8月8日(木)に第3回 高校生アイデアどんぶり選手権 第2次審査(実技審査)が行われました。今回は、その時の様子をご報告します。
写真1 第3回高校生アイデアどんぶり選手権のポスター
今回で3回目となりました高校生アイデアどんぶり選手権、今年もたくさんの高校生が応募してくれました。応募者総数138件の中から見事一次審査を突破し、二次審査(実技審査)に進んだ8名の皆さんが8月8日、福山大学 生命工学部 生命栄養科学科の調理室に集結しました!!
写真2 一次審査の様子
二次審査では、応募したレシピに従って実際に審査員の前で調理をします。その際の調理技術や見た目、料理の味や独創性を総合評価し、順位が決定されます。今回、見事、二次審査に進んだのは、沼南高等学校の小割聖子さん、安芸高等学校の西口友美さん、総合技術高等学校の木原万悠子さん、世羅高等学校の日南住結さん、庄原格致高等学校の松本実記さん、御調高等学校の入江有哉くん、総社高等学校の片岡未奈さん、岡山龍谷高等学校の河村碧衣さんの8名です。開会式では、実技審査を前に緊張から表情が強張っていましたが、ユーモア溢れる松田学長のお話に自然と笑顔を見せてくれるようになりました。
写真3 松田学長の挨拶
二次審査の審査員は、松田学長をはじめとする内部審査員の他に外部審査員として福山市保健所健康推進課次長の森川晶子先生、福山市食生活改善推進協議会会長の信森雅子先生にご足労いただき厳正な審査を行っていただきました。また、今回初の試みとして本学科3年生の山本清雅くんにも学生審査委員として審査に加わっていただきました。
写真4 審査員の先生方
写真5 学生審査員の山本君
開会式が終わると、いよいよ実技審査です。1時間という制限時間内に4人分のどんぶりと副菜を調理してもらいます。では、実技スタート!!!!
写真6 実技審査前の様子
まずは、沼南高等学校の小割聖子さんの様子から見ていきましょう!写真ではごぼうを刻んでいますね。小割さんのどんぶりは、福山の郷土料理である「うずみ」からヒントを得たそうです。「うずみ」の由来は諸説あるようですが、江戸時代には鶏肉やえびなどの贅沢品は、庶民が堂々と口にすることが出来なかったため、具を飯で隠しながら食べていたことが始まりだと言われています。小割さんの郷土愛を感じますね。
写真7 沼南高等学校 小割聖子さん
続いては、安芸高等学校の西口友美さんの様子を見てみましょう!西口さんは、アスパラや人参を同じ大きさに切り揃えていますね。西口さんのどんぶりは、見た目は女子向けだけど男の人にもオススメ!なんだそうですよ。ヘルシーで栄養や彩りなども考えた献立なんだとか。どんなどんぶりができるのか楽しみですね。
写真8 安芸高等学校 西口友美さん
続いては、総合技術高等学校の木原万悠子さんの様子を見てみましょう!木原さんが刻んでいるのは、ズッキーニですね。ズッキーニの入ったどんぶりって皆さん、想像できます??木原さんのお家の畑で採れたものをできるだけ使ってどんぶりを作るそうです。ネーム入りの白衣と帽子も似合っていますね。きっと美味しいどんぶりを作ってくれるでしょう。
写真9 総合技術高等学校 木原万悠子さん
次は、世羅高等学校の日南住結さんの様子を見てみましょう!日南住さんは、大量のキャベツを刻んでいますね。日南住さんのどんぶりのキーワードは「広島」と「キャベツ」。連想されるのは・・・あ、どんぶり名はまだ秘密です!日南住さんは、副菜もこだわっていますよ。日南住さんの雰囲気と同じ優しい感じに仕上がるそうです。こちらも楽しみですね。
写真10 世羅高等学校 日南住結さん
今度は、庄原格致高等学校の松本実記さんの様子を覗いてみましょう!松本さんは、何か揚げていますよ。揚げる+どんぶりと言えば、カツ丼や天丼を思い浮かべますが、松本さんのどんぶりは噛みつかれると大変!!な食材を使っているそうです。私も味がとても気になります!!ワクワク。
写真11 庄原格致高等学校 松本実記さん
次は、御調高等学校の入江有哉くんの様子を見てみましょう!入江くんが潰しているのはお豆腐のようですね。お豆腐を使ってどんなどんぶりを作ってくれるのでしょう。副菜で使う梅ドレッシングは、入江くんのお手製なんだとか。豆腐や梅を使って暑い夏にピッタリの料理が出来そうですね。楽しみだ!!
写真12 御調高等学校 入江有哉くん
続いては、総社高等学校の片岡未奈さんの様子を覗いてみましょう!片岡さんが丁寧に小麦粉をつけているのは鰯でしょうか。鰯は栄養価の高い魚で、頭が良くなると言われているDHAや血液サラサラ効果のあるEPAが多く含まれています。また、カルシウムも豊富ですので、高校生の皆さんには食べて欲しい食材ですね。片岡さん、ナイスアイデア!!
写真13 総社高等学校 片岡未奈さん
写真14 岡山龍谷高等学校河村碧衣さん
さあ、そうこうしているうちに制限時間の1時間が経ちました。完成したどんぶりを見ていきましょうね。
まずは、小割さんの「福バラ丼」と「豆腐のすまし汁」です。どんぶりの上には、福山市の花に制定されているバラが綺麗に咲いています。このバラ、実はトマトでできているんですよ。驚きですね。錦糸卵の下には、ごぼうや人参、鶏肉などが隠れています。
写真15 「福バラ丼」と「豆腐のすまし汁」
写真16 「肉巻き巻きDON」と「ねばねば菜」
続いては、木原さんの「夏いっぱいナス天丼」と「ねばねばちゃん」です。ナスが嫌いな人でも食べられるようにナスの間にベーコンを挟んで天ぷらにしています。あっさり食べられるように大根のタレをかけるのもポイントですね。
写真17 「夏いっぱいナス天丼」と「ねばねばちゃん」
写真18 「府中焼風お好み丼」と「ミルク味噌スープ」
次は、松本さんの「ワニカツ丼」と「さっぱり汁」です。庄原市では、昔からワニと呼ばれるネズミザメが食べられています。ワニには独特の臭みがありますが、その臭みを抑えて美味しく食べられるよう工夫されたどんぶりです。彩りも綺麗に仕上がりました。
写真19 「ワニカツ丼」と「さっぱり汁」
次は、入江くんの「体に良いひじき丼」と「きゅうりとトマトのさっぱりサラダ」です。ひじきと豆腐でヘルシーなどんぶりが出来ました。煎り卵の黄色がアクセントとなっていますね。梅ドレッシングを掛けたきゅうりとトマトのサラダも夏らしい一品です。
写真20 「体に良いひじき丼」と「きゅうりとトマトのさっぱりサラダ」
次は、片岡さんの「鰯としらすの親子丼」と「こんにゃくとトマトと人参のフルーツヨーグルト」です。片岡さんの魚で親子丼を作りたいという思いから考案されたどんぶりです。しらすは、鰯の下に敷かれている長芋入りのフワフワな卵でとじられているんですよ。こんにゃくや人参の入ったフルーツヨーグルトも珍しいですよね。
写真21 「鰯としらすの親子丼」と「こんにゃくとトマトと人参のフルーツヨーグルト」
写真22 「ソースえのカツ丼」と「大根とベーコンの塩麹コンソメスープ」
完成した料理の審査を行う前に、出場者の皆さんに料理のPRをしてもらいました。審査員への最後のアピールの場ということで、皆さん上手にプレゼンされました。
写真23 料理のPR
審査員は、別室に移動し審査開始です。出場者の皆さんは、応援団の皆さんと一緒に自分たちで作ったどんぶりや副菜を試食しました。
写真24 試食の様子
いよいよ、審査結果の発表です!!皆さん、緊張していますね。
写真25 緊張の表情
その前に、まずは渕上審査委員長の講評です。今回の審査は接戦で、どの料理も一長一短があって判定が難しかったとのこと。これは益々結果が気になりますね。
写真26 渕上審査員長の講評
写真27 審査員特別賞の片岡未奈さん
写真28 優秀賞の松本実記さん
そして、栄えある1位の発表です!!!第1位の最優秀賞は、総合技術高等学校 木原万悠子さんの「夏いっぱいナス天丼」と「ねばねばちゃん」です!松田学長より表彰状と記念品のiPod touch 32Gが贈呈されました。またまた松田学長から一言。「さらに小さい。」会場は爆笑の渦に巻き込まれました。木原さん、本当におめでとうございます!!!
写真29 最優秀賞の木原万悠子さん
最後に参加者全員で集合写真を撮りました。賞をもらえた人ももらえなかった人もみんな笑顔で輝いています!もはやライバルを超えた戦友ですね。本当にお疲れ様でした。
写真30 集合写真
あ、そうそう、このブログを読んでくださいました皆さん、写真のどんぶりを食べてみたくないですか?実は、期間限定で岡山龍谷高等学校の河村碧衣さんが考案された「ソースえのカツ丼」が第一食堂で食べられます!!発売時期は未定ですが、決定しましたらご報告します。楽しみにしていてください。
写真31 第一食堂でメニュー化される「ソースえのかつ丼」