1975(昭和50)年の開学から今年で40周年を迎えた福山大学は、6月27日(土)に記念式典を挙行いたしました。
政財界をはじめ数多くのご来賓の列席を賜り、学生、卒業生、教職員、教職員OBなど約1,000人が見守る中、厳かに式典は執り行われました。
冨士副学長による開式の挨拶
清水厚實理事長は「学生が立派な社会人として巣立つための環境を提供できるよう、変わらず努力邁進していきたい」と挨拶。
清水厚實理事長
松田文子学長は「この備後地域に根差した、グローバルな視点で活躍できる人材を育成している」と現在の福山大学を紹介しました。
松田文子学長
また、長年にわたって評議員・理事を務める福山商工会議所名誉会頭の松本卓臣氏と、本学学長経験者の西崎清久氏、吉永昭氏、牟田泰三氏のそれぞれに、名誉学長の称号が授与されました。
松本卓臣氏
西崎清久氏
吉永昭氏
牟田泰三氏
御来賓の方々より祝辞をいただき、続いて文部科学省高等教育局長の吉田大輔氏による記念講演が行われました。
福山市長 羽田皓氏
日本私立大学協会 中四国支部長 石田恒夫氏
広島県公立高等学校長協会 広島県立大門高等学校長 安原宏成氏
合唱団をはじめ出席者全員で「福山大学の歌」を歌いました
司会は広島ホームテレビの渡辺美佳アナウンサー
文部科学省高等教育局長 吉田大輔氏
吉田局長には、18歳人口の減少が続く中で、大学に求められる高等教育の課題と使命についてご解説いただきました。
さらに記念行事として喜多流の能楽公演も行われ、人間国宝の友枝昭世氏や大島能楽堂(福山市)の大島政允氏が出演されました。演目は仕舞「高砂」、能「羽衣」です。
大島衣恵氏には公演内容をご紹介いただきました
まずは仕舞「高砂」が演じられました。「高砂」は日本古来よりお祝いの席では欠かせない代表的な曲目です。天下泰平、国土安穏の祝意が込められています。
大島政允氏
続いて能の「羽衣」です。春の朝、松の枝に掛かった美しい衣を漁師(白龍)が見つけ、持ち帰ろうとするのですが、一人の女性が現れて「私は天人です。その衣がないと天に帰ることができません」と悲しむその姿を見て衣を返すことにします。その代わりに白龍は天上界の舞楽を見せてもらい、天人は地上に祝福を与えて天高く昇っていきます。
こうした世界各地に伝わる羽衣伝説が原拠となっている「羽衣」ですが、能では天女は漁師の妻にはならず、より清純で気高い存在として描かれています。祝言の趣を持った華やかな名曲、それが「羽衣」です。
(天人)人間国宝 友枝昭世氏
(白龍)森常好氏
白龍から衣を返してもらう天人
(太鼓)國川純氏
(小鼓)成田達志氏
(笛)人間国宝 一増仙幸氏
羽衣を纏った天人
天上界の舞楽を舞う天人
天人が富士の彼方に天高く昇っていったところで「羽衣」は終了しました。
会場からは拍手喝采です
無事記念式典が終わって、会場をあとにしようとしたところでコミュニケーションロボットのマノイ君に挨拶されました。なんとも可愛らしい挨拶です(よければ動画もご覧ください)。
50周年に向けてゆるぎなく前進!
以上、40周年記念式典のご報告でした。
福山大学は2025年の50周年に向けて歩み続けます。
今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
学長より一言:誰かさんの普段の行いがよいので、前日の土砂降り雨も上がり、緑鮮やかなキャンパスで、すばらしい開学40周年記念式典と記念行事になりました。。。ご参会下さいました皆々様、一緒に40周年を祝っていただき、本当にありがとうございました。。。裏方の職員の皆さん、お疲れ様でした。。。マノイ君もありがとう。。。かわいかったよ!!