2014/01/25

留学生の趙さんが松永ライオンズクラブでスピーチ

ブログスタッフのAFです。

1月23日、首都師範大学からの交換留学生の趙思蒙さんが、「遅い春の訪れを待つ」とのタイトルで、松永ライオンズクラブの会員を前にスピーチを行いました。趙さんは昨年9月から人間文化学科で学んでいますが、「第9回中国人の日本語作文コンクール」で3000人の応募者から第一位に選ばれ、12月に北京の日本大使館で行われた授賞式に出席しました。これを聞いた松永ライオンズクラブからの依頼で、地元リーダーの方々を前に話をすることになったものです。また、首都師範大学の先輩で大学院修士課程、人間科学研究科2年の張迪さんが質疑応答の通訳をしてくれました。




スピーチ前、二人ともやや緊張の面持ちです。



小柄な趙さんは、演壇の国旗に少し隠れながら、スピーチを始めました。「自分が日本語学部に合格した時、戦争で辛い体験をした祖父は喜んでくれなかった。家に招いた日本人の友人がたどたどしい中国語で一生懸命話すうちに次第に空気はなごみ、祖父は笑顔を見せてくれた。そして、中国の文化を日本に伝え日中友好に役立ってくれ、と言ってくれた。北京の春は遅いが必ず春は来る。日中関係も同じであり、自分は将来日中の架け橋となりたい」、「受賞の幸運は一等賞になったことではなく、これに関わって得ることができた様々な感動だ」、と日本語を学び始めて2年しか経っていないとは思えない流暢な日本語でスピーチし、出席者の感動を呼びました。



張さんの助けを借りながら質疑応答も無事終え、会場は暖かい拍手に包まれました。趙さんが日中友好の架け橋として大きな役割を果たしたことは間違いありません。




なお、趙さんの受賞作文を含む61篇をまとめた『中国人の心を動かした「日本力」』(日本僑報社)が刊行されています。ご一読をお勧めします。



学長から一言:若者の相互理解が、未来を明るいものに紡いでくれます。福山大学の学生も何人か中国に語学研修等で出かけ、たくさん中国の友達を作って帰ってきました。趙さん、期待していますよ!