2013/04/30

福山大学発リレー講座『工学部が変わる』が開催されました!


 学長室ブログメンバーのJNです。
 4/26(金)に福山大学発リレー講座「工学部が変わる」(講師:靍﨑工学部長)がJR福山駅前の宮地茂記念館で行われましたので、そちらの報告をしたいと思います。

靍﨑工学部長

 今回の講座では、主に工学部の3つの新しい取り組みについての講演がありましたので、その中身を紹介しましょう!

 まず一つ目は、『新たに取り組むアクティブラーニングについて』です。
 さて、ここでアクティブラーニングという言葉が出てきましたが、これっていったい何なのでしょうか? 「授業」というと、多くの方は先生が黒板等を使って知識教養を学生に伝える…をイメージされるのではないでしょうか? アクティブラーニングとはそのような「先生→学生」の一方通行の講義形式ではなく、発見学習、問題解決学習、体験学習、グループ・ディスカッション等で学生自ら積極的に発言し、活動し、そして議論をして結論を出す…といった能動的(積極的)な学びを取り入れた学習方法の総称のことで、本学でも、授業改善の要になっています。
 そこで工学部でもこの学習法を積極的に取り入れた2つのプロジェクト教育が平成24年度からスタートしました。

みらい工学教育プロジェクト
 工学部4学科の区別なく、一つのプロジェクトの中で自分たちのアイデアを活かして共同で作品を作っていくプロジェクトです。現在、7つのプロジェクトがありますが、普通の授業で見られないような活気の中で行われています! 「ETロボコンに挑戦」(下の写真左)、「EV(電気自動車)学生製作プロジェクト」(同右)の2つのプロジェクトは大きな大会に参加することが出来ました!!

ひと・まち・くらしプロジェクト
 「ひと、まち、くらし」をキーワードとして地域の産業界や自治体組織などと連携して地域の活性化につながるようなテーマに取り組むプロジェクトです。現在、「まちづくりプロジェクト」、「松永地域マップ作成プロジェクト」が活動中で、そして「地域適合型スマートハウスプロジェクト」が立ち上げに向けて準備中です。

なお、みらい工学教育プロジェクトおよびひとまちくらしプロジェクトの詳細は工学部ホームページをご覧下さい!

 二つ目は、『社会安全工学について』です。
 安全に関する学問が確立されておらず、教育が充分に行われていないのが現状です。そこで工学部では、独自教育として、幅広い工学技術者の育成を目指し、スタートさせることとなりました。先陣を切って、本年度から防災士養成講座(防災士の資格が取得できます!)がスタートし、初年度にもかかわらず多くの学生が受講しています!

 そして最後ですが、『工学部新棟について』です。
 アクティブラーニングの場、研究の場、市民交流の場として計画され、現在建設中です(平成25年9月完成予定!建設現場をこちらでライブ中継しています)。延べ床面積は7600m2で、24時間利用可能となります。地域産業の製品展示スペースも出来ます。極力仕切をなくした内装となっており、活発な教育研究、プロジェクト教育が展開されるはずです!

あと、組織改革として、
 ・建築・建設学科:平成26年度、「建築学科」に名称変更
 ・電子・ロボット工学科:平成26年度、「スマートシステム学科」に学科名称変更を
  届出中
 ・社会安全工学センター(仮称)構想
の紹介もありました。

 以上が今回行われたリレー講座の概略です。90分という限られた時間でしたが非常に盛りだくさんの内容だったと思います。この講座で紹介されたように、福山大学工学部はどんどん変化していっています。随時、工学部ホームページで公開していきますので、そちらのチェックもよろしくお願いします!


学長から一言:アクティブラーニングについては、学長短信でも取り上げています。
http://www.fukuyama-u.ac.jp/mfp/index.html
の、No.16とNo.38です。