2013/03/18

大学院生が「少年サポートルームふくやま」の活動報告に来てくれました


 学長の松田です。今日は、大学院人間科学研究科心理臨床学専攻2年の西 佳奈江さんが,学長室に訪ねてきてくれました。西さんは他大学を卒業した後,裁判員裁判に関する研究をするため,大学院では平 伸二先生(犯罪心理学)のもとにやってきて修士論文をまとめました。

 修士論文をまとめる一方で,昨年4月から広島県警察本部が開設した「少年サポートルームふくやま」のスタッフとして,毎月2回活動を続けてきたそうです。立ち直り支援を求める少年やその家族と一緒に,「ホットケーキづくり」「ミサンガづくり」「クリスマスリースづくり」などの楽しい体験学習を行った結果,最初はお互いに戸惑っていたそうですが,徐々に打ち解けてきて,少年達の楽しい居場所として定着してきているそうです。また,楽しいだけでなく,「タバコの害について」「万引き防止教室」「家族って何だろう?」といった規範意識について考える勉強もしたとのことです。

 今日は,「少年サポートルームふくやま」の1年間の活動報告書をまとめ,指導教員の平先生とともに持ってきてくれました。報告書からは,スタッフとして活動に参加するだけでなく,毎回の活動記録表を作成して,振り返りを行いながらより良い活動を目指そうという意欲が感じられました。
 ところで,西さんが学部の「地域とボランティア」という授業の中で活動を紹介したところ,今では心理学科の1年生から3年生までの5名に活動が広がっているという嬉しい報告もありました。若いスタッフの参加に気をよくして,広島県警察本部は来年度も「少年サポートルームふくやま」を継続することにしたそうです。西さんも,大学院研究生として,後輩のとりまとめ役として「少年サポートルームふくやま」に引き続き携わるようです。警察関係の仕事に就きたいという,将来の夢に向かってしっかり頑張ってくださいネッ! 応援していますよ!