2012/11/30

何かが動き出した! プロジェクトM


学長ブログスタッフMです。
今、大学内で何かが動き出しました。
11月28日(水)12:30に1号館学生ホールである説明会が開かれました。いったい何の説明会でしょう?
このイベントの代表者である、生命工学部長の秦野教授に伺いました。




あれっ 何かが動いている??? 三蔵祭の派手なジャンパーを着て、気合いを入れている秦野先生。





Q:先生!何をやっているんですか?

A:生物工学科の秦野です。
私たち福大生が最もよく利用する駅-松永駅-。北口の商店街は、文字通り「シャッター通り」となっています。以前から、福山大学も一緒になって、ちょっとでもにぎやかになるようなことができないものかという声が、いろいろとあがっていました。しかし、何をどのようにすればいいのか、話は全く進んでいませんでした。
が、しかーし!!! このたびいよいよ、松永駅北口エリアで学生たちが「何かをやってる空間」を創造しようということになりました。このプロジェクトの名前が「M」です。もちろん松永のMです。 
「何をやるのか?」は全く未定で、これからアイデアを練りあげていこうとしています。 
プロジェクトMの特徴は、学生たちが中心となって、若い感覚でワイワイと進めていくというところです。もう一つ。一発花火をあげるのではなく、後輩たちに引き継ぎながら、継続していくことを前提としたプロジェクトです。その方が地域の皆さんにも受け入れられやすいだろうし、何より盛り上がると思います。その活動を、私たち教職員がしっかりサポートするという仕組みです。

学生たちのサークル感覚で、ぜひ友達や、後輩たちに声をかけ、学年・学科をまたいだメンバーで「こんなことやりたい!」というアイデアを出していただきたいと思います。アイデアを出すだけではなく、運営メンバーとして、ぜひ参加してください!!
カフェや食べ物屋などのお店を開いてもいいし、展示会場やらなんとか相談室などを開いてもおもしろいのではないでしょうか。学生たちからの「自由なアイデア」を募集しています。ひらめいたら、アイデアカードに記入し、アイデアボックスに入れておいて下さい。
まずは皆さんの「思いつき」をいろいろ並べて、それをみんなでまとめていきながら、いくつかのグループで「よっしゃー、やるぞー!!」という流れになればGood!だと思います。学生たちが、街で学ぶプロジェクトです。うまくいくかどうかわわかりません。でも、走り出したのです。絶対成功させたい、いや成功させてもらいたい(拳)。
明るく、楽しく、元気よく! もう一つの「自分創造プロジェクト」を盛り上げましょう!!




ブログスタッフM
秦野先生、ありがとうございました。なるほど・・・学生が参加するじゃなくて、学生が創り出すプロジェクトがはじまったのですね。
今後の流れを伺いました。


  • 12月4日(火)4時限目15:15~(変則時間帯)01206教室で【「地域と広報」―まちづくりに関する公開研究会】(NPO法人まちづくりプロジェクトiD尾道 代表理事 村上博郁さん)を開催。チラシはこちら
  • 12月7日(金)アイデアカードの締め切り。
  • 12月11日(火)16:20から大学会館2階Fu’s Caféで、アイデアをもちよってミーティング開催(オープン会議)。(ちなみにFu’s Caféは、12月3日オープン予定)
  • 12月17日(月)15:20から同じく大学会館2階Fu’s Caféでワークショップ開催。
  • ある程度アイデアがまとまったら、地元の方々や関係機関の方々のご理解を得、お知恵をお借りしたいと思っています。

 


学長から三言:プロジェクトMを通じて、大学生活が楽しくなる、何かを成し遂げる充実感が得られる、生きたアクティブラーニングの場となる、地元社会との交流の場が生まれる、そして町おこしの起爆剤となる・・・夢が膨らみますね。


2012/11/27

「しっかりごはん食べて、しっかりエネルギーだして、やる気いっぱい、高いとこめざしてGO!」


「アクティブラーニング」って、何でしょう。私、個人的に「アクティブ」という言葉、好きです。「アクティブ」とは、「能動的」という意味ですが、「惰性に流されず、自ら進んで意欲的にっ!!」っていう感じでしょうか。私が学んでいる生物学にも生き物の生体機構として、「アクティブトランスポート(能動輸送)」ってのがあります。これは、低いところから高い方向に向かって運ぶというしくみですが、これを動かすにはエネルギーが必要です。(ちなみに逆方向にいくのは、「パッシブトランスポート(受動輸送)」といいます。これはあまりエネルギーはいりません。)つまり私にとって、「アクティブラーニング」とは、「しっかりごはん食べて、しっかりエネルギーだして、やる気いっぱい、高いとこめざしてGO!」っていう意味なんです。

 
いまの世の中、不景気で、予測困難な時代ですね。将来社会人として、予期せぬ困難に立ち向かう時、主体的に考え、時代を生き抜く力を身につけるため、福山大学では、「アクティブラーニング」を取り入れています。「学生の主体的な学び方」として、初年次教育、問題提起型学習(PBL)、プレゼンテーション、small group discussion (SGD)などの方法によります。従来の講義では、学生が教室にならんですわって、教員が一方的にしゃべりますよね。でも「アクティブラーニング」では、学生の主体性を重視し、学生が自ら学び考え、それを教員に向けてくる、教員はそれについて学生にフィードバックする、つまり、教員と学生の両方向性の教育内容の流れがあるということです。薬学部で行われている楽しい「アクティブラーニング」光景を少しお見せいたしましょう。今回のテーマは、薬剤師の患者対応です。学習の様子を時系列でどうぞ。
SGD: 薬剤師として患者さんとどのように対応すべきか話あいます。
SGDでの内容を各人調べてみましょう。
まとまった内容をプレゼンテーションします。こっちがわで先生もきいていますよ。
 

話し合って考えた方法を実践してみましょう。みんなで実践の様子を観察して、そうするとなにか問題点がでてきますね。それについてまた考えていきます(PBL)。
はてはて、薬剤師として患者さんに対応する方法は、学習者の心に響きながら、学習できたでしょうか。困難な時代に立ち向かう、全人的教育の目標のため、教育の方法を工夫することが大変重要になっています。やり方の枠組みばかりを考案して虚構の教育方法にふりまわされるのでなく、現実、現場を見据えて、学習者の心をつかみ、実を伴うことが最も重要だと、強く感じます。

最後に大学祭でのひとこま...
ふたりとも薬学部生です。これも「アクティブラーニング」の成果?


学長から一言:皆さん,高いところ目指して,GO! 私も一緒に,GO!

2012/11/19

おいしいご飯の炊き方

先日は「食欲の10月」で食べ物の話題をお送りしました。今回も食欲の秋にちなんだブログの第2弾として、お米の研究者で元気印のN博士に「おいしいご飯の炊き方」についてレクチャーしていただきました。

 こんにちは、生命栄養科学科のNです。 今週の金曜日は、国民の祝日、勤労感謝の日です。勤労感謝の日は、1948年に「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」として制定されました。しかし、1948年より前から11月23日は、祝祭日だったことを皆さんはご存知ですか? 実は、11月23日は、新嘗祭(にいなめさい、しんじょうさい)というお祭りの日なのです。新嘗祭とは、古くから伝わる重要な祭儀で「瑞穂の国」の祭祀を司る最高責任者である大王(おおきみ、天皇)が、その年に採れた新穀を天照大神をはじめとする天地の神に供えて、農作物の収穫に感謝すると共に、自らも初めて召し上がられる祭典です。つまり、昔は、新嘗祭が終わらなければ何人も新米を食べることが出来なかったのです。 時が流れた現代では、9月に入るとスーパーでは新米という言葉が躍り、新嘗祭を待たなくても美味しい新米をいただくことができますが、収穫時期の遅い米も店頭に出揃う11月のこの時期に、皆さんも農作物の収穫に感謝しながら新米の美味しさを堪能されてはいかがでしょうか? そこで今日は、新嘗祭を前に、お米、特に新米を美味しく食べるコツについてご紹介したいと思います。


第1のポイントは、洗米です。皆さんは洗米の際、ガシャガシャ、ギュッギュッと米を研(と)いでいませんか? 米を激しく研ぐと、米に傷が入り、米が割れてしまいます。米が割れると炊飯時に米の主成分である澱粉(でんぷん)という成分が過剰に米粒の外へ出てしまうため、ベタベタとしたごはんになってしまいます。したがって、洗米は、米を水に浸した状態で5~6回かき混ぜて水を捨てるという操作を2~3度繰り返すだけで、決して激しく研がないようにしましょう。水を2~3度しか変えないため水は白濁しますが、白濁している原因は糠ではなく澱粉ですので、甘みのあるごはんに仕上げるためにも澱粉を捨て過ぎないことが重要です。

第2のポイントは、加水量です。通常、米を炊く時の加水量は、米重量に対して1.3~1.4倍量の水を加えますが、古米は水をやや多めに、新米はやや少なめにして炊くと良いという話を聞いたことはありませんか? 新米は、古米に比べて水分が多く、吸水率も高いため、澱粉が糊になる(米がごはんになる)ために必要な水分量が少なくてすむのです。したがって、新米の加水量は、通常の加水量に対して1割程度減らすと良いでしょう。

 例) 3合の米を炊く場合の加水量
     150 g(1合)×3=450 g(米重量)
     450 g(米重量)×1.35倍(通常の加水量)×0.9(1割減)=約550 mL 


第3のポイントは、炊飯後の蒸らしと混ぜの操作です。炊飯器によっては蒸らしまで行ってくれるものもありますが、その機能が無い場合や土鍋での炊飯の場合には、10~15分程蒸らしてください。また、蒸らし終わったごはんは、ごはん粒を潰さないように気をつけながら混ぜておきましょう。これは、ごはん粒の内部まで水分をいきわたらせるためと、余分な水分を飛ばすためです。余分な水分があるとごはんが水っぽくなり、べとついてしまいます。

第4のポイントは、余ったご飯の保存方法です。1度に食べきることのできない量のごはんを炊く場合には、炊飯後すぐにラップに取り、粗熱をとった後、冷凍保存してください。余ったご飯を冷蔵庫で保存すると、澱粉が老化という現象を起こし、硬く、粘りの弱いごはんになるので注意して下さい。

今日は、お米を美味しく食べる上で大切な4つのポイントについてご紹介してきました。新米が出揃うこの季節に上記の4つのポイントに注意して、いろいろな品種のお米を試してみてはいかがでしょうか。きっとあなた好みのお米が見つかるはずです。


(N博士と一緒に研究している4年生二人も、ご飯のプロフェッショナルを目指しています。)


学長より一言:今晩は,おいしい新米ご飯にしま~す!

2012/11/13

映像で情報発信!

以前にくらべると、映像はずいぶん身近なメディアになりました。いまの大学生は、生まれたときからビデオに撮られていてカメラになれている人も多いのではないでしょうか。映像は、家族の記録から情報発信までいろいろな目的で使われています。今回は、映像による情報発信について、いくつかのニュースを集めました。

先日、大学祭のときに表彰式を行った「第7回高校生CMコンテスト2012」(メディア情報文化学科主催)の入賞作品が公開されました。全国の高校生が、わが町をPRするコマーシャルを制作して応募したものです。いずれも力作ぞろい、ぜひご覧ください。グランプリ作品にある高校生がつくった「太子ドック」、おいしそうですね。


大学生も、まちづくりの映像発信に協力していて、現在制作が進んでいます。こちらの新聞記事で紹介されました。
「福山都心の魅力を動画でPR」(中国新聞 2012年10月15日) http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201210150024.html

また、今年オープンした「鞆の津ミュージアム」でも学生がコマーシャルを制作しました。ミュージアムのWebサイトに掲載されていますので、探してみてください。

もちろん大学も映像による情報発信に取り組んでいます。まもなく広島県と岡山県でテレビコマーシャルが放映される予定です。YouTubeでもテレビコマーシャルやオープンキャンパスの模様を見ることができます。今後も充実していくはずですよ。

大学関係のYouTubeはいくつかあります。
ほかにもあるかもしれません。

さて、最近は映画撮影の舞台として福山が脚光をあびています。鞆の浦は、『崖の上のポニョ』作品構想の舞台となったといわれています。また、2011年公開の『少女たちの羅針盤』、2012年公開の『たべんさい 広島ラーメン物語』は福山市で撮影されました。そして今年の夏には、なんと来年公開予定のハリウッド映画のロケが福山駅や鞆の浦などで行われていました。

映画のロケ地になるのも、地域の情報発信のひとつだといえそうです。地元の風景が世界公開の映画で見られるなんて、なかなかありません。公開が楽しみですね!

学長から一言:本学の人間文化学部には,メディア情報文化学科があり,大学からの情報発信の一翼。。。と言いたいところですが,まだ翼の羽が3本ぐらい? でも確実に情報量も技術も向上しています。乞う,ご期待!

2012/11/06

出席管理システム

先日、Appleからいくつかの新製品が発売されました。さっそくその中のひとつ「iPad mini」の購入手続きをしたブログスタッフのKMです。

過去にiPadを使った資料のペーパーレス化や、講義資料の提示方法などをこのブログで紹介してきました。それ以外にも、iPadやiPhone用のアプリを日常的に開発しているのですが、今年度はじめに学内研究公募(教育振興助成金)に応募したところ「ICTを利用した教育システムの開発」に関する分野で採択され、私は「iPadを用いた出席管理システムの開発」というテーマで研究・開発を行うことになりました。どんなものを開発するかと言いますと、大学講義の出席を取ることから集計・閲覧などをiPadで行い、さらに福山大学のポータルサイト「ゼルコバ」の出席管理システムと連携して出席に関する作業及びデータを一括管理してやろうというものです。講義を受ける学生の人数が多くても、先生は手間をかけずに出席が簡単に取れるという画期的な(?)システムとなる予定です(笑)。この助成金で「iPad mini」を購入して、より実用的なシステムの構築を目指そうと思っております(^-^)/。

何が実用的かというと、ズバリ「重さ」です。
通常のiPadとiPad miniを比較すると
 iPad    重さ:652g
 iPad mini 重さ:308g
で、重さがなんと約半分になるのです!
開発している出席管理システムには出席を取る機能があり、教室にいる学生がiPadを使って順番に出席登録操作をしていきます。学生は自分の出席登録を完了した後、iPadを手渡しで隣の学生に渡して順番にまわしていくわけですが、受け渡し時にiPadは少し重いのが気になっていました。「iPad mini」は画面が少し小さくなりますが、300g程度なら重さを気にせず快適に操作ができるに違いありません。

現在、システムはまだ開発途中ですが、学生が出席登録する部分は完成しているので、簡単に紹介したいと思います。


まずはアプリのトップ画面です。
トップ画面から学生が操作する画面となっていて、出席を登録する操作が始まります。
担当の先生と、講義名を選びます。

講義を受けている学生の氏名一覧から自分の名前を選び、学籍番号を入力します。

[次へ]をタップすると、写真撮影の画面に切り替わります。

なぜ、写真撮影?と思ったでしょうが、これは出席の代返を防ぐためです。その場に本人がいないと写真が撮れないので、代返は不可能です。写真撮影に関しては学生の了承を得る必要がありますが、さらに副産物として、教員が学生の顔と名前を覚えるのに役立てることができます。また、顔認識機能を使って(黄色の矩形部分)、画像内に顔が映っていない場合は撮影できないしくみになっています。
 
顔写真を撮影して、出席登録の完了です。

先生が出席データを管理する画面はまだ少ししか完成していません。履修者の学生データはエクセルのデータ(CSVファイル)を読み込むことができるので、簡単に登録することができます。

雑多なことで忙しく、開発スピードがなかなか上がりませんが、本学の大学教育環境の向上に貢献できることを祈りつつ、なるべく早くシステムの完成を目指したいとがんばっています(^o^)/。


学長から一言:こんな出席管理システムがあると,先生も楽,経費もたいしたことなくて,ステキですね。天才KM先生の人気がますます学生の間で高まるかどうかは。。。ちょっと疑問ですが。。。