ICT教室って何でしょうか。パソコン教室のことでしょうか。よくわからないので、この教室について、教育工学がご専門の人間文化学部メディア情報文化学科の内垣戸貴之先生にお聞きしました。ちなみに内垣戸先生は、CLAFTの開設に関わったお一人です。
内垣戸先生、よろしくお願いします。
Q. ICT教室って何ですか?
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
内垣戸貴之先生(人間文化学部メディア情報文化学科講師) |
Q. ICT教室って何ですか?
ICTとは、Information and Communication Technologyの略語で一般には情報通信技術と訳されます。ICT教室ということですから、ネットワークや情報機器などを活用した便利で新しい教室ということになります。
Q. CLAFTには、どんな設備がありますか? 目玉は何でしょうか?
授業者と学習者、学習者と学習者がインタラクティブにつながるような授業、例えばディスカッションを中心にした授業であるとか、頭も動かすけど、手も動かす(ちょっとしたモノづくりなど)ような授業などが考えられます。
Q. CLAFTには、どんな設備がありますか? 目玉は何でしょうか?
電子黒板とクリッカー、カート付きのプロジェクターなどを備えています。
電子黒板(インタラクティブボードとも)は、ホワイトボードに書いたものがその場でデジタル化されたり、パワーポイントなどの発表資料に書き込むことができる装置です。小学校ではすでに多くの学校で導入されており、今後、中学校・高校でも使われていくことになるでしょう。
クリッカーは一種のレスポンスアナライザーで、専用の小さい端末があるんですが、これのボタンを操作する、つまりクリックすることで、何人がどのボタンを押したのかということ(誰が何を押したのかということも)が瞬時にわかるシステムです。
またプロジェクターは移動させることが不便で敬遠されることがあるんですが、プロジェクター専用のカートを導入することでその不便さも解消しています。さらにはほとんどの壁面にモニターやホワイトボードも配置し、どこででも見る・書き込めるという環境をつくりました。
電子黒板(インタラクティブボードとも)は、ホワイトボードに書いたものがその場でデジタル化されたり、パワーポイントなどの発表資料に書き込むことができる装置です。小学校ではすでに多くの学校で導入されており、今後、中学校・高校でも使われていくことになるでしょう。
電子黒板 |
クリッカー |
カート付きプロジェクター |
Q. この教室では、どんな授業をおこないますか?
一般にこれまでの大学の授業は、チョーク&トークと言われるような、授業者から学習者への一方通行的なものが多かったわけですが、この教室のコンセプトはトーク&トークとでも言いましょうか。
授業者と学習者、学習者と学習者がインタラクティブにつながるような授業、例えばディスカッションを中心にした授業であるとか、頭も動かすけど、手も動かす(ちょっとしたモノづくりなど)ような授業などが考えられます。
Q. 先生が黒板を使う一斉講義はなくなるのですか?
そんなことは全くありません。高校までの学習指導要領では知識や技能を「習得」「活用」「追求」する授業をバランスよく、かつ関連させながら行うことが求められています。大学でも同様で、例えばなんでもかんでもディスカッションで学生任せにすればいいということではありません。
そもそもディスカッションを十分に行うためにはそれ相応の基礎知識がなければ成立しません。限られた時間の中で効率的に学びを充実させていくためには、従来の黒板が果たす役割は大きいと思います。もちろんその中でICTが果たせることもたくさんあります。
Q. 学生にとって、この教室の授業はラクになりますか?
そもそもディスカッションを十分に行うためにはそれ相応の基礎知識がなければ成立しません。限られた時間の中で効率的に学びを充実させていくためには、従来の黒板が果たす役割は大きいと思います。もちろんその中でICTが果たせることもたくさんあります。
Q. 学生にとって、この教室の授業はラクになりますか?
どういう意味でラクになるかという点は難しいところですが、先生が話したことをそのままノートにとるだけで完結するような授業は相対的には減っていくだろうと思います。その結果として眠さに耐えながら授業に参加するということも減っていくかもしれません。
逆に他者と積極的に関わることが求められる授業が増えると予想されるわけで、「授業は寝ていればいい」と思っている学生にとってはラクではなくなりますね。
Q. 先生たちは、この設備を使いこなせているんですか?
逆に他者と積極的に関わることが求められる授業が増えると予想されるわけで、「授業は寝ていればいい」と思っている学生にとってはラクではなくなりますね。
Q. 先生たちは、この設備を使いこなせているんですか?
それはこれからというところですね。ICTに苦手意識をもっている先生もいらっしゃるでしょう。ですが、CLAFTならやりやすい授業というのも必ずあります。どんなこともそうですが、使いこなす前にまずは使い始めることが大切ですね。そしてそのためにはこういった教室を増やしていくことも必要かなと思います。
Q. これからこの教室をつかう学生たちへのメッセージをお願いします。
Q. これからこの教室をつかう学生たちへのメッセージをお願いします。
学ぶということは、まねぶ(真似る)という言葉から来ているというのは有名な話です。それはつまり学びは自分一人では成立しないということです。先生や同級生、先輩など、たくさんの人と交じり合いながら気づくことを大切にする、そういうことが少しでも身近になればと思いながらこの教室のプランをたてました。
是非、この教室で自分なりの学びを実現してほしいと思います。
是非、この教室で自分なりの学びを実現してほしいと思います。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
内垣戸先生、どうもありがとうございました。「CLAFT」は、従来の大学の講義室とはずいぶん違う教室なんですね。先生は、すでに学科の卒業研究の発表会場としても活用されています。これから、ICTを活用した新しい授業が全学的にひろまっていきそうで楽しみですね。
ちなみに教室のある大学会館には、1階の食堂に加えて、2階にカフェ「Fu's Cafe」もオープンしています。カフェも、ICT教室と同じく、たくさんの人と交流できるスペースとして人気がでているようですよ。
さて、今回のブログスタッフの担当はきょうが最終回です。次回からは、若手の新人にバトンタッチします! こうご期待!
学長から一言:CLAFTは、Classroom for Learning Actively with Friends Togetherの頭字語です。キャンパス全体を、もっともっと友達とともに積極的に楽しく学ぶ空間にしていこうとしています。建築中の工学部新棟にも、そのための工夫がいっぱいです。
学長から一言:CLAFTは、Classroom for Learning Actively with Friends Togetherの頭字語です。キャンパス全体を、もっともっと友達とともに積極的に楽しく学ぶ空間にしていこうとしています。建築中の工学部新棟にも、そのための工夫がいっぱいです。