2013/05/14

心理学科生がWakamatsu Farm Festivalで英語スピーチ!


 こんにちは。学長の松田です。

 人間文化学部心理学科2年生の平岡ゆうこさんが,アメリカカリフォルニア州の自然保護団体American River Conservancy (ARC)の招待を受け,5月18日(土)に州都サクラメントで開催されるWakamatsu Farm Festivalにて英語スピーチを行うことになりました。初めての海外出発を3日後に控えた忙しい中,招待された経緯と抱負を述べるため,平学科長と一緒に学長室まで来てくれました。
 平岡さんの話によると,Wakamatsu Farmは,1869年に会津藩士がお茶と養蚕事業を営むために設立したもので,彼らが日本人として北米に最初に移住した人たちと考えられているそうです。そして,その中に弱冠17歳の「おけいさん」という女性が含まれていました。残念ながら「おけいさん」は2年後,わずか19歳で病に倒れこの世を去られたそうです。現地には,その時の墓石が残っており,「おけいさん」がアメリカの人たちから愛されていたことを知るとことが出来るそうです。
 ARCは,2011年に東日本大震災を支援するため,被災地である福島県とも連携してWakamatsu Farm Festivalを開催したそうです。今年は第3回であり,17歳で渡米し19歳で亡くなった「おけいさん」の勇気をたたえ,「おけいさん・震災を語る運動」に新たに取り組み,平岡さんはその一環として現地でスピーチします。
 平岡さんは,東北地方でのこころのケアを行う「東北レインボーハウス・センター」の建設資金募金活動に参加したことなどから,知人の推薦を受けてARCが公募したスピーチ候補者の選考へ応募しました。選考はARC本部へのメールでの書類提出と国際電話での口頭試問を経て選ばれたということです。
 平岡さんの役目は,144年前に女性として初めてアメリカへ渡った「おけいさん」の存在を広く知ってもらう活動もあるということです。NHK大河ドラマ「八重の桜」では,著名な川崎八重さんの生涯が描かれていますが,同じ会津藩出身でも,歴史の影に埋もれた「おけいさん」の勇気と功績が,平岡さんの活動を通して福山でも注目されるようになると素敵ですね。

学長から一言:こんなところで会津若松とつながるのも、不思議な縁ですねー。