ブログスタッフのAFです。
2月12日、福山市の呼びかけで羽田福山市長を会長とする産学官連携推進懇話会が設立されました。社会・経済環境が激変する中で、地場産業の活性化や地域社会に貢献できる人材の育成が急務であり、そのためには従来の2者間連携にとどまらず産学官の3者が幅広い分野で連携して地域社会の発展を支えていかなければならない、というのが設立の趣旨です。
設立会合に続きシンポジウムが開催され、福山市内3大学を代表して,福山大学から松田学長が委員・パネリストとして参加しました。
シンポジウム
松田学長からは、福山大学の産学連携への取り組みを資料に基づき説明を行い(http://www.fukuyama-u.ac.jp/rcosr/news_schedule/file/2012sangaku_sompo_gakucho.pdf)、
地域に貢献する人材育成の場として大学の役割や企業との連携の重要性、官への期待などを訴えました。
松田学長のプレゼンテーション資料(一部)
連携における大学の役割というテーマでは、「従来は連携というと工学部等理系学部からの技術移転や共同研究が中心であったが、現在は文系学部とのソフト面での連携も重要である」と指摘し、「今日福山大学からは工学部、生命工学部、薬学部の教員しか参加しておらず、経済学部や人間文化学部が外れているのは大学の事務方の意識の低さだ」といきなりこちらに弾が飛んできました(実は参加者を最終確認したのは私でした)。
また、学生が参加する町おこしに話題が移ると、現在福山大学の学生が主体になって進めている「松永町おこし」―通称プロジェクトM(http://blog.fuext.fukuyama-u.ac.jp/2012/11/m.html)―を紹介して参加者の関心を集め、プロジェクトMが企業や行政と連携して発展する可能性を感じさせました。
その後の相談会・交流会には、福山大学の教員10名(理系のみです)が参加し、企業や行政の方々との交流を図りました。
交流会
産学官連携推進懇話会がどのような姿となるかはこれからの詰めていくことになりますが、参加者すべての間で産学官連携の重要性が共通認識として確認されました。福山大学としても地域に根差した大学の使命として、また、大学における人材育成の場として産学官連携を一層進めたいと考えているところでもあり、懇話会の今後に期待しています。
学長から三言:真面目人間(!)なものですから,Part1~Part5まで,50枚近いスライド(http://www.fukuyama-u.ac.jp/rcosr/news_schedule/file/2012sangaku_sompo_gakucho.pdf)
を用意し,シンポジュウムではPart1の10枚のみについてしゃべりました。Part5の全学共通機器(空いているときは,企業にお貸しできます)のようなハードのほかに,ソフトな知恵も,そしてなによりも若いパワーが大学には満ちています。うまく産官学連携の中で生かしていきたいですね。