今年度3回目になる図書館セミナーの話をします。今回は平成26年12月18日(木)に開催しました。講師に海洋生物科学科の渡辺伸一准教授をお招きし、「現代のソロモンの指輪で動物の声を聴く」という題目で講演をいただきました。動画を使用した講演内容で、楽しく拝聴することができました。 参加者は学生37名+教員2名の39名で、経済学部と生命工学部からの学生が多かったようです。沢山のご参加ありがとうございました。
講演に先立って、渡辺先生がこの道に入られたきっかけについて話されました。
幼少の頃から常に読み聞かせしてもらっていた、「ファーブル昆虫記」が、昆虫に興味を持ち始めるきっかけとなり、後「ニルスのふしぎな旅」で、野鳥と一緒に旅をするという童話を読み、動物に深い関心を持ち始めたとのこと。そして色々な本を眺めていくうちに、同じような研究をされている他国の研究者の存在を知り、動物学の道に進む動機づけになったことなどが述べられました。
幼少の頃から常に読み聞かせしてもらっていた、「ファーブル昆虫記」が、昆虫に興味を持ち始めるきっかけとなり、後「ニルスのふしぎな旅」で、野鳥と一緒に旅をするという童話を読み、動物に深い関心を持ち始めたとのこと。そして色々な本を眺めていくうちに、同じような研究をされている他国の研究者の存在を知り、動物学の道に進む動機づけになったことなどが述べられました。
動物学と言えば、コンラート・ローレンツ。ガチョウに雁の卵を抱かせ、「生まれて初めて見たものを親と認識する」といった研究をおこない、フリッシュ教授は、「ミツバチのコミュニケーションと行動」の取り方についての研究をおこなったことが知られていますが、最近では国内でも、シジュウカラの親鳥とヒナ鳥の餌を求める時の鳴き声と、生命の危険を察した時の数種類の鳴き方の違いの研究をした学生がいて、内容が国際的にも評価されたようです。このように、動物学の世界ではまだまだ未知の事柄も多く、学内でも野球場下の壁面で子育てをしているスズメの親子、フンコロガシ、ハヤブサ、ヒサゴ等、いろんな動物を目にする機会も多く、動物目線で観察することが環境を理解するうえでも重要だとの説明がありました。
学長から一言:動物に興味のある人にとってはもちろん、ない人にとっても、学ぶ楽しさの伝わる講演だったようですねッ!