品は,心理学科教員による第一次選考を経た後,最終選考として川柳家・書道家でもある土橋 蛍先生(書道家として活動される際は「一蛍」) に選出していただいています。
テーマとした『ブラック』は,印象としてはかなりマイナスなイメージが思いつくように思います。ブラック企業,ブラックバイトなど・・・
しかし,心理学の観点から,固定概念にとらわれず,どのような『ブラック』でもテーマになりえます。
第9回は1504件の応募がありました。その中より,栄えある受賞作品の一部をご紹介します。
最優秀賞≪1作≫
『黒革の 表紙の中は 母子手帳』(P.N. ヨリコのおまけ さん)
優秀賞≪2作≫
『白黒を はっきりさせぬ 年の功』(P.N. 蒼介 さん)
『黒髪に 戻して終わる 反抗期』(P.N. 青山涼 さん)
最優秀賞,優秀賞,佳作(5作あります。心理学科HPをご覧下さい)に選ばれた方には,記念品等を贈呈いたします。
以上,心理学科企画の「こころ川柳」についてでした。
来年度は第10回を迎えます。興味をもたれた方は是非,ご応募ください!