2012/11/27

「しっかりごはん食べて、しっかりエネルギーだして、やる気いっぱい、高いとこめざしてGO!」


「アクティブラーニング」って、何でしょう。私、個人的に「アクティブ」という言葉、好きです。「アクティブ」とは、「能動的」という意味ですが、「惰性に流されず、自ら進んで意欲的にっ!!」っていう感じでしょうか。私が学んでいる生物学にも生き物の生体機構として、「アクティブトランスポート(能動輸送)」ってのがあります。これは、低いところから高い方向に向かって運ぶというしくみですが、これを動かすにはエネルギーが必要です。(ちなみに逆方向にいくのは、「パッシブトランスポート(受動輸送)」といいます。これはあまりエネルギーはいりません。)つまり私にとって、「アクティブラーニング」とは、「しっかりごはん食べて、しっかりエネルギーだして、やる気いっぱい、高いとこめざしてGO!」っていう意味なんです。

 
いまの世の中、不景気で、予測困難な時代ですね。将来社会人として、予期せぬ困難に立ち向かう時、主体的に考え、時代を生き抜く力を身につけるため、福山大学では、「アクティブラーニング」を取り入れています。「学生の主体的な学び方」として、初年次教育、問題提起型学習(PBL)、プレゼンテーション、small group discussion (SGD)などの方法によります。従来の講義では、学生が教室にならんですわって、教員が一方的にしゃべりますよね。でも「アクティブラーニング」では、学生の主体性を重視し、学生が自ら学び考え、それを教員に向けてくる、教員はそれについて学生にフィードバックする、つまり、教員と学生の両方向性の教育内容の流れがあるということです。薬学部で行われている楽しい「アクティブラーニング」光景を少しお見せいたしましょう。今回のテーマは、薬剤師の患者対応です。学習の様子を時系列でどうぞ。
SGD: 薬剤師として患者さんとどのように対応すべきか話あいます。
SGDでの内容を各人調べてみましょう。
まとまった内容をプレゼンテーションします。こっちがわで先生もきいていますよ。
 

話し合って考えた方法を実践してみましょう。みんなで実践の様子を観察して、そうするとなにか問題点がでてきますね。それについてまた考えていきます(PBL)。
はてはて、薬剤師として患者さんに対応する方法は、学習者の心に響きながら、学習できたでしょうか。困難な時代に立ち向かう、全人的教育の目標のため、教育の方法を工夫することが大変重要になっています。やり方の枠組みばかりを考案して虚構の教育方法にふりまわされるのでなく、現実、現場を見据えて、学習者の心をつかみ、実を伴うことが最も重要だと、強く感じます。

最後に大学祭でのひとこま...
ふたりとも薬学部生です。これも「アクティブラーニング」の成果?


学長から一言:皆さん,高いところ目指して,GO! 私も一緒に,GO!