「原子力発電」では、火力発電に比較して安価に安定した電気の供給が可能であり、日本の高い技術力をもつことを示せるものなのでしょうか。 先の福島の原発事故以来、将来原子力発電所をどの様にするかは私達の身近な問題であり、現在日本はまさに大きな岐路に立たされています。 都知事選でも争点になることでしょう、廣瀬先生は、分析化学がご専門で、最近5年間放射性同位体(RI)研究センター長を勤められています。 今回の平成25年度5回目となる教養講座では、「原発を考える」材料を取り上げていただきました。
廣瀬 順造 先生 |
原発は化学的にも夢のエネルギーのようですが、いったん事故がおこると回復には莫大な時間がかかります。 しかし、ただやみくもに恐れおののくだけでなく、管理をしっかり行えば安全は確保できるのでしょう。 そのためには化学の知識が必要です。 原発の廃棄物処理の問題もあります。 私達の問題です。 私達の叡智に期待される問題です。
田村教授による紹介 |
線量計による自然放射線の測定 |
会場からの質問 |
大学会館ホールの様子 |
さて、廣瀬先生は、少年のような清々しいお人柄です。 いつも研究についておだやかに楽しく語っておられます。 この3月、今年度で退職されます。 先生から次のお言葉をいただきました。
『この大学に24年にわたり奉職し、生命工学部・薬学部と経験させて頂きましたが、この大学全体は学生さんの面倒をきめ細かく見る大学だと思います。 機器などの研究環境も良く、自己満足ですが面白い研究もたくさんさせて頂いたと思っています。 今後大変だと思いますが、将来もその様な教育・研究環境が続く事を祈念します。』24年間という長い年月を思うと先生の言葉が重く胸にしみこむようです。 長年のご指導に敬意を表し、また感謝いたします。 先生が大学を去られることは、私達にとってはとても残念なことですが、先生の次の人生も明るく希望に満ちたものであろうと思われ、今後も私達とも連絡をとりあって、ご指導いただければ幸いです。
学長から一言:廣瀬先生は、素敵な紳士でした。。。もう後しばらくでお別れです。。。グスッ。